概要
Go には標準のテストツールが用意されており、Hello World の書き方を学んだらすぐにテストの練習を始めることができます。
Hello World の復習
Hello Wolrd を表示するプログラムを書いてみましょう。hello.go としてます。
package main
func main() {
println("hello world")
}
print および println は builtin モジュールなので、明示的に import を書かなくてすみます。
実行してみましょう。
go run hello.go
モジュールのインポートの練習として println を fmt.Println に置き換えてみましょう。
package main
import "fmt"
func main() {
fmt.Println("Hello World")
}
関数を定義する
テストの練習のために関数を定義します。Hello World という文字列を返す関数を定義してみましょう。hello.go は次のように書き換えられます。
package main
func getGreeting() string {
return "Hello World"
}
func main() {
println(getGreeting())
}
最小限のテストコードを書く
テストの練習にとりかかってみましょう。hello_test.go という名前のテストを書いてみましょう。
package main
import (
"testing"
)
func TestHello(t *testing.T) {
}
テストを実行してみましょう。
go test
結果は次のようになります。
PASS
ok _/Users/masakielastic/test/golang-project 0.019s
よりくわしい情報を表示させたいのであれば -v オプションを指定します。
go test -v
個別にファイルの名前を指定することができます。
go test hello_test.go
失敗させてみよう
t.Fail() を追加してみましょう。
package main
import (
"testing"
)
func TestHello(t *testing.T) {
t.Fail()
}
go test -v を実行すると結果は次のようになります。
--- FAIL: TestHello (0.00s)
FAIL
exit status 1
FAIL _/Users/masakielastic/test/golang-project 0.018s
自分が書いたメッセージを表示させるために t.Error() を使ってみましょう。
package main
import (
"testing"
)
func TestHello(t *testing.T) {
t.Error("失敗しました。")
}
結果は次のようになります。
=== RUN TestHello
--- FAIL: TestHello (0.00s)
hello_test.go:8: 失敗しました。
FAIL
exit status 1
FAIL _/Users/masakielastic/test/golang-project 0.019s
自分で定義した関数をテストする
hello.go で定義した getGreeting 関数を hello_test.go でテストしてみましょう。
package main
import (
"testing"
)
func TestHello(t *testing.T) {
expected := "Hello World"
actual := getGreeting()
if expected != actual {
t.Error("期待される文字列を得られませんでした。")
}
}
go test -v を実行すれば PASS が表示されます。
アサートを使う
毎回 if 文を書くのはめんどうなので、Testify を導入してアサートを使えるようにしてみましょう。次のコマンドで最新のパッケージをインストールします。
go get github.com/stretchr/testify/assert
package main
import (
"testing"
"github.com/stretchr/testify/assert"
)
func TestHello(t *testing.T) {
expected := "Hello World"
actual := getGreeting()
assert := assert.New(t)
assert.Equal(expected, actual, "同じ値でなけければなりません。")
}
require を使う
assert の代わりに require を使ってみましょう。
package main
import (
"testing"
"github.com/stretchr/testify/require"
)
func TestHello(t *testing.T) {
expected := "Hello World"
actual := getGreeting()
require.Equal(t, expected, actual, "同じ値でなけければなりません。")
}