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ElixirAdvent Calendar 2015

Day 14

VisualixirでElixir/Erangノード内部を覗いてみる

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はじめに

Elixir/Erlangで書かれたプログラムはErlang VMという処理系で実行されています。VM内部では軽量プロセスと呼ばれる処理の実行単位が互いにメッセージを送りあったり、linkmonitorを使って監視しあい並列分散的に全体的な処理を前に進めます。
軽量プロセス間の関係はElixir/Erlangプログラムのキモで図を用いての理解が広く行われていますが、意外にもその可視化はErlang標準のobserverというモジュールしか有力なものがありませんでした。
本稿では最近リリースされたvisualixirというElixirで書かれた軽量プロセスのビジュアライジング・ツールを紹介します。

Visualixrとは

簡潔にまとめると以下のような感じです。

  • https://github.com/koudelka/visualixir
  • Elixir/Phoenix製
  • サーバを立ててブラウザで見る
  • Erlang VMノードならプログラムがErlangで書かれていようがElixirで書かれていようが問題ない

使ってみる

必要なもの

  • Elixir1.0以上がインストールされた環境
  • npm(バージョンが新しすぎるとnpm installに失敗しました。バージョン依存があるかもで。2.1.17だとうまくいきました)
  • Chrome(動作確認されているブラウザ)

インストール

https://github.com/koudelka/visualixir/blob/master/README.md に書かれている通り。

mix deps.get && mix compile && npm install
elixir --sname visualixir --hidden -S mix phoenix.server

これでノードがたちあがりサーバが立ったのでブラウザてhttp://localhost:4000を叩いてみましょう。

自身のノードを覗いてみる。

visualixr@~~という名前でつくったノードがvisualixir自身がいるノードです。ノード名をクリックするとノード内のプロセス間グラフ構造が現れます。
visualixir
簡単に移動拡大縮小ができるのが素晴らしい。プロセスをドラッグするとボヨンボヨン動きます。

Erlangノードを覗いてみる

せっかくなんでErlangシェルを立ち上げてノードを見てみましょう。

ノード名を指定することを忘れずにシェルをたちあげます。

erl -sname hoge

ノード名を直接書いてもうまくいかないことが多いので(まだ安定してないんでしょうか?)しばらく待ってからブラウザをリロードしてみましょう。ノード同士が互いに認識しあっているとhoge@~~が選択できるようになっているはずです。

erl_shell

バックグラウンドでこれだけのプロセスがいるんですね。新しくプロセスを作ってみましょう。

(hoge@massn)1> Pid = spawn(fun() -> timer:sleep(infinity) end).
<0.76.0>

erl_shell2

孤独なプロセスができましたね。PIDを忘れてしまうと生き続けてしまいます。spawn_linkしてみましょう。

(hoge@massn)2> Pid2 = spawn_link(fun() -> timer:sleep(infinity) end).
<0.79.0>

erl_shell3

今度はlinkされているので母体のプロセスにつながっていますね。最後にプロセスを作りまくってみましょう。


(hoge@massn)3> lists:map(fun(_) ->
(hoge@massn)4> spawn_link(fun() -> timer:sleep(infinity) end)
(hoge@massn)5> end, lists:seq(1, 50)).
[<0.88.0>,<0.89.0>,<0.90.0>,<0.91.0>,<0.92.0>,<0.93.0>,
 <0.94.0>,<0.95.0>,<0.96.0>,<0.97.0>,<0.98.0>,<0.99.0>,
 <0.100.0>,<0.101.0>,<0.102.0>,<0.103.0>,<0.104.0>,<0.105.0>,
 <0.106.0>,<0.107.0>,<0.108.0>,<0.109.0>,<0.110.0>,<0.111.0>,
 <0.112.0>,<0.113.0>,<0.114.0>,<0.115.0>,<0.116.0>|...]

めっちゃできました。

erl_shell4

まとめ

勉強用、デバッグ、システム運用といろいろ使えそうですね。

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