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ぼくのかんがえたさいきょうのES6プロジェクトテンプレート

Last updated at Posted at 2015-02-20

というのを考えたので紹介します。


2015.09.04 内容が古くなっていたので修正

  • リンティングツールを jshint から eslint に変更
  • テストでの power-assert 用のオプション指定方法の変更

概要

基本的にはこの記事 ライブラリをES6で書いて公開する所から始めよう (必読) と同じで、それにいくつかのタスクを追加しています。やることと使用しているライブラリは以下の通りです。

ディレクトリ構成

  • build: ブラウザ用にビルドされたコード
    • bower install されたときに読み込まれる
  • src: ES6で書かれたコード
    • 頑張って書くのはここのコード
  • lib: src 以下を babel で変換したコード
    • npm install されたときに読み込まれる
    • Git では管理せず、npm files に含める
  • test: ES6 + mocha + power-assertでテストを書く
  • coverage: カバレッジレポート
    • Git では管理せず、見るだけ

インストールされたときにどのファイルが読み込まれるかというのは package.json と bower.json でコントロールします。

package.json
{
  "files": [
    "package.json",
    "README.md",
    "lib"
  ]
}
bower.json
{
  "ignore": [
    "**/.*",
    "node_modules",
    "bower_components",
    "src"
  ]
}
.gitignore
.DS_STORE
node_modules/
lib/
coverage/

ビルド

build

目的: 完成ファイルを生成する

npm 向けやブラウザ向けなど生成物が複数あるので、それぞれのタスクを分割しています。
build はそれらを順番に呼ぶだけです。不要なものは削ります。

{
  "scripts": {
    "build: "npm run build-to5 && npm run build-browser && npm run build-minify"
  }
}

以下、コマンドラインで書いてあるものは npm run-scripts に書いてあるものとして読んでください。

build-to5

目的: ES6で書かれたコードをES5に変換する
使用ライブラリ: babel

babel src --out-dir lib

build-browser

目的: ブラウザ向けコードを生成する
使用ライブラリ: browserify, babelify

build-to5 で生成したコードを対象に browserify しています。
babelify を使うと一気に変換できるのですが、依存モジュールが増えるのが嫌なのでこうしています。

browserify lib --outfile build/es6-project-boilderplate.js

一気にやりたい場合はこう。

browserify src -t babelify --outfile build/es6-project-boilderplate.js

スタンドアロン化 (window.ES6ProjectBoilerplate みたいなグローバル変数を定義する) が必要な場合はこうですね。

browserify lib --standalone ES6ProjectBoilerplate --outfile build/es6-project-boilderplate.js

ソースマップについては考えを保留中。

build-minify

目的: ブラウザ用コードを小さくする
使用ライブラリ: UglifyJS

build-browser で生成したコードを対象に uglify-js で圧縮しています。

uglifyjs build/es6-project-boilderplate.js -o build/es6-project-boilderplate.min.js

テスト

目的: ちゃんと動くか確認する
使用ライブラリ: mocha, power-assert

mocha --compilers js:espower-babel/guess

テストオプションは test/mocha.opts に書くのが好みです。

mohca.opts
--reporter spec
--recursive

こうしておくと build-to5 などで中間ファイル(この例では lib)を生成せずに ES6 のコードのままテストができます。(ここでめっちゃ悩んでいたけど @t_wada さんに教えていただいて出来るようになりました)

追記(2015.09.04):
npm-scripts と mocha.opts のオプションを変更。npm-scripts で power-assert 用のオプションを指定しています。こうすると後述のカバレッジの取得時に power-assert を使用しなくなり、実行スピードが速くなります。

カバレッジ

目的: テストの網羅率を調べる
使用ライブラリ: isparta

すごくややこしいですが、これでテキストサマリーとHTML形式のレポートが生成されます。

babel-node $(npm bin)/isparta cover --report text --report html _mocha

追記(2015.09.04):
コマンドを若干スマートに修正。

リンティング

目的: 潜在的なバグを取り除く
使用ライブラリ: eslint, babel-eslint

eslint src test

.eslintrc はこんな感じ。ルールの設定は色々好みとか事情があると思う。

.eslintrc
{
  "parser": "babel-eslint",
  "env": {
    "node": true
  },
  "extends": "eslint:recommended"
}

test/.eslintrc は上記に加えてテスト用のメソッドを追加しています。

test/.eslintrc
{
  "globals": {
    "describe": true,
    "it": true,
    "before": true,
    "beforeEach": true,
    "afterEach": true,
    "after": true,
  }
}

追記(2015.09.04):
jshint から eslint に変更。

travis

travis でプロジェクトを有効にしておいて .travis.yml を書きます。

.travis.yml
language: node_js
node_js:
  - "0.12"
script:
  - npm run travis
{
  "scripts": {
    "travis": "npm run lint && npm run test"
  }
}

Coveralls

このボイラープレートには入れていませんが、カバレッジレポートを Coveralls で見たいという場合は npm i --save-dev coveralls して .travis.yml を以下のように書きます。

.travis.yml
language: node_js
node_js:
  - "0.12"
env:
  global:
    - secure: `${COVERALLS_REPO_TOKEN}`
script:
  - npm run travis
after_success:
  - $(npm bin)/coveralls < ./coverage/lcov.info

travis 用のタスクはカバレッジレポートを生成するように変更します。

{
  "scripts": {
    "travis": "npm run lint && npm run cover"
  }
}

COVERALLS_REPO_TOKEN の作り方は これ を参考にしてください。

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