HTML Party かごんま 2016 レポート その一
6/11 (土) に鹿児島キャリアデザイン専門学校で HTML Party かごんま 2016 が開催されましたのでそのレポートです。
- HTML Party かごんま 2016 レポート (その一)
- HTML Party かごんま 2016 レポート (その二)
- [近日公開] HTML Party かごんま 2016 レポート (その三)
当日は四つのセッションとライトニングトーク、展示が行われていました。
笑顔が素敵な三人がお出迎えです!
セッション
ES2015 の現在と ESNextの未来 (古川 陽介氏)
最初は Node.js ユーザーグループ代表を務め、最近パパさんになった古川陽介氏による、ECMAScript 2015 の解説から始まりました!
JavaScript の持つ問題を三点例に挙げ、ECMAScript 2015 (以降 ES2015) はそれを解決するための改良が加えられていることを分かりやすく解説してくださいました。
- 巻き上げ事故 ->
const
やlet
を使う - ヴァニッシュ this -> arrow function を使う
- コールバック地獄 (callback hell) -> Promise 使う
ちなみに「巻き上げ事故」と「ヴァニッシュ this」は古川氏が作った言葉とのこと。私は、スクエアのゲームは Sa-Ga や聖剣伝説外伝くらいしか遊んでいないため、ネタに気が付かず...
また、ES2015 は Node.js v6 や (IE 以外の) モダンブラウザーではだいたい対応しているとのこと。とはいえ、ブラウザーごとの対応が異なるため、ES2015 から旧来の ES5 などに変換するためのトランスパイラーがあるとのこと。
ES2015 の勉強には登壇者自身が作った tower-of-babel が便利だとか。(ES6 を学べる tower-of-babel を作りました。) 私もこれで勉強させていただきました!
最後のまとめの中の「JavaScript を良くしていくのは僕ら」という言葉とても印象に残りました! 以前と比べると、ECMAScript にどのような機能が入るのかが分かりやすくなり、提案なら誰でもできるようになりました。これは ES2015 の素晴らしい成果だと思います。
- 余談ですが、6/18 (土) に ECMAScript 2016 が発表されたようです。
WebStormから始まる快適Web開発ワークフロー (山本 裕介氏)
続いてのセッションは転職マニアのサムライズムの山本祐介氏による、Web アプリやホームページの統合開発環境 WebStorm の紹介です!
WebStorm の開発をしている JetBrains 社はチェコの会社とのこと。ただ、チェコは営業の拠点となりエンジニアはロシアとドイツが中心だとか。サムライズムさんはその JetBrains 社の代理店となります。
JetBrains 社は今回紹介いただいた WebStorm の他に、Java や C#、Ruby などなど様々な開発環境や言語なども手がけているとのこと。
WebStorm の特徴はこんな感じだそうです。
- マルチプラットフォーム
- プラグインインストール不要
- 2016 最新フレームワークに対応
- シンタックスハイライト、コード補完
- 静的コード解析
- バージョン管理
特に、プラグインインストールが不要なため、初心者こそ使って欲しいそうです。WebStorm はここ数年で日本でも有名になってきたそうで、エキスパートが使っているイメージがあるが実はそうではないとのこと。WebStorm はリファクタリングだけでなく、コードの悪いところを教えてくれたり、直してくれたり、次にユーザーがやりたいと思う行動を助けてくれる機能も豊富とのこと。「上級者とペアプロしている気分になる」「空気を読んでくれる」などの、初心者にも有用な機能が豊富だとか。
WebStorm の凄さは短い文章では説明しきれません。プルリクエストが送れたり、ファイルや関数を探したり、本当にいろいろなことができます。ぜひ、スライドや動画がありますのでご覧ください。
英語がわからない人にはこんな情報源があるそうです。30 日間使用可能なのでぜひ!
- コミュニティ: Slack
- コミュニティ: Twitter #jbugj
- コミュニティ: Facebook
- Twitter @jetbrainsjp
- Twitter @samuraism
- JetBrains ブログ
- 公式 Facebook
まとめ
最初のセッション二つは東京からお招きした講師による、ES2015 や開発環境のお話でした。生産性を高める上でも ES2015 も開発環境も非常に重要なことが分かりました。
レポートその二に続きます!