**「さだまさし x IT」**という謎すぎるテーマでアドベントカレンダーを始めます。
私の居る会社内では**「サダベントカレンダー」**と通称されていますが、私は節度のある大人のつもりなのでダジャレ/オヤジギャグは自重します。
プログラミングに関係のない Advent Calendar は運営者の判断により削除されることがありますので予めご了承ください
という運営規約があるなか、このアドベントカレンダーが削除されずにすむのか戦々恐々する日々でしたが、存続しているということは 「さだまさしはIT技術のテーマとして語るに足るテーマである」 と運営からお墨付きをいただいたということですので、大手を振って開始させていただきます。
ということで、この記事は巻頭言的な形で。
技術の話はこの記事ではほとんど出てこないのですみません。次以降をお楽しみに。
さだまさし
この Qiita をご覧の方は当然ご存知と思いますが、さだまさし氏は日本を代表する歌手のひとりです。
代表的な事案をいくつか挙げると
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40年以上第一線で活躍
- グレープ 〜 ソロ活動
- 世の中に発表された楽曲は500曲以上
- 毎年ほぼ必ず1枚以上アルバムを作成している
- さだまさし - ディスコグラフィ
- それなりに知名度のある楽曲が、各年代に存在する
- 一番古いヒット曲は「精霊流し(1973年)」
- 一番有名な曲は「関白宣言(1979年)」
- あまりさだまさしの曲だと認知されて無いが実は一番皆に知られている曲は「北の国から(1982年)」のテーマ曲
- 最近はドラマ「天皇の料理番」の主題歌だった「夢見る人(2015年)」
- 今年映画化された「風に立つライオン(1987年)」など、時間を経て再度脚光を浴びる曲もある
- 実施したコンサート回数は4000回以上
- 日本のプロシンガーの中ではダントツのNo.1
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映画の撮影で抱えた借金が28億円(金利を含めて35億円とは本人の弁)
- そして完済
借金の額も相当にビッグデータな感じはしますが、活動期間が長く、かつ長期に渡りムラなく安定して活動をされており、作られた作品も多いことから、なにかしらの解析を行うにはふさわしい対象であると言えるかもしれません。
「さだまさし x IT」 の理由
このアドベントカレンダーを始めようと思った理由は、3つほどあります。
- 個人的にさだまさしが好きだった
- 好きというか、大好き
- 40数年一線級で活躍をされており、膨大な作品群、著作群があるなか、コンピュータ世代の若い人にとってはちょっと昔の人という印象もあり、ITを用いた解析・分析の対象とされてこなかったように思える。
- なにかやってみよう
- IT関連の技術の進歩がここ10数年来起こり続けており、それらを用いることで昔はできなかったような文学的・芸術的な対象についての解析が何かしら行えるのではないかという期待値もある。
- ネタ
文学・詩作 x IT
個人的な話ですが、私は文学部出身で、学生時代は論語などの古典中国哲学・文学の書籍をを原文で読む生活をしていました。
そのなかで、研究の材料とする調査として、例えば
- 論語の中に「曰」という言葉は何回出現するのか
- その傾向は前半と後半で変わるのか
- 子路、子贡、颜回といった主要な孔子の弟子たちの篇毎の言及回数や、それぞれの弟子にかける言葉の特徴はどんなものか
といったことを把握したりする事が必要なケースもあったりしましたが、昔は書籍を開いて一つづつ手で数えていく必要がありました。今であればコンピュータ技術の力を使って手軽に定量的に機械的に解析することができるわけです。
コンピュータの世界と、コンピュータと無縁そうな情緒的な世界をも扱う文学的な世界は、相反するものと捉える人が多いですが(コンピュータ業界における文系蔑視に代表されるように)、実際はもっと融合することで面白い事ができるのではないかと思っています。
とはいえ、そこまで気合いを入れすぎると空回りしてしまうので、まずは**「さだまさし」** という言葉を拠り所に、IT を使っていろいろな切り口で実験をできる場、そんな場にこのアドベントカレンダーがなれば良いな、と思っています。
参加者
このアドベントカレンダーに私以外の方が参加することは正直想像もしていなかったですが💦、IT 業界におけるさだまさし氏の絶大なる人気を反映してか、多くの方が参加を表明されています。
それぞれ、様々な切り口のテーマを掲げられており、私もとても楽しみです。
私は、NLP 関連の初歩の初歩的なアプローチを基に、いくつか分析した内容を書ければ良いかなと思っています。
まとめ
映像は、人類が蓄積した膨大な「記憶」である
とは、10月より放送されている NHK スペシャル「新・映像の世紀」で語られている言葉です。
そのような文脈で捉えると、40年を超える長い時間を一線級の立場で、500を超える膨大な楽曲(まさにビッグデータ)を作り続けているさだまさし氏の作品群も、人類にとって貴重な「記憶」のひとつであるといえるかもしれません。
もちろん本気でそんなところまで思い込みが激しいわけではないですが......いずれにせよ、よろしくお願いします。