まえがき
AWSにはSESがあり、Azureには何があるんだろうか?
Public Cloud である限り、グローバルIPは使いまわされBlackListに登録されている可能性は十二分にあるはず。
はてさて。
MSさんの見解を調査
"Azure" "メール送信" と言ったキーワードでGoogle検索すると、SendGrid なるものがあるような雰囲気。
さらにMSさんの見解はどうなんでしょう?
やはり同じようなことを考えるのは自分だけではない。
SIOSさんのOSS on Azure技術ブログを参照させていただきます。
こんな一文があります。
VMから直接SMTP等を使ってメール送信することは、Azureプラットフォームとしてサポートしておりません。
(略)
Azure 上で Windows Server の IIS などの機能によってメールサーバー / SMTP サーバーを構築し、メール配信をする場合の注意点をご紹介します。
詳細
Azure では、IP アドレスをプールしており、それを仮想マシンに貸し出すという形態をとっています。
現在割り当てられている VM の IP アドレスは、数日前には他の VM の IP アドレスであった可能性があるということになります。
昨今、メールのセキュリティが重要視され、様々な形で迷惑メールとみなされることがございます。
こういった既知の IP アドレスをスパムの出所として記録し、ブラックリストとしてフィルターするという第三者機関も多くございます。
また、VM を一時的に立ち上げ、その IP アドレスからスパムメールを送信するといった乱用も潜在的な可能性として存在します。
このような理由から、Azure 上の VM から直接 SMTP 等を使ってメール送信することは、Azure プラットフォームとしてサポートをしておりません。
代替案としては、SendGrid のような、サードパーティのバルク メール送信サービスに SMTP リレーを構成するという方法となります。
Azure マーケット プレースから、SendGrid の無償プラン(送信メール数制限有り)・有償プランも選択が可能ですので、リレー先としてご検討ください。
また、オンプレミスに既に Exchange サーバーがある場合、そちらへのリレーでも実現が可能となります。
(略)
そりゃ、そうだよね。想定通りです。MSさんのいうこと、素直に聞きます。
SendGridやってみます。
SendGrid やってみよう!
こういうものは、公式サイトに右へならえ!です。
SendGridを使用したAzureでの電子メールの送信方法
##1.AzurePortalから作成
■ Point
Azureポータルから、「SendGrid Email Delivery」を選択しましょう。
※ Filterをかけるのが早いですかね。
Name:リソース一覧に表示される名前です。
Password:メール送信するときに利用します。
Confirm Password:間違えないように正確に打ち込みましょう。
Subscription:適当なサブスクリプションを選択してください。
Resource group:お好きにどうぞ。
Pricing tier:S2 Silver / S1 Bronze / F1 Free の3択です。
※ 1カ月当たり、10万通、4万通、2.5万通まで送信できそうです。
Promotion Code:グレーアウトされているので無視。
Contact Information:First Name, Last Name, Email ← ここまで必須項目 Company, Website の入力があります。
Legal terms:選択してOKボタンを押すことで承認したことになります。無視しても、承認しないとCreateできません。
Contact Information に入力したメールアドレスがFromユーザアドレスになります。
##2.登録メールアドレスで承認
Contact Informationで入力したメールアドレス宛てに確認メールが飛んできます。
※2017/8/23 追記
再度試したところ、順番がちょっと変わってました。
下記、「3.APIキーの発行」で記載している Manage ボタンを押した後に、確認メールが送信されます。
勿論、Confirm Email Addressをポッチします。
##3.APIキーの発行
こちらもマニュアルに従って実行していきます。
作成したSendGridのリソースを選択して、Manage ボタンを押します。
↓
別画面が表示されるので、左ペインから Settings をクリック。
↓
API Keys を押して、画面右上の Create API Key をクリック。
↓
API Key Nameを入力します。
↓
API Key Permissions をFULL ACCESSにします。
※ 注意:Create & View ボタンを押すと、APIキーが表示されるので、コピー!!
APIキーを利用するサービスは、この値を利用しましょう。
#登録メールアドレスを変えられるかな?
「4.メール送信時に必要となる情報の確認」の画面から変更できます。
一番右端にEditボタンがあるので、そちらから変更してください。
変更できるのは、次の項目。
・First Name, Last Name, Email Adress, Phone Number
・Company, Website, Address 1, Address 2(City, Country, Zip Code, State)
・TIME ZONE
ちなみにメールアドレスを変更すると、再び承認メールが新しく登録したメールアドレスに飛びます。
今度はURLをクリックさせます。
登録していた以前のメールアドレスにも確認メールが飛びます。
そりゃそうですよね。。。
状況確認
メールが何通飛んでいるか、Manageを押した後、Stats のOverviewを見ることでグラフ表示されます。
やってみると、案外簡単!
無償枠でかなりの数使えますし、是非試してみてください。