はじめに
今期より、自分のいる会社で社内報を発行することとなり、
その中で現役エンジニアからリアルな声を収集しています!
そのうちのひとつとして掲載したのが「エンジニアが選ぶ良書まとめ」。
今回は、社内だけで公開していた良書の情報をこちらでも備忘録としてまとめておきます。
2017/09/4 追記:
本投稿を公開したことで予想以上に反響があり、良書とは?を改めて考えさせられました。
社内のアンケートでは、新人に読んでほしい本、手元にあると便利だと思う本、という趣旨で
集計したので、「良書」という意味では人それぞれ捉え方が違うのかな、と思いタイトルを変更しました。
ヒアリング対象
エンジニア向けの書籍はたくさんあるものの、技術書をはじめ、どれも比較的高価ですよね・・・。
バージョンupしたら使い物にならない書籍もあるし、学習にはお金も時間もかかる!
なので、書籍購入を失敗しないように、要領よく良い書籍に出会うために、本当に信頼できる良書をまとめようと思いました。
今回は、主に以下役職の社員約30名に情報をもらいました。
- サービス・技術ディレクター
- エンジニア(※)
- カスタマーサービス担当(eラーニングサービス)
- オフショア開発管理担当(ミャンマーオフショア)
(※) エンジニアは2〜10年選手のWeb系SIerがメインで、自社サービス開発やインフラエンジニア、言語はJava、PHPをはじめいろいろなプロジェクトへアサイン中のエンジニアです。
エンジニアに聞いてみたおすすめの良書17選
以下に記載する概要は、実際にヒアリングして得た口コミの引用となります。
初心者から上級者まで、絶対的な支持!
* リーダブルコード
読みやすいコードや有意義なコメントについて、必要な考え方と具体的な記法が読みやすいボリュームでまとまっています。
内容も手軽に始められて実践的なものが多く、心掛けるべき内容が書かれているのでおすすめです。
* 達人プログラマー
新人プログラマ必読の一冊。
この本を読めば、先輩プログラマと早くコミュニケーションを取れるようになります。
* プログラマが知るべき97のこと
どうやって腕を研けばいいの?勉強はどうすればいいの?わからないことが、わからない...
そんな新米エンジニアのための気づきの一冊!
※無料で読めるWebエッセイはこちらから
* データベース実践入門
リレーショナルモデルによる効率的なSQL、理想的なデータベース設計や開発の理論やコツについて必要な知識がまとめられています。
SQLを改めて勉強し直したい人、リレーショナルモデルについてより理解したい人は必見です。
遭遇した問題を解決!鞄に忍ばせたい1冊
* SQLアンチパターン
groupingしてsum集計したカラム以外も取得したいときの解法など、実践的な内容が載っています。
全部をきちんと理解するのは難しいですが、そばに置いておいてその問題に遭遇したときに少しずつ噛み砕くといいと思います。
* SQLポケットリファレンス
ちょっと困ったな。やりたいことはわかっているんだけど、どんな構文だったかな?というときに見直せるポケットリファレンス。SQLの操作が多いプロジェクトに入るときは持っていきましょう。
* Linuxコマンドポケットリファレンス
エンジニアをしていれば必ず訪れるサーバーでのコマンド操作。全部覚えておくのは大変だけど、ポケットリファレンスがあれば大丈夫。
いつでも出せるようにしておくべし!
ビジネスマンの必読書 !?
* 人を動かす
どうやったら人に影響を与えて上手くやっていけるのか、多くの事例と共に記載しています。
チームで仕事をする人、リーダーの人に読んでもらいたい一冊です。
* マネジメント[エッセンシャル版]
仕事をする上で、自分のタスク管理、メンバー管理、など、マネジメント力は至るところで必要になります。
漫画「もしドラ」でも取り上げられた定番の一冊です。
* HARD THINGS
実際に体験したビジネスの失敗例が、生々しくかかれているので、業務中の意識が変わるかも...
マネジメントする立場の人には特に読んでほしいです。
* マンキュー入門経済学
今世界で一番読まれている、経済学の入門書。
もう一度「人、物、カネ、サービスの流れ」を一から勉強してみてはどうでしょうか。
* ビジネススクールで身につける思考力と対人力
技術だけを触っていると案外身につかない思考力や対人力。論理的思考とクリティカル思考、クリエイティブ思考の違いなどを解説してくれる書籍です。
エンジニアの仕事に通ずるヒントが満載!
* 頭がよくなる「図解思考」の技術
自分の理解が深まるだけでなく、相手に伝えるためのコツまで学べる内容になっています。
「インプットした情報を、瞬時に図解で整理し、メモとしてアウトプットする」というシンプルなスキルが身につきます。
* Googleの72時間
GoogleはIT企業として、震災の復興にどう貢献したのか。情報とインターネットを駆使したGoogleの戦いの記録がここに書かれています。
* 史上最強の哲学入門
哲学って面白い!そんな気付きを与えてくれる一冊です。
「飲茶さん」のくだけたわかりやすい言葉で、哲学者の疑問や、悩みを共感できている気がします。物事の真髄がわかるようになるかも。
* コクヨの5ステップロジカルシンキング
ビジネスに必要な論理的スキルを最小限かつ、必要な内容だけまとめた読みやすい一冊です。
新入社員にも読ませたい!
* 会社のITはエンジニアに任せるな!
ユーザ向けではありますが、「ユーザが本当に必要とするシステムを作りたい」と思っているエンジニアにオススメです。
* プロフェッショナル原論
社会人5年目くらいの社員、リードエンジニアに読んでもらいたいです。プロとしての仕事の自覚、本質を教えてくれる内容になっています。
おまけ
今回、社内でダントツの技術力を誇るWebエンジニアにおすすめの技術本を伺ったところ、予想のナナメ上をいく答えが返ってきました。
その言葉がとても心に刺さったのでご紹介。
自分は従事している開発もチャレンジ的な案件が多く、”本になる前の技術”を扱っているので、書籍ベースではまだ情報が少なかったりします。なので、知りたい情報がある場合は、目的をもって本屋にいって、かたっぱしから本をあさり、目次をみて必要な箇所だけ情報収集していくことが多いですね。いろんな観点の本を読みながら、統合的に情報を判断する必要があるからです。
まずもって本になる前の技術を扱ってるのもかっこいいのですが、いろんな観点の本を読んで総合的に情報を判断すると言っていたのは、非常に参考になりました。
おわりに
この記事で紹介した本の集計をとったのは2017年8月。
ロングセラーが常にランクインすることは予想されますが、きっとその時々で旬な書籍も多数あると思うので、また定期的にヒアリングしてみたいと思います。
ただ、私もまだ読んでいない本がほとんどなのでみなさんに合わなかったときはごめんなさい。
* お願い
間違えている情報やリンク切れがありましたらどうぞご指摘ください。