JAWS DAYS 2016 に行ってきた! - mamohacy的 個人インプレッション

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「ブログを書くまでがJAWS DAYS!」

ということで一昨年、昨年と続き、今年も行ってきましたJAWS-DAYS!
個人的にはぶっちゃけトークが聞けるのでAWS Summitよりも面白いと思っているのですが、いやー今年もやってくれましたね。。。本当に面白かったです。

↓JAWS DAYS 2016 | Move Up the Next Cloud
http://jawsdays2016.jaws-ug.jp/
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いろいろ聞きたかったセッションが多かったんですが、とりあえず見れたものだけでインプレッション。メモ書きを切り張りしただけなので少し読みにくいかもですが・・・。
あと、最後に備忘録として、個人的な感想を書き残しておきたいと思います。

1. AWS-UGこれまでとこれから(金春 利幸さん@アールスリーインスティテュート)

↓2016/03/12 JAWS DAYS 2016 Keynote
http://www.slideshare.net/tkonparu/20160312-jaws-days-2016-keynote
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最初のセッション。コミュニティが自分自身を変えていくこと、そしてAWSのようなオープンなテクノロジーは外部とのつながりが重要であることを再確認。コミュニティ活動はやっぱり重要です。

2. JAWS-UG荒木の部屋〜Next JAWS-UGを語り合う〜(モデレータ:荒木 靖宏さん@AWSJ)

※スライド見つからず

普段業務やJAWSでお世話になった皆様が多く登壇されたので楽しみにしていたセッション。
各地のJAWSがどのように活動されているかや、課題なんかも見れておもしろかったです。
ここで出た内容が各支部にフィードバックされるとさらに盛り上がるとおもいました。

3. Global Microservices at Fast Retailing(福田 慧人さん+長谷部 光治さん@ファーストリテイリング)

↓JAWS Days 2016: Microservice @ Fast Retailing // Speaker Deck
https://speakerdeck.com/fastretailing/jaws-days-2016-microservice-at-fast-retailing
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彼らがどのようにしてグローバル化とMicroservices化を進めたか?のストーリー。

レガシーサービスをマイクロサービスでつないで正規化するためには、いったんレガシーサービスを分類し、重複するものは廃止し、サービス単位でラップする。
さらにそのサービスごとに、提供される機能とは別の「認可」などの標準共通機能を搭載させる。
API Gatewayでこれらを束ねて、API Gatewayではユーザー管理と認証+流量制御とフローコントロールだけやり、サービス側では認可とサービスの機能処理そのものをやるという2段構えが必要。

API-Gatewayのガワを一枚被せるだけだと、結局バックエンドがカオスである状態から抜け出せないので、集約効果はほとんどない。APIで外部との境界線を作っただけではMicroservicesは成立せず、システムの精査と機能の単純化に加え、API-Gateway自身にも機能を詰め込まないなど、いろんな考慮が必要。

標準化や管理統制についてはうちのほうがやや進んでいるかな?という印象。
数が増えてきたときにどうするか?については、まったく同じ課題意識を持っていたのが印象的だった。

それにしてもさすがファーストリテイリングさん、、、基本全部英語なんですね。。。まぁ当たり前か。

4. 長谷川秀樹のIT酒場放浪記 情シス不要論編〜情シス不要論にみるIT部門のありかたとは〜(モデレータ:長谷川秀樹さん@ハンズラボ株式会社)

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※スライド見つけられず

ハンズ長谷川さんが自社のブログであげているものを、パネルディスカッションとしてリアルに持ち込んだおの。長谷川さんがモデレータとなり、各分野の著名人を招いての議論だったが、それにしてもぶっちゃけ度合いが凄すぎた。

いろんな議題がでましたが、私が印象的だったのは以下。

  • 情報システム部門の連中は転職しない、そして社内の中に染まりすぎてて価値観が凝り固まってる。情シス部門がそんな会社だったら、辞めちゃえばいい。そんな奴に付き合って人生浪費してもしかたない。

  • 小売店の技術者で面白い人がいる。現場でなくなると勘所が薄れるので、店長に頼んでお金をもらわずに店頭に立たせてもらっていたりする。現場感が薄れると情シスとしての価値が薄れていくから絶対やらないとダメという。これぞ情シスの鏡。

  • 情シスに限らず、技術者として「俺にはこの会社しかない」とかいいだしたらもうシュリンクするしかない。こんなのは絶対にダメだし、こういう人間しかいない会社はクソ。

  • 転職云々を考える前に、常にやっておくべきことは下記の3つ
    -- 自分の市場価値がどのくらいなのか、スキルの棚卸しを定期的に行い、観測し続けること。
    -- 現行業務をきっちりおさえなさい。今の仕事がこなせなくて未来もクソもない。
    -- プロマネとサービスマネジメントは必ずやっておけ。

情シス不要論というよりも、「今の腐った情シスなら居ても居なくても一緒」ということが言いたかったのかな、と個人的には思いました。

5. 金融クラウド&FINTECH最新動向 ~AWSで金融のイノベーション!(モデレータ:渥美 俊英さん@AWSJ)

※スライド発見できず

ももともとiSIDでずっと金融系をやってこられた元AWSJ渥美さんをモデレータに、MUFG藤井さんと、ウェルナビ柴山さんを迎えて行われたセミナー+パネルディスカッション形式のセッションでした。
昨年度のJAWSのセッションも拝見したのですが、世界としては確実にFINTECHは進んでおり、金融系でもクラウドを主要なインフラの選択肢として普通に使う時代がきていることを改めて実感しました。

気になった点は下記。

  • 平成27事務年度金融行政方針(2015/09)の中で、金融庁自身が「今の日本の金融システムはモノリシックに作りすぎている。海外はマイクロサービス組み合わせ型。これを改善すべき」とコメントしている。
  • 日本が金融市場で遅れを取らないために、FINTECH分野も積極的に世界に打って出れるようキャッチアップを迅速に進めなければならない-

MUFG藤井達人さん

  • 競争に勝つために埋めるギャプが拡大しているのにそれを埋める時間は逆に縮小している。だから情報をオープンにすることでキャッチアップを早める

  • 去年のFINTECHチャレンジの受賞作品4つのうち3つはリリース済み!1つはAPI関連なので現在開発中。

  • 金融企業とも言えども、異業種から領空侵犯を受けるようになり安泰ではない。戦う相手が変わった=相手はキーテクノロジーを市場に持ち込んで戦ってくるので、自分自身もテックネイティブにならないと勝ち残ることはできない

  • そのために、MUFGで推進していることは下記の通り
    -- 内製化の推進
    -- ラボの設立
    -- デジタル人材の積極採用
    -- スピードアップ
    -- デザインシンキングの導入
    -- デベロッパーコミュニティの作成

ウェルスナビ 柴山和久さん

  • ウェルスナビ->「スマホで安全かつ確実に投資できる」

  • もちろんFISCを守る。管理区間はakerunとsafieで入退室管理&操作録画監視

  • 2015/3/31勉強開始 - 4/28 企業 2015/6チーム発足 2015/8 S-in
    金融サービスといえどこのスピード感で作業しないと投資回収できない。

パネルディスカッション

  • 2 speed architecture(フロントとバックで開発スピード・プロセスをまったく別にする)

  • 自分たちでやりきれない部分をユーザー(デベロッパ)に開放して、追いつけない技術的格差を、ユーザーに近い立場のひとたちに埋めてもらうことで、新しい市場を自ら作り出すことができる。

いろんな分野が自由化していく中、領空侵犯をしてくる企業のほとんどは最新のテクノロジーとアジリティの高いメソトロジーを持って殴りこんでくるわけで、従来思想が残る既存企業はスピード感と変革の柔軟性で置いていかれ、顧客を奪い取られていく可能性が非常に高い。
金融系トップであるMUFGですらAWSを使い、アジャイルで開発進めないと市場のニーズに追いつけないことを理解し、脅威に感じてそれを取り込もうとしている。我々も同じ立場である以上、うかうかはしていられないはずだ。

6. 長谷川秀樹のIT酒場放浪記 SI不要論編〜「SIerの余命は5年」は本当なのか〜(モデレータ:長谷川秀樹さん@ハンズラボ株式会社)

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※スライド発見できず

こちらも4.同様の形態で繰り広げられたセッションだが、日経BP木村さんとハンズ長谷川さんはもうだいぶお酒が入っており言いたい放題(笑)でも、今のIT業界の根幹に切り込む鋭い内容だった。

基本的にプログラミングをしない人間、したことがない人間に、良いシステムアーキテクチャなど描けるはずがないとうことをわかっていながら、逆にPG->SE->PK->PMといった技術からマネジメントへ行くのが華々しい出世ロードだというデファクトをSIer自身が作ってしまった。これはウォーターフォールでの設計フローから導かれた業務レベルの違いで単価が設定されたものだ。ゆえに、IT人材市場においてコーディングだけをしてきた人間の評価=給料は低く、当然ながら転職もやりにくい。よりよいIT職業人生を送るためにはコーディングはいつか卒業するものだというような「悪しきルール」を作ってしまった。

これゆえに、SIer自身がはじめからアーキテクト、はじめからベンダコントロール、はじめから顧客調整しかしないというしょうもない人材を作り出すようになり、本来技術力を持たないユーザー企業が、そのキャッチアップのためにSIerを使う構図であったはずなのに、いつのまにか技術力のないSIerが上っ面の調整だけして、さらに別の会社に丸投げしていくという最悪の構図が出来上がった。いわゆる日本のIT業界にはびこる「多重請負構造の功罪」である。

さらに話は、この悪しき状況を作り出した原因がユーザー企業側の情シスにあるのか、それともSIer側なのか、はたまたお客様なのかに進んだが、結局は「どっちも悪い」とう方向に行き着いた。
SIerは、マネジメント経験や技術力をあげられるような小ぶりな案件を自社プロパーにやらせないから成長が止まっており、ユーザー企業側は自身にスキルをつけて不要な多重請負構造を打破できるようにしなければならない。どちらも一分の責任があるというのが結論だ。

いずれにしても今のままのSIerは高い金をとって安心を売りつけているだけの存在。ユーザー企業も勉強しているし、クラウドの登場で人数をかけなくても価値をだせる企業はたくさん出てきている。この混沌とした世界で、SIerがどうやって生き残っていくのかは、いち業界人としてもも注目していきたいところ。

Mamohcy's Comment

今回はJAWSで知りあった仲間がとても多かったので、会場でも挨拶できたりして参加している実感が去年よりもはるかに高かったです。残念ながらスタッフの応募は時間切れで実現できなかったけど、来年はぜひスタッフか、登壇する側の人間として参加したいと思います。

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また全体としてですが、タイムテーブルを見ても分かる通り「パネルディスカッション形式」のものと「ハンズオン形式」のものが非常に多かった印象です。すでにAWSはキャズムを超えており、導入事例は公式・非公式含め資料も相当量になっていることや、AWS Summitなどでも数多く聞けるようになったことで、そちらよりのセッションはかなり数が減りました。実際に手を動かして深く使ってみるところであったり、また実際に使い初めてみていろんな苦労が出てきたりしたからこそ、パネルディスカッションのような「ぶっちゃけ話」が聞けるセッションがウケるんじゃないか?という思いでみなさんタイムテーブル組まれたと思うんですけど、長谷川さんセッションの立ち見の多さとか見ても、その読みはアタリだったんじゃないでしょうか?

個人的に、コミュニティ活動を行うことで見えてきたことがすごく多く、社内にいて狭い範囲でAWSの魅力を伝えたり上長説得ばかりやっていると辟易してくるのですが、外に出て同じ境遇にある人や、とんでもないスキルを持っている人、また新しい方法でAWSを使おうとしているなど、刺激になることが沢山あります。

人と触れ合うことで得られる感動は、AWSを使って得られた感動とは方向性は違いますが、これはまた格別なものがあります。もともと私がオフラインでの活動を伴うコミュニティに居た経験があることから、オンとオフをうまくつなげて作り上げる世界に違和感がなかったこともありますが、やはりJAWSのようなユーザー主導のコミュニティは、仕事なのかプライベートなのかの境目を失ってしまうほど、魅力的であることに違いはありません。

このJAWS DAYSに行った人も行けなかった人も、ぜひ全国各地で開かれているJAWSに一度でいいから参加してみてください。きっと未来が開けると思います。

そして、いつかどこかのJAWS会場で会いましょう!!