LoginSignup
50
41

More than 5 years have passed since last update.

UnityによるHoloLens開発環境&エミュレータ設定について

Last updated at Posted at 2016-09-12

注意:文中のツール類、バージョンは2016年9月時点のものです。最新情報は下記をご覧ください。
https://developer.microsoft.com/en-us/windows/holographic/install_the_tools


Unityを使用したHoloLensの開発環境構築、エミュレータの設定を行ったので、その手順をアップします。
失敗もしながらだったので、エラーが出て進めなくなった際の参考になれば幸いです。

基本的には
外部リンク:HoloLensのAR世界を疑似体験できる、エミュレーターの基礎知識とインストール、基本的な使い方 (2/3)
を参考にしてますが、上記記事の時点からバージョンが変わっていたり、
Unityのダウンロード方法が変わっていたりします。

また、上記の記事は既に何らかのアプリが存在する前提で
エミュレータ動作確認の手順が記載されていますが
まったくのゼロからスタートだとサンプルプロジェクトなんかも必要になりますので
そちらも合わせて手順に組み込んでいます。

サンプルプロジェクトのダウンロードについては下記を参考にしました。
外部リンク:HoloLensのエミュレータを起動し、Unityでアプリを作るまでの手順メモ

最初に

環境構築するPCが、必要スペックを満たしているか確認してください。
後ほど出てきますが、私はメモリが不足していてエミュレータが起動できないという状況になりました。

  • Win10。Homeはだめ。
  • 64bit 4コアCPU
  • メモリは8GB以上
  • BIOSで仮想化周り有効化されてること
  • GPUのバージョンも確認してね

詳細はこちら(https://developer.microsoft.com/en-us/windows/holographic/install_the_tools)

構築作業

1.事前作業1:Hyper-Vの有効化(想定時間5分)

 1-2.png
 事前作業として、Hyper-Vを有効化します。
 Win10環境で仮想マシンを使うための機能らしいです。
 コンパネ→プログラムと機能→左ペインにあるWindowsの機能の有効化または無効化→Hyper-V と選択。
 (Win10HomeEditionだと、このHyper-Vが無いので以後の作業が実施できない模様です)

2.事前作業2:必要プロダクトのダウンロード(想定時間5分)

 Microsoftのサイトに記載のある必要プロダクトをダウンロードします。
 5-1.png

 1.Visual Studio 2015のダウンロード
  Get Visual Studio Community を押してインストーラをダウンロードします。

  6-1.png

  7-1.png

 2.HoloLens Emulatorのダウンロード
  HoloLens Emulator を押してインストーラをダウンロードします。

  holo-1.png

  8-1.png

 ※HoloLens用のUnityはダウンロードとインストールが同時だったので
  後述の3.Unityのダウンロード&インストールを参照

3.Unityのダウンロード&インストール(想定時間30分)

 1.Download Technical Preview から Unity Download Assistantをクリック
  9-1.png

 2.UnityDownloadAssistant.exeの保存&実行
  10-1.png

 3.Nextをクリック
  11.png

 4.チェックを入れてNextをクリック
  12.png

 5.64bitを選択してNextをクリック
  13.png

 6.Nextをクリック
  14.png

 7.インストールフォルダを指定してNextをクリック
  15.png

 8.インストール中
  16.png

 9.インストール完了!
  18.png

4.VisualStudioのインストール(想定時間1時間以上)

 1.インストーラ実行
  19.png

 2.インストールの種類は「カスタム」を選択する。
  20.png

 3.前画面で「カスタム」を選択していると、「ユニバーサルWindowsアプリ開発ツール」が選択可能。
  SDKを2種類入れる必要があるのか迷いましたが、害は無さそうなので両方選択。
  ※失敗Point すぐ下にある
   「Windows8.1およびWindows Phone 8.0/8.1ツール」を
   選択しなかったため(恐らく)、後述する作業10で想定外のエラーが発生。
   後からでもインストールできたのですが、
   最初からチェック入れておいてもよいかもしれません。

  21.png

 4.内容を確認し、「インストール」を押下
  22.png

 5.待ちます(けっこう待つ)。
  23.png

5.HoloLensEmulatorのインストール(想定時間1時間)

 1.インストーラ実行
 2.インストール先の選択
  25.png

 3.MicroSoftアカウントにサインイン
  26.png

 4.(私はVS初回ログインだったので)必要情報の入力
  27.png

6.サンプルプロジェクトのダウンロード(Unity)(想定時間5分)

 1.Project filesの中の「files」を押下してダウンロード実行
  28-1.png

7.サンプルプロジェクトのパッケージ化(Unity)(想定時間30分)

 1.7-SpatioalMapping-CompletedにあるOrigami.unityを先ほどインストールしたHoloLens用Unityで開く
 ※失敗Point ここで選択したファイルの階層が深く、後述作業8で
  ”参照しているライブラリのパスが長すぎ”エラーが発生。
  できればこの時点で上位階層のほうに解凍しておいたほうがよい。

  29-1.png

 2.Build Settingsを設定
  30.png

項目名 入力・選択
Platform Windows Store
SDK Universal 10
UWP Build Type D3D
Build and Run on Local Machine
Unity C# Projects チェック有

 3.Player Settingsを設定
  Virtual Reality Supportedにチェックします。
  「Windows Holographic」が現れます。
  3-2.png

  Publish SettingsのSpatialPerceptionにチェックを入れます。
  サンプルでは音声認識使いませんが、一応Microphoneにもチェックしました。

  1-1.png
  2-1.png

 4.ビルド実行
 Buildを実行し、生成されたslnを次の手順で使用します。

8.サンプルプロジェクトのビルド(VisualStudio)(想定時間30分)

 1.UnityでビルドしたOrigami.slnをVisualStudioで開く
  31-1.png

 ※画面撮り漏れましたが、一回目はここで「パス長すぎ」エラー発生。
  上位階層にサンプルプロジェクトのzipを置きなおし、
  Unityプロジェクトのビルドからやり直しました。

 2.ソリューションのクリーンを実行
  32-1.png

 3.ソリューションのビルドを実行
  4-1.png

9.エミュレータ起動、そして失敗

 1.デバッグなしで開始
  37-1.png

 2.「Retry」を選択
  38-1.png

 3.起動したものの、エラーが発生。
  39-1.png

  「メモリが足りません」とのこと。。。
  8GBのメモリを購入し、後日リトライします!!

10.メモリ増設、エミュレータ起動、そして失敗、→リトライ&成功!

  ↓増設しました。

  40-1.png

 1.起動している模様

  41-1.png

 2.画面は出たが、明らかにOrigamiではない。。
  42-1.png

  コンソールを見てみると、エラーが出てました。
  エラー DEP6701 : 予期しないエラーが発生したため、ブートストラップに失敗しました: 'DEP6960 : ソース ファイルが存在しません: C:\Program Files (x86)\Common Files\Microsoft Shared\Phone Tools\14.0\Debugger\target\x86\1041\DiagnosticsHubMsg.dll'
  44-4.png

  確かにこのようなファイルは存在しないものの、何が原因のエラーかわからず、
  色々検索しながら調べていたところヤフー知恵袋に当たりました。

  外部リンク:visual studio community 2015のデバッグ時のエラー対処法を教えてください。

  やろうとしていることは違うけど、発生しているのは恐らくこれと同事象。

  カスタムインストールでフル選択したら解決したというので、
  対象を増やして再度インストールしてみることにしました。

 3.VisualStudioを再度カスタムインストール。
  今度は「Windows8.1およびWindows Phone 8.0/8.1ツール」のみを選択。
  (前述のエラーメッセージから、なんとなくこのあたりのツールが必要と判断した)
  5.png
  

 4.なにやらSDKを削除するといってますが、続行。
  46.png

 5.初回は「存在しません」と言われていたフォルダ/ファイルも無事に出来ています。
  さて。リトライ。
  47-1.png

 6.「更新が必要」と言われてしまいました。。
  48-1.png

 7.MicroSoftの開発者用サイトから新しいSDKをダウンロード
  6-1.png

 8.まず古いのをアンインストールせよ、と言われました。。
  50.png

 9.気を取り直して続行
  54.png

 10.ノールックでInstall実行
  55.png

 11.何やら出てきました。Spaceキーを押したところ・・・
  56.png

 12.Origami起動しました!!!キー操作も問題なし!
  57-1.png

環境構築を終えて

正直、エミュレータ入れるだけでこれだけ大変とは思いませんでしたが
調べながら解決していったので、良い勉強になりました。
これから開発進めていきます!

50
41
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
50
41