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UnityによるHoloLens開発環境&エミュレータ設定について

Last updated at Posted at 2016-09-12

注意:文中のツール類、バージョンは2016年9月時点のものです。最新情報は下記をご覧ください。
https://developer.microsoft.com/en-us/windows/holographic/install_the_tools


Unityを使用したHoloLensの開発環境構築、エミュレータの設定を行ったので、その手順をアップします。
失敗もしながらだったので、エラーが出て進めなくなった際の参考になれば幸いです。

基本的には
[外部リンク:HoloLensのAR世界を疑似体験できる、エミュレーターの基礎知識とインストール、基本的な使い方 (2/3)]
(http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1604/14/news025_2.html)
を参考にしてますが、上記記事の時点からバージョンが変わっていたり、
Unityのダウンロード方法が変わっていたりします。

また、上記の記事は既に何らかのアプリが存在する前提で
エミュレータ動作確認の手順が記載されていますが
まったくのゼロからスタートだとサンプルプロジェクトなんかも必要になりますので
そちらも合わせて手順に組み込んでいます。

サンプルプロジェクトのダウンロードについては下記を参考にしました。
[外部リンク:HoloLensのエミュレータを起動し、Unityでアプリを作るまでの手順メモ]
(http://magicbullet.hatenablog.jp/entry/HoloLensEmulator)

##最初に
環境構築するPCが、必要スペックを満たしているか確認してください。
後ほど出てきますが、私はメモリが不足していてエミュレータが起動できないという状況になりました。

  • Win10。Homeはだめ。
  • 64bit 4コアCPU
  • メモリは8GB以上
  • BIOSで仮想化周り有効化されてること
  • GPUのバージョンも確認してね

詳細はこちら(https://developer.microsoft.com/en-us/windows/holographic/install_the_tools)

##構築作業
###1.事前作業1:Hyper-Vの有効化(想定時間5分)
 1-2.png
 事前作業として、Hyper-Vを有効化します。
 Win10環境で仮想マシンを使うための機能らしいです。
 コンパネ→プログラムと機能→左ペインにあるWindowsの機能の有効化または無効化→Hyper-V と選択。
 (Win10HomeEditionだと、このHyper-Vが無いので以後の作業が実施できない模様です)

###2.事前作業2:必要プロダクトのダウンロード(想定時間5分)
 Microsoftのサイトに記載のある必要プロダクトをダウンロードします。
 5-1.png

 1.Visual Studio 2015のダウンロード
  Get Visual Studio Community を押してインストーラをダウンロードします。

  6-1.png

  7-1.png

 2.HoloLens Emulatorのダウンロード
  HoloLens Emulator を押してインストーラをダウンロードします。

  holo-1.png

  8-1.png

 ※HoloLens用のUnityはダウンロードとインストールが同時だったので
  後述の3.Unityのダウンロード&インストールを参照

###3.Unityのダウンロード&インストール(想定時間30分)
 1.Download Technical Preview から Unity Download Assistantをクリック
  9-1.png

 2.UnityDownloadAssistant.exeの保存&実行
  10-1.png

 3.Nextをクリック
  11.png

 4.チェックを入れてNextをクリック
  12.png

 5.64bitを選択してNextをクリック
  13.png

 6.Nextをクリック
  14.png

 7.インストールフォルダを指定してNextをクリック
  15.png

 8.インストール中
  16.png

 9.インストール完了!
  18.png

###4.VisualStudioのインストール(想定時間1時間以上)
 1.インストーラ実行
  19.png

 2.インストールの種類は「カスタム」を選択する。
  20.png

 3.前画面で「カスタム」を選択していると、「ユニバーサルWindowsアプリ開発ツール」が選択可能。
  SDKを2種類入れる必要があるのか迷いましたが、害は無さそうなので両方選択。
  ※失敗Point すぐ下にある
   「Windows8.1およびWindows Phone 8.0/8.1ツール」を
   選択しなかったため(恐らく)、後述する作業10で想定外のエラーが発生。
   後からでもインストールできたのですが、
   最初からチェック入れておいてもよいかもしれません。

  21.png

 4.内容を確認し、「インストール」を押下
  22.png

 5.待ちます(けっこう待つ)。
  23.png

###5.HoloLensEmulatorのインストール(想定時間1時間)
 1.インストーラ実行
 2.インストール先の選択
  25.png

 3.MicroSoftアカウントにサインイン
  26.png

 4.(私はVS初回ログインだったので)必要情報の入力
  27.png

###6.サンプルプロジェクトのダウンロード(Unity)(想定時間5分)
 1.Project filesの中の「files」を押下してダウンロード実行
  28-1.png

###7.サンプルプロジェクトのパッケージ化(Unity)(想定時間30分)
 1.7-SpatioalMapping-CompletedにあるOrigami.unityを先ほどインストールしたHoloLens用Unityで開く
 ※失敗Point ここで選択したファイルの階層が深く、後述作業8で
  ”参照しているライブラリのパスが長すぎ”エラーが発生。
  できればこの時点で上位階層のほうに解凍しておいたほうがよい。

  29-1.png

 2.Build Settingsを設定
  30.png

項目名 入力・選択
Platform Windows Store
SDK Universal 10
UWP Build Type D3D
Build and Run on Local Machine
Unity C# Projects チェック有

 3.Player Settingsを設定
  Virtual Reality Supportedにチェックします。
  「Windows Holographic」が現れます。
  3-2.png

  Publish SettingsのSpatialPerceptionにチェックを入れます。
  サンプルでは音声認識使いませんが、一応Microphoneにもチェックしました。

  1-1.png
  2-1.png

 4.ビルド実行
 Buildを実行し、生成されたslnを次の手順で使用します。

###8.サンプルプロジェクトのビルド(VisualStudio)(想定時間30分)
 1.UnityでビルドしたOrigami.slnをVisualStudioで開く
  31-1.png

 ※画面撮り漏れましたが、一回目はここで「パス長すぎ」エラー発生。
  上位階層にサンプルプロジェクトのzipを置きなおし、
  Unityプロジェクトのビルドからやり直しました。

 2.ソリューションのクリーンを実行
  32-1.png

 3.ソリューションのビルドを実行
  4-1.png

###9.エミュレータ起動、そして失敗
 1.デバッグなしで開始
  37-1.png

 2.「Retry」を選択
  38-1.png

 3.起動したものの、エラーが発生。
  39-1.png

  「メモリが足りません」とのこと。。。
  8GBのメモリを購入し、後日リトライします!!

###10.メモリ増設、エミュレータ起動、そして失敗、→リトライ&成功!

  ↓増設しました。

  40-1.png

 1.起動している模様

  41-1.png

 2.画面は出たが、明らかにOrigamiではない。。
  42-1.png

  コンソールを見てみると、エラーが出てました。
  エラー DEP6701 : 予期しないエラーが発生したため、ブートストラップに失敗しました: 'DEP6960 : ソース ファイルが存在しません: C:\Program Files (x86)\Common Files\Microsoft Shared\Phone Tools\14.0\Debugger\target\x86\1041\DiagnosticsHubMsg.dll'
  44-4.png

  確かにこのようなファイルは存在しないものの、何が原因のエラーかわからず、
  色々検索しながら調べていたところヤフー知恵袋に当たりました。

  外部リンク:visual studio community 2015のデバッグ時のエラー対処法を教えてください。

  やろうとしていることは違うけど、発生しているのは恐らくこれと同事象。

  カスタムインストールでフル選択したら解決したというので、
  対象を増やして再度インストールしてみることにしました。

 3.VisualStudioを再度カスタムインストール。
  今度は「Windows8.1およびWindows Phone 8.0/8.1ツール」のみを選択。
  (前述のエラーメッセージから、なんとなくこのあたりのツールが必要と判断した)
  5.png
  

 4.なにやらSDKを削除するといってますが、続行。
  46.png

 5.初回は「存在しません」と言われていたフォルダ/ファイルも無事に出来ています。
  さて。リトライ。
  47-1.png

 6.「更新が必要」と言われてしまいました。。
  48-1.png

 7.MicroSoftの開発者用サイトから新しいSDKをダウンロード
  6-1.png

 8.まず古いのをアンインストールせよ、と言われました。。
  50.png

 9.気を取り直して続行
  54.png

 10.ノールックでInstall実行
  55.png

 11.何やら出てきました。Spaceキーを押したところ・・・
  56.png

 12.Origami起動しました!!!キー操作も問題なし!
  57-1.png

##環境構築を終えて
正直、エミュレータ入れるだけでこれだけ大変とは思いませんでしたが
調べながら解決していったので、良い勉強になりました。
これから開発進めていきます!

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