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Microsoft AzureのEAアカウントとサブスクリプション、リソースグループとリソースの関係

Last updated at Posted at 2016-07-28

Microsoft AzureにおけるEA(Enterprise Agreement)のアカウント運用はAWSに比べてわかりづらいため、図解します

※社内向けに作ったんだけど、公開しても問題なさそうなんで公開しちゃいます。間違ってたら編集リク願います

請求

請求はサブスクリプション単位となります
当該サブスクリプションを持っているユーザの利用が、そのサブスクリプションへまとめ上がられます

"請求先"のようなものです

EAポータルの「アカウント」

EA契約するとEAポータルにログインできるようになります

これ、何ができるかというとEAのサブスクリプションを割り当てることのできるユーザアカウントの管理と、当該サブスクリプションへの請求状況が確認できる、というものです

EAポータルで作成したユーザアカウントはAWSでいうrootアカウントに相当します
各rootアカウントはそれぞれAzureのスペースとAzure AD(= Active Directory)を持ちます

Azure ADは、AWSでいうIAMに相当します

デプロイモデルとリソースグループ

リソースグループとは、その名の通りVMやストレージアカウントといった各種リソースをまとめ上げる単位です

デプロイモデルは「クラッシック」と「リソースマネージャ」が選べます

「クラッシック」は、リソースグループを使わずにリソースを作ることを意味します(すでに非推奨)

「リソースマネージャ」は、リソースグループ内にリソースを配置することを意味します。そのため、あらかじめリソースグループを作っておく必要があります(リソースを作りながら作ることも可能です)

AWSには該当する機能はありません。賛否両論な機能ですね

他のアカウントにAzureスペースを管理してもらいたい場合

EAポータルのところでも説明しましたが、各rootアカウントはAzure AD(Active Directory)を持っており、このAzure ADはAWSでいうIAM相当です

ですので、Azure ADに役割を"管理者"として追加することで、管理者を増やすことができます

手順

上記図のように、ユーザAは自身のAzureスペースの他、ユーザBのAzureスペースも管理できるようにするには、ユーザBがユーザAを追加する作業をします

ユーザBのAzure AD上で下記作業を行います

  1. Azureポータル(新) から "Azure Active Directory"
  2. [既定のディレクトリ] → [ユーザ] → [ユーザの追加]
  3. ユーザの種類:"既存の Microsoft アカウントを持つユーザ" | MICROSOFTアカウント: ユーザAのアカウント

これで、ユーザAに見てもらえるようになります。ただし、この状態では管理(例えばVMの操作)は、まだ出来ません
リソースに対してアクセス権(IAM)を設定する必要があります

マイクロソフトアカウントでなく、組織のアカウント(o365アカウント)でも同じ手準になります

リソースグループへのアクセス権(IAM)割り当て

アクセス権(IAM)の割り当ては、リソース単位に行えますが、VMが増えたりすると面倒です
なので、リソースグループに割り当ててしまいましょう

  1. リソースグループ → アクセス制御(IAM) → [追加] Screenshot from 2017-01-25 14-17-17.png
  2. 役割=共同作成者共同作成者とするユーザ(今回は ユーザA) → [選択] Screenshot from 2017-01-25 14-19-21.png
  3. 最後に [OK] を押しましょう(忘れるとと設定されません)

共同作成者とは、権限の全てが与えられているロールです。与えるときはお気をつけて。

あとがき

この辺が一通りわかれば、あとはAWS同様に使うことが出来ます。正直言ってこの辺はAWSの方が使いやすい感じがしますが、どうでしょうか?

一言でまとめるならわかりづれぇよ!

あと、再販しづれぇよ! → 「サブスクリプションを売る」のが本筋なのでしょうね

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