LoginSignup
23

More than 5 years have passed since last update.

AES暗号化力勝負、Raspberry PI 3 vs PINE64 vs Intel vm

Last updated at Posted at 2016-11-05

Pine64+到着

64bit対応のARMのおもちゃ、Pine64+到着。思ったよりかなりデカいよ。。。真ん中はチップは同じARMv8のA53 64bitではまともに動かないラズパイ3。上はラズパイゼロだけど今日は戦力外。Armv8のAESアクセラレータが気になってたので、Intelの同様のAES-NIと比較。Intelは某IaaSのインスタンスで実験。
image

基本スペック

Pine64+ RapberryPi3 Intelのvm
(v)CPU A53 1.2GHz 4Core A53 1.2GHz 4Core Xeon E5-2676 v3 @ 2.4GHz 4vCore
OS Ubuntu for Pine64 改 Raspbian(32bit ARMv7扱い) Ubuntu 16
Memory 1GB 1GB 16GB!!
Price $19 $35 $0.239/1時間

とりあえずハノイの塔

きちんとベンチマークを測ればいいのだけど、省略。Cで書いたやっつけハノイの塔30段勝負。解き終わる時間が早いほうが強い。予想通りIntel圧勝ですが、クロック以上の差がでてますね~。当然処理を分散させるわけもなく、1コアに負荷は偏ってますw
image

AES処理対決方法

さて本題。AESの処理速度をお手軽に比較するために今回はopensslを利用。1秒当たりの処理数(キロバイト)を表示してくれるらしい。なるほど。

$openssl speed aes-256-cbc

-multiで使うコアを増やせるらしい。へえー

$openssl speed aes-256-cbc -multi 4

-evpで暗号化エンジンを使って暗号化処理してくれるらしい。なるほど。ちなみにRaspberry3は/proc/cpuinfoでAES accelerator featureを確認できず。無理やり64bit kernelに上げても駄目だったのであきらめた。エンジンなし。

$openssl speed aes-256-cbc -evp

*Pine64は-evpを外しただけではAESアクセラレータが外れてくれず、kernelやらopensslやらcryptodevやらいろいろいじったんだけど、今日は詳細は省略

いざ対決

まずはアクセラレータなし、1コア。Intel勝ってる。ハノイの塔ほど差はつかず。ざっくりGhzに比例してるのかな?
image

そしてアクセラレータオン。処理バイトサイズが大きくなるとPine64がAES-NI超えた!! Intel負けてる。Raspberry Pi 3 はAES accelerator なしなので全然だめですね。
image

次にアクセラレータなし、4コア分散。あれ、ARMは1コアのときより4倍弱ぐらいまで速度向上してるけどIntelは2倍ぐらい。Intel勝ってるけどやばいぞ、と思ったけど、ARMは物理4コアだけどたぶんIntelは4 Hyper Threadが2コアに乗っかってるだけかもしれないのでイーブンな勝負じゃないのかな。

image

最後にアクセラレータオン、4コア分散。基本的に1コアの時 似たような結果ですが、1コアのときyりIntel強し。コア跨いだ処理だとさすがにXeon強いのかな。
image

最後に

2000円程度のARMv8が予想以上にスゴイ。汎用プロセッサーとしてはIntel圧勝だけど、特定用途サーバとしてならすでにけっこう使えるんかもね。そしてIntelとARMでは明確に設計思想に差が。

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
23