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業務でKotlinを書いている僕がKotlinを書く際に個人的に注意していること

Last updated at Posted at 2015-12-18

Kotlinアドベントカレンダー201518日目の記事です。

はじめに

どうも、CyberAgentでAndroidエンジニアをしている@magiepoohです。
現在、AmebaFRESH!という動画サービスをKotlinを使って開発中です。というわけで、業務でKotlinを書いている僕がKotlinを書く時に注意していることを幾つか書き留めればと思います。
※ かなり 個人的に 注意していることなので「ふ~ん」程度に読んでいただけると有り難いです。

早期リターン

早期リターンはKotlinに限った話ではありませんが、JavaではよくNullチェックしてNullだったらreturnみたいなことをすると思います。
Kotlinでは?:(エルビス演算子)を使って、書くことができます。

fun hoge(name: String?) {
    name ?: return
    // something
}
void hoge(String name) {
    if (name == null) {
        return;
    }
    // something
}

Javaに比べてかなり簡潔です

Nullableな変数をNonNullなものに

Nullableな変数を仕様していると?だらけになってしまいます。先ほどの早期リターンと組み合わせてNullableな変数をNonNullなものに変えていくのもいいかもしれません。

fun hoge(name: String?) {
    name ?: return
    name.toUpperCase() // NonNullなので?が不必要
}

Smartcastは地味に便利

Javaではよくcastを行ったものを変数に入れたりしていました。わざわざ変数に入れなくても解決する場面もあるかもしれません。

override fun onBindViewHolder(holder: RecyclerView.ViewHolder?, position: Int) {
    holder as ViewHolder
    holder.hoge // ViewHolderクラスへSmartcastされている 
}

もちろん以下の様に、Stringじゃなかったらreturnなども可能です。ただ、必ずキャストしなければならない場合(あまりないですが)には、上記の方法もありかなと思います。

if (x !is String) return
print(x.length) // x is automatically cast to String

スコープ関数を適切に使う

スコープ関数はご存知でしょうか?
知らない方はKotlinエバンジェリストたろうさんが良記事を書いてくださっているのでそちらを御覧ください。

例としてAndroidのソースコードからViewの高さを変更する場合を考えてみます。方法としてはLayoutParamsをgetしてheightフィールドに値を入れて、再びsetしてあげることになると思います。

LayoutParams layoutParams = targetView.getLayoutParams();
layoutParams.height = 100;
targetView.setLayoutParams(layoutParams);

Kotlinの場合はapplyを使うと以下の様に書くことができます。

targetView.layoutParams = targetView.layoutParams.apply { height = 100 }

わかりやすい。
わかりやすすぎる。。
美しく書けます。特にAndroidでいうとIntentの生成を始め、何かを自身に設定するような場面でガンガン使えて、完結になっていくと思います。

また、runを使う例も考えてみましょう。今回は例として正規表現のテストを書くとします。

findChannel("$BASE_URL/hoge").run {
    assertTrue(find())
    assertThat(group(1), _is("hoge"))
}

このように簡潔に書くことができます。

itに適切に名前を付ける

Kotlinを書いている時に以下のような時がよくあります。

hoge?.let {
    it.do()
    // ...
    // ...
    // ...
    it.complete()
}

このように処理が長くなる(もしくはネストが多い)場合に、itが何を指しているのかが分からなくなるかもしれません。そういう場合に関しては適切な名前を付けて読みやすくしてあげるといいでしょう。

hoge?.let { hoge ->
    hoge.do()
    // ...
    // ...
    // ...
    hoge.complete()
}

({ }) -> { }

Rxを使用している時によくあるのですが、ちゃんと省略できるところは意識しましょう。

.subscribe { // bad: subscribe({ ... })
    // ...
}

setHoge -> Hoge property property access

Kotlinではプロパティをよく使います。getter,setterではなくできるだけプロパティを使ってあげる方がKotlinっぽくなると思います。

// bad
something.setListener(listener)
// good
something.listener = listener

おわりに

KotlinをよりKotlinらしく書けるように意識している小さなTipsを紹介しました。個人的な意見なので間違ってるかもしれませんし、また、こうしてるよーという意見もあればどんどん勉強したいのでコメントいただけたら嬉しいです!

明日は @droibit さんです。

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