はじめに
VMWare ESXi を5.5 から 6.5 にCDを使わず esxcli でアップデートした際の手順メモです。
本手順では、予めオフラインバンドルを取得したうえでアップデートします。
インターネット経由で デポット一覧 から直接指定でアップデートする方法もありますが、私の環境ではアップデート処理の途中でパッチファイルを上手く取得できずエラー終了しました。
アップデート前の作業
ESXiのSSHログイン有効化
- F2 #ESXiコンソールから、F2で設定モードに入る
- [Troubleshooting Options] Enter
- [Enable ESXi Shell] Enter
- [Enable SSH] Enter
- Esc
※vsphere client経由でもできます。
オフラインバンドルの準備
my vmware より下記オフラインバンドル及びパッチデータをそれぞれダウンロードします。
・update-from-esxi6.0-6.0_update02.zip
・VMware-ESXi-6.5.0-4564106-depot.zip
オフラインバンドルを配置
vSphereClient や scp 等で上記2ファイルをデータストア上にアップロードします。
私は「datastore1/UpdateFiles」フォルダにアップロードしました。
メンテナンス準備
- ESXi上の仮想マシンを全て停止する
※仮想マシンを停止する前に、起動中の全マシンを自動起動に入れておくとメンテナンス終了後がラクです。 - ESXiをメンテナンスモードにする
ESXi 6.0にアップデート
まずは、ESXi 6.0 にアップデートします。
- ESXiにTeraTerm等でSSHログインする
- アップデートコマンドの実行
esxcli software profile update -p ESXi-6.0.0-20160302001-standard -d /vmfs/volumes/datastore1/UpdateFiles/update-from-esxi6.0-6.0_update02.zip
コマンド実行後に再起動し、ESXiのバージョン、仮想マシンの動作等、問題がないか確認する
※VMFS3が非サポートになるため、VMFS3のデータストアはVMFS5に変換する
ESXi 6.5にアップデート
- ESXiにTeraTerm等でSSHログインする
- アップデートコマンドの実行
esxcli software profile update -p ESXi-6.5.0-4564106-standard -d /vmfs/volumes/datastore1/UpdateFiles/VMware-ESXi-6.5.0-4564106-depot.zip
コマンド実行後に再起動し、ESXiのバージョン、仮想マシンの動作等、問題がないか確認する
(追記) ESXi6.5 から 6.5Update2 にアップデート
- パッチをダウンロードする
インターネット経由で パッチ検索サイト より「update-from-esxi6.5-6.5_update02.zip」をダウンロード - ESXiにTeraTerm等でSSHログインする
- アップデートコマンドの実行
esxcli software profile update -p ESXi-6.5.0-20180502001-standard -d /vmfs/volumes/datastor
e1/updates/update-from-esxi6.5-6.5_update02.zip
アップデート後の作業
メンテナンスモードの終了
- ESXiのメンテナンスモードを終了する
- 元々起動していた仮想マシン群を全て起動する
ESXiのSSHログイン無効化(必要に応じて)
- F2 #ESXiコンソールから、F2で設定モードに入る
- [Troubleshooting Options] Enter
- [Enable ESXi Shell] Enter
- [Disable SSH] Enter
- Esc