はじめに
Raspberry Pi 3にはWiFiモジュールが内蔵されています。
この記事では、Raspbian Jessieのバージョン(2016年7月時最新)における無線LAN設定と、その固定IPアドレス設定方法を記します。
Debianのバージョンを確認
$ cat /etc/debian_version
8.0
のように、Debianのバージョンが8.0以上(Jessie)であるかを確認。
無線LAN設定
以下を参考にしました
Raspberry Pi 3を買ってMacを使ってWiFi接続とSSHの接続するまで
無線LAN設定は初期インストール時や、GUI等でも設定可能ですが、無線LANの生パスワードを残さない方法として紹介します。
wpa_supplicant.conf
に無線LAN情報を追記
以下を実行
$ sudo sh -c 'wpa_passphrase SSID PASSPHRASE >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf'
SSID
とPASSPHRASE
を自身の無線ルータ等の設定にしてください。
生パスワードを削除
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
ファイル内では、生パスワードがコメントアウトで記載されているので、確認してから削除しましょう。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=GB
network={
ssid="SSID"
#psk="PASSPHRASE" #消しておきましょう
psk=xxxxxxxxxxx....xxx
}
固定IPアドレス設定
以下を参考にしました
Raspberry Pi 2 (Raspbian: jessie) でIPアドレスを固定する
dhcpcd.conf
にネットワーク情報を追記
Raspbian Wheezyでは、固定IPアドレス設定には、/etc/network/interface
のファイルを修正しましたが、Jessieからは代わりに/etc/dhcpcd.conf
ファイルへ設定内容を追記します。
# 追記
interface wlan0
static ip_address=192.168.11.40/24
static routers=192.168.11.1
static domain_name_servers=192.168.11.1
上記の設定はBuffalo無線ルータの場合の設定です。
routers
というのはgateway
に当たります。
設定確認
シャットダウンしてLANケーブルが繋がっているならば抜き、再起動後、指定したIPアドレスで無線LANが設定されているかを確認します。
$ ip addr
(略)
3: wlan0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
link/ether b8:27:eb:82:1b:df brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.11.40/24 brd 192.168.11.255 scope global wlan0
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 fe80::dcdd:d297:5e54:2b4d/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever
これで無線LANを通じてSSH接続等ができるようになりました!