Test::MojoでビルドされたアプリにPhantomJSでアクセスする

概要

やり方は、以下の手順。

1. Test::Mojo->newする。
2. Test::TCPのserver側で、Mojo::Server::Daemonを使用して一時的なWebサーバを立ち上げる。
3. Test::TCPのclient側で、PhantomJSのコマンドを実行。引数にポート番号を渡す。
4. PhantomJSのスクリプト内でポート番号を受け取って、Webサーバにアクセスする。

PhantomJSのスクリプト

PhantomJSのスクリプトは例えば以下のようになる。

t/scenario1.js

var System = require('system');
var port = System.args[1];
var page = require('webpage').create();

page.open('http://127.0.0.1:'+port+'/', function() {
    page.render('test.png');
    phantom.exit();
});

コマンドライン引数でポート番号を受け取り、
トップページのスクリーンショットを取るスクリプトとなっている。

テストコード(Perl)

テストコードは以下のようになる。

t/basic.t

use strict;
use warnings;
use File::Basename;
use Mojo::Server::Daemon;
use Test::TCP;
use Test::More;
use Test::Mojo;

my $t = Test::Mojo->new('SampleApp');

# Webサーバ設定
my $server = Test::TCP->new(
    code => sub {
        my $port = shift;
        my $daemon = Mojo::Server::Daemon->new(listen => ['http://*:'.$port]);
        $daemon->app($t->app);
        $daemon->run;
    }
);

# サーバのListenポートを取得
my $port = $server->port;

# PhantomJSのコマンドを実行
my $file = dirname(__FILE__) . '/scenario1.js';
`phantomjs $file $port`;

# 実行後のDBの状態を調べたりしてテストする
ok 1;

done_testing();

テスト実行

以下のコマンドで実行。

$ prove -l t/basic.t

テストを実行すると、実行したディレクトリにトップページのスクリーンショットファイルが生成される。

用途

Javascriptの動作テストをするときにやりたかった。

PhantomJSスクリプト内でHTMLのチェックなどはしないで、
Perl側で最終的なDBの状態をチェックするような方法を取った。

HTMLチェックをするなら、PhantomJSからHTMLを返してもらって、
Mojo::DOM::HTMLとTest::Moreでチェックする方法を選ぶ。

PhantomJSは止まらない場合があるので、
タイムアウトを設定して実行したほうが良い。
タイムアウトした場合は、テスト失敗になるように。