データベースのスキーマとLaravelのマイグレーション 多対多の関係について

はじめに

DBの多対多の関係について。
Laravelフレームワークについても少し話します。

多対多の関係　対照表とはそもそも...

多対多の関係では対照表というものが必要になります。
そもそも対照表とは、下記の図のarticle_tagsにあたるものです。

なぜ対照表というものを用意しなけばいけないのか、ということを考えたことはあるでしょうか。
答えはDBの冗長性を排除するためです。

対照表がなかった場合、それぞれのテーブルに関係のあるテーブルのIDをもたせなければいけなくなります。
下記の図のように、できないことはないです。

しかし、よく考えてみてください。もしもタグをもたないarticlesのレコードがあったとしましょう。
articlesテーブルのtag_idにはnullがをいれても良いですが、そもそもその列は不要ですよね。
つまり、冗長と言えます。
それを回避するために対照表というものが必要というわけです。

簡単に対照表を作れるLaravelのマイグレーション

Laravelフレームワークでも、勿論対照表を簡単に作成できます。

php artisan make:migration create_articles_table --create="articles"
php artisan make:migration create_tags_table --create="tags"

などとコマンドを打ちます。その後、database/migrations/2015-10-03-xxxxx_create_articles_table.phpのup()関数内を、

2015-10-03-xxxxx_create_articles_table.php

public function up()
{
    Schema::create('article' , function(Blueprint $table){
        $table->increments('id');
        $table->string('name');
        $table->string('body');
    });
}

と記述。
database/migrations/2015-10-03-xxxxx_create_tags_table.phpのup()関数内を、

2015-10-03-xxxxx_create_tags_table.php

public function up()
{
    Schema::create('tags' , function(Blueprint $table){
        $table->increments('id');
        $table->string('name');
        $table->string('body');
    });
    Schema::create('article_tags',function(Blueprint $table)
    {
        $table->integer('article_id')->unsigned()->index();
        $table->foreign('article_id')->references('id')->on('article')->onDelete('cascade');
        $table->integer('tag_id')->unsigned()->index();
        $table->timestamps();

    });        
}

と記述し、php artisan migrateコマンドを打つとテーブルが作成されます。