SwiftのカスタムクラスArray操作その3（ユニーク）【メモ】

SwiftのカスタムクラスArrayでユニーク値

SwiftのArray内に以下の様なクラスのオブジェクトが入っていたとして、プロパティの値のユニーク一覧を取得するときのメモ。

※末尾にNSArrayでの記法も書いておきます。
（NSArrayのvalueForKeyPath:メソッドは非常に有難いです）

使用するカスタムクラス（!無しのプロパティに修正）

Cat.swift

class Cat:NSObject{
    var name:String
    var color:String
    var age:Int
    var score:Int

    init(data: (String,String,Int,Int)){
        name = data.0
        color = data.1
        age = data.2
        score = data.3
    }
}

テストデータ

テストデータを準備しておきます。

UseCat.swift

var all_cats:[Cat] = [Cat]()
all_cats.append(Cat(data:("タマ","白",10,10)))
all_cats.append(Cat(data:("コトロ","茶トラ",2,10)))
all_cats.append(Cat(data:("ミケ","三毛",3,10)))
all_cats.append(Cat(data:("チビトラ","茶トラ",4,10)))
all_cats.append(Cat(data:("タケチヨ","キジトラ",7,10)))
all_cats.append(Cat(data:("マリアンヌ","白",7,10)))

ユニークな値を取るには

正直いい方法が見つからなかったので、filterとreduceを組み合わせてみました。
（もっといい方法がありましたらぜひ教えて下さい）

【やり方】
・reduceの引数(=戻り値)をtemp:Arrayにして、そこに重複しない値をappendする

UseCat.swift

var cat_colors = all_cats.reduce([String](),{
    //引数省略の$0はそのままではreturnできないので、変数に代入
    var temp = $0
    //存在チェックで使用したい値を変数に確保
    let color = $1.color

    //戻り値の配列arrayに対して、カテゴリ値でフィルター件数を取得
    let count:Int = temp.filter({
        $0 == color
    }).count

    //まだ存在していなければ、追加
    if count==0 { temp.append($1.color) }
    return temp
})

//結果確認
println(cat_colors)

【実行結果】

[白, 茶トラ, 三毛, キジトラ]

Objective-Cと同様にNSArrayを使う場合

NSArrayのvalueForKeyPathというメソッドは非常に高機能で、このようにユニークだけでなく最大最小、平均、合計なども簡単に処理することができます。

Swiftで利用するときには、配列をNSArrayでキャストすることと、戻り値となるArrayの型を明記することが大切です。

UseCat.swift

let cat_colors2
    = (all_cats as NSArray).valueForKeyPath("@distinctUnionOfObjects.color")
        as [String]
println(cat_colors2)

【実行結果】

[白, 茶トラ, 三毛, キジトラ]