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ここで紹介する以外にも以下の方法が考えられます
- X11Forwarding + Xming
- tigervnc + VNCクライアント
- tigervnc + tigervnc-applet + ブラウザ
- tigervnc + xrdp + リモートデスクトップ
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ゲストマシン上の個別のアプリケーションだけをホストOS側に表示するなら、1.で可能です
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デスクトップ画面全体を表示するなら、2.、3.、4.、およびここで紹介する方法を採る必要があります
VirtualBox上のLinuxゲストマシンのデスクトップ画面にリモートアクセスしたい
モチベーション
- VNCクライアントは諸事情で使えない
- Windowsのリモートデスクトップを使ってLinuxゲストマシンにアクセスしたい
1. VirtualBoxの設定
- リモートディスプレイを有効化する
- ポートは"3389"から使用していない"13389"に変更する
- ホストOSがWindowsの場合"3389"はリモートデスクトップで使用するポートで衝突する
2. リモートデスクトップ接続する
- リモートデスクトップを起動して
<ホストOSのIPアドレス>:13389
を指定して接続する
3. 日本語入力できるようにする
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現状のままだと日本語入力することができないので、できるようにする
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CentOSではインプットメソッド(IM)フレームワークとしてiBus(Intelligent Input Bus)を使用している
- なお、iBusのほかにSCIM、UIMなどがある
3.1 iBusパッケージがインストールされているか確認
# rpm -qa | grep "^ibus" | sort
ibus-1.3.4-6.el6.x86_64
ibus-anthy-1.2.1-3.el6.x86_64
ibus-gtk-1.3.4-6.el6.x86_64
ibus-libs-1.3.4-6.el6.x86_64
3.2 iBusの初期設定
# ibus-setup
- iBusデーモンを起動する
- インプットメソッドとして日本語Anthyを設定する
3.3 環境変数の設定とiBusデーモンの起動
- iBus用の環境変数をセットする
# export GTK_IM_MODULE=ibus
# export XMODIFIERS="@im=ibus"
# export QT_IM_MODULE=ibus
# printenv | grep ibus
QT_IM_MODULE=ibus
XMODIFIERS=@im=ibus
GTK_IM_MODULE=ibus
- iBusデーモンを起動する
- -r: すでに起動中のデーモンを置き換える
- -d: バックグランドで実行
- -x: ximサーバを実行。ximはX Window Systemの各国語入力用のプロトコル
# ibus-daemon -rdx
- 半角/全角キーで入力切替
3.4 環境変数のセットとiBusデーモンの起動を自動化する
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~/.bash_profile
に以下追記する
~/.bash_profile
export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS="@im=ibus"
export GTK_IM_MODULE=ibus
ibus-daemon -rdx