2016/7/17(日)にUnity VR EXPO AKIBAに参加してきました。
簡単にですがレポート書きます。
写真を撮れたものは乗っけてますが、撮れなかったものはリンクURLだったりします。
体験したもの
1:DOPAMINE Synamon さん
3Dの宇宙空間を移動しながら戦う対戦シューティングゲーム。
慣れないとなかなかうまく動かせないが、移動やミサイル発射の動きがすごく凝ってる。
リアルタイムで隣の人とVR上で対戦できるというのは面白かった。
特に互いのViewの違いをどのように実装しているのかが気になった。
プレイヤーごとに個別のゲーム画面を実装して互いに通信させているのか、1つのゲーム画面上にプレイヤー2人を登場させているのか。
1つのゲーム画面上だとすると、どうやって異なるプレイヤーの入力と視点を制御しているんだろう・・
とはいえ通信させてるとするとリアルタイムでオブジェクト作ったり消したりを同期させるのは難しそう。
勉強してみよう。
2:スマホをVRに持ち込んでみた スマホ持ち込み@光輝 さん
機器:LeapMotion、デバイスは確かOculus Rift
https://vine.co/v/5ZKZ2g7HeBM
ユニティちゃんのライブステージ映像に擬似的なiPhoneを持ち込み、
写真を撮ったりできる。
奥行きの感覚がうまくつかめず、携帯のボタンを押すような動作に少してこずった。
VR空間からTwitterに書き込めるようなことも考えているらしい。面白い発想。
3:VRインターン 面白法人カヤック さん
インターン生になり、バーチャル空間で残業中の社員を攻撃して強制的に帰らせるというシューティングゲーム。
ゲームだけでなく、プレイしている人間がゲーム内に取り込まれたような合成映像も面白い。
空間移動はボタンを押すと放物線が表示されて離すとその場に移動するという方式(Viveデフォルトの動きっぽい)。
破壊対象の3Dモデルも自作とのこと。細かく見るとPC画面までリアルに再現してあった。
窓の外の景色は恐らくどこかのストアから360度画像を買ってきた模様。
このゲームはβ版で、色々試してみるのに使っている。販売は考えていないとは社員さん談。
4:ソード&プリンセス ウダサン さん
機器:HTC Vive
http://udasankoubou.blogspot.jp/2016/04/blog-post.html
水のたっぷり入った袋を布にまき、それを肩にかけてお姫様抱っこを擬似的に再現。
実際の人間はこんな軽くないが、非常に興味深い見せ方。
お姫様(水袋)を抱えたまま腕を振るのはなかなか大変。Viveのコントローラがお姫様(水袋)にくっつけられていた。
音楽も凝ってるなと思って聞いてみたらフリーの音源を使っているとのこと。
声優さんはどう調達したんだろう。聞いてみればよかった(※)。
※ウダサンさんのサイトにクレジットあり。外部調達の模様。
5:VRで学ぶ英語アプリ えいごーぐる やのせん さん
機器:ハコスコ(一眼)
https://www.youtube.com/watch?v=lwH9IOAHDog
ストリートビュー(たぶん)の中にユニティちゃんのモデルを入れて
一緒に英語を勉強するというコンテンツ。
子が親の目線を追うことで言葉を覚えていくというメカニズムを使って、ユニティちゃんと一緒に街を見ることで英語を覚えるアプリ。
カメラの動きはCardBoardのSDKで制御。
英語の発音が異常にいいなと思って聞いてみたところ、外部の英語読み上げソフトを使用しているとのこと。
海外に12年住んでいたやのせんさんも違和感無いくらい読み上げ精度が高いと言っていた。
6:飛べると! まっつん◆SW1/SWF8io さん
機器:Oculus Rift、変わった形のマウスは海外の市販品
http://n-mattun.hatenablog.com/entry/2015/12/09/000000
空中を飛び回りながら風船を壊していくゲーム。
町並みはゼンリンの秋葉原マップを間引いて使用(フルだと重すぎるので)。
飛んでから落ちる感覚が相当怖い。。
スーッと落ちる感覚はリアルのフリーフォールのよう。
これはアプリというよりはデバイスの性能によるものなのだろうか。
疑似とはいえ、空を飛んでいる感覚が心地よかった。
7:VR Walk & Run ユニティちゃんになってVR世界を歩き回ろう ship of EYLN さん
機器:Oculus Rift、LeapMotion
https://vine.co/v/5Zma2j0IV5t
歩く振動をINPUTにしてVR空間の中のユニティちゃんを動かしながらミッションを果たすゲーム。
大きめに歩くことで走らせることもできる。
マップはアセットストアで調達していた。
手の動きをトラッキングしてユニティちゃん(自分)の手も動く。楽しい。
ただし、LeapMotionの検知は若干難ありか。右手と左手が入れ違ったりもしていた。
ゲームとは関係ないが、作者の方がずっと一人で対応していて相当大変そうだった。
お手伝い要員がいないとこういう長時間イベントきついだろう。トイレにもいけないのでは。
8:3D駐車シミュレーター フレームシンセシス さん
機器:Oculus Rift、ハンドルとアクセル類は市販品
https://framesynthesis.jp/drivingsimulator/3d/
教習所に使えそうなVR運転シミュレータ。
ハンドルやアクセル、ブレーキの動きがPCに繋がってUnityのINPUTになり、制御できているというのは不思議な感じがする。それ用のライブラリがあるのだろうか。
ミラーの写り込みがぴったりだったのでどう実装しているのか聞いてみたところ、ミラー部にカメラを置いて実装しているとのこと。
没入感は高い。
本当に教習所に置けるのでは?というくらいの精度だった。
9:ピナのVR撮影会 ドスパラ さん
VR空間に広がる高校の校舎の中でJKの撮影会を行うゲーム。
校舎の再現具合は非常に高く、移動していて面白い。
トリガーを引くとカメラで撮影している音がするので、実際のゲームでは最後にまとめて閲覧できるのだろうか。
JKのPを覗いてる人もいた(私ではない)。
アダルト分野のVRの可能性を勝手に感じた。
10:忍VR EXPVR さん
手の動きを検知して技(忍術)を繰り出し、前と左右から迫る敵を倒していくアクションゲーム。
LeapMotionの感度は非常に高く、ストレスを感じない(逆に感度良すぎて狙った忍術を発動できないこともあったが)。
11:ペンタVR わっふるめーかー さん
リアルな世界のタブレットをなぞることでバーチャルな空間で絵を描けるソフト。
入力をどう反映させているのか、作りこみ部分が気になる。
イベント自体について
- 事前に登録しておいてQRコードだけで入れるのはすごく便利。
- 会場レイアウトは事前に公開してほしい
- 優先チケットについての案内が一切なし。案内時間短縮のためなのか知らないが、これはあまりに不親切。
- 作者の方の話をもっと聞きたかった。待ち時間が長い(1コンテンツあたり40分ほど待った)のはコンテンツの特性上仕方ないとして、案内板に作者からの一言、苦労したところ、”ここを見て欲しい!”といったポイントを貼り出しておいてくれると、もっと有意義に待てたかなと思う。
イベントを通しての気づき
- 作る側の人間よりも楽しむ側の人間のほうが多く参加していたように思う。まだまだ作り手側に回るチャンスはあるはず。
- 何を自分で作るのか、何を外部調達するのかといった線引きをきちんとして、能力を集中させるべきポイントを絞って作り上げている方が多いと感じた。個人で製造する場合、すべてを自作することは相当難しいので、こういう時にこそUnityのアセットストアが役立つのだろう。
- 本業の仕事をしながらVRコンテンツ作成にあたっている方が多かったように感じた。すごいことだ。見習わなければ。