社内で毎週実施している輪読会で、チームギークを読む機会がありました。
その内容の中で、不要なauthorコメントを削除すべきという記述もあり、個人的にとても共感できた内容でした。
該当箇所はP56の以下の箇所です。
2章
2.8 エンジニアリングとしてのコミュニケーション
2.8.2 ソースコードに名前を書く(別名:「Authorタグ」問題)
です。
ソースファイルに名前を入れると、あくまでも僕たちの意見だが、百害あって一利なしだ。
具体例については、チームギークの中の書籍をご参照ください。
今回は実際にツール作成もしない簡単な手順で、IntelliJ@Macでこのauthorコメントを削除する手順を共有したいと思います。
また、今回対象のプロジェクトはScalaで書かれているものですが、少し応用すれば、他言語でも適用できるはずです。
実施手順としては以下です。
- IntelliJでshift+command+Rで置き換えダイアログを出す。
- Generalタブで「Regular expression」にチェックを入れる。
- Generalタブで「Case sensitive」からチェックを外す。
- Contextは「in comments」を選択。
以下のパターンをそれぞれ実行。
パターン1
- [Text to find:]に「^.created by.\n」を入力。
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
パターン2
- [Text to find:]に「^.created with.\n」を入力。
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
パターン3
- [Text to find:]に「^.User:.\n」を入力。
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
パターン4
- [Text to find:]に「^.Date: 2.\n」を入力。※2を入れるのは他のものが誤って消されないようにするため
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
パターン5
- [Text to find:]に「^.Time:.\n」を入力。
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
パターン6
- [Text to find:]に「^.Timestamp:.\n」を入力。
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
パターン7
- [Text to find:]に「^.To change this.\n」を入力。
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
パターン8
- [Text to find:]に「/**[\s]*?*/」を入力。
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
パターン9
- [Text to find:]に「/**[\s]?*[\s]?*/」を入力。
- [Replace with:]に空白を入力。
- 置換する。
IntelliJのバージョンによって、authorコメントの書き方が違うので、上記のような手間のかかる手順となりました。
ぜひ活用してください。
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