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ITに興味はないけどエンジニアになってしまった新人が業務や会社に効率的に慣れる方法

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ITに興味はないけどエンジニアになってしまった新人が業務や会社に効率的に慣れるための戦略や方法を書きます。

対象読者

  • その会社しか就活で受からなかった
  • コミュ症なので人と話さなさそうな仕事を探したらプログラマになった
  • クラシック音楽のプロを目指していたが夢破れて自暴自棄になったし藝大時代の知人と会うと悲しい気分が蘇ってしまうのでどの知人とも再会することがないように全く異分野のITの会社に入った

といったなりゆきでITの会社に務めることになった方々です。

書いた人のプロフィール

優秀でも無能でもない平凡なサラリーマンです。
社会人歴5年くらいです。
業務システムを開発する中規模SIerに勤めています。元請けと1次受けが半々くらいで、2次受け3次受けの案件は滅多にない、そんなどこにでもある会社です。
そんな会社で平均ど真ん中な人事評価を受けています。
ITに興味はありません。
食べていくためにエンジニアをやっています。
仕事でWebシステム開発、スマホアプリ開発、インフラ構築のお手伝いなどをしてきました。
「対象読者」で書いたのは私のプロフィールです。(クラシック音楽のくだりは個人特定を避けるためのフェイクです。実際のプロフィールも似たようなものですが、違います)

技術面でついていくための戦略と方法

戦略

ITに興味のないあなたは自宅で勉強できません。
必要な技術は業務時間中に身につける必要があります。
なので実用的な技術だけを効率的に学ぶことにします。

方法

業務時間中に勉強する

目の前の仕事を片付けるのに必要な分よりも、多く勉強しましょう。
「今回のケースでは○○に対応すればよかったが、これが□□だったとしたら?……」というように自分で新しいケースを想定して勉強することにしましょう。
また、担当の仕事が予定よりも早く終わった場合でも、すぐには報告に行ってはいけません。
余った時間でこっそり技術を学びましょう。

流行り始めた技術には飛びつかない

日進月歩で新たな技術が出てきます。
エンジニアたちは口々に、彼らの好みの技術を褒めそやします。
その技術が重大で困難な課題を解決でき、しかも手軽に導入することができる。シンプルで美しくて、技術に敏感な人達のあいだで流行っているから、次世代のシステムには必要不可欠な技術になると・・・・。

しかしそれらの技術の多くは流行りません。
いつの間にか消えています。
そんなもののために時間を割いて勉強することは出来ません。

重要なのは、業務で実際に使う技術を身につけることです。
まずは、古典的な誰でも知っている技術でいいのです。
当たり前の技術を当たり前に扱えるのは大事なことです。
そうでないと業務をこなせませんから。

新しい技術を学ぶのは、業務で必要になってからにしましょう。

業務時間中は頑張る

頑張ろうが頑張らまいが業務時間は同じです。
だから技術習得のために頑張りましょう。
業務時間中に頑張る方が、自宅で勉強するはめにならずに済みます。

もちろん業務は全力で片付けて、余った時間には技術ブログや各種ドキュメントを読んで勉強します。
「IT 技術 ブログ」というようなキーワードでインターネットを検索すると良さそうなものが見つかると思います。
また、業務の調べ物で技術を詳しく解説してくれているサイトを見つけたら、ブックマークして他の記事も読みましょう。

とにかくサボってはいけません。
業務時間中にサボった分だけプライベートが削られると思いましょう。

読書する

あなたはITに興味が無いのでプログラミングは好きではありません。
なので勉強のためのプログラミングはやめましょう。
嫌いなことを頑張っても長続きしません。

けれども書籍やネット上のドキュメントを読むのはまだマシなはずです。
なので勉強は技術書やドキュメントを読むことにしましょう。
通勤時間中や昼休みに読めるはずです。
毎日1時間は捻出できるはずです。

どうせそれらの時間は仕事の拘束時間のようなものです。
外出して遊ぶことは出来ませんし、スマホをいじるとしても周囲の目があるので変なものを見ることは出来ません。
そういった時間を読書にあてましょう。

読まなければいけない書籍は、決まっていません。
役に立つと思ったら最後まで読みましょう。
ぱらぱらめくって興味がわかなかったら読まないことにしましょう。

金がもったいないので図書館を使いましょう。
書籍の取り寄せサービスがあると思うのでどんな本でも読めます。

会社でなんとかやっていくための戦略と方法

戦略

好きな人は、休日でも1日中プログラミングしたりしています。
あなたはITに興味が無いので、業務時間中に努力していてもそういった人たちにはなかなか勝てません。
なので技術以外の部分でも頑張りましょう。

方法

上司と合意した目標は基本的に必達

私の勤め先は4半期に一度上司と面談して、その4半期の目標を立てることになっています。
目標にはいろいろな項目がありますが、技術を用いなくても達成できるものがあると思います。
たとえば前4半期に重大な障害が発生したので再発防止策のためのルールを施行するだとか、社内勉強会を主催して聴衆を50人集めるだとかいったことです。
そういった目標は達成しましょう。
そのことによって、目の前のシステムを開発することだけではなくて、組織の存続に貢献している姿を見せることが出来ます。

顧客第一主義者になろう

技術好きな人を相手に技術的な観点で議論しても、役に立つことが出来ません。

顧客が喜ぶシステムはどのようなシステムか?ということを第一に考えて議論に加わりしましょう。

なぜなら、エンジニアである以前にサラリーマンだからです。
サラリーマンとしての観点のほうがより基礎にあって当たり前だからです。
サラリーマンの役割が組織を存続させることである以上、カネを払ってくれる顧客を第一に考えるのは当たり前です。

エンジニアの観点よりもサラリーマンの観点のほうが優先するのです。

異動やプロジェクトの変更を上司にはっきりと申し出る

IT全般に興味がないので、携わっていて楽しい業務は多くないはずです。
場合によっては全く興味が無い業務をすることになるかもしれません。
長期間そんな業務を続けられるしょうか?

異動やプロジェクトの変更は、はっきりと申し出ましょう。
その程度で上司からの心証が悪くなることはありません。
むしろやりたい業務を積極的にアピールすることになるのでやる気があると評価してくれるかもしれません。

エディタについて詳しくなろう

ITのエンジニアはエディタにこだわります。
エディタについて詳しくなることで、技術がしょぼくても、一目置かれることが出来ます。

なぜエディタなのかというと、そういう文化だからとしか説明しようがありません。

ラッパーはみんなダボダボのズボンを愛用していますし、
ボウリング好きは自分のボールに愛着があります。
エンジニアは自分のエディタにこだわりがある人が結構います。

エディタのショートカットキーをたくさん覚えていたり、IDEの便利なプラグインを知っていたり、エディタによって使える正規表現が違っているのでその違いを把握しておくといったことをすれば一目置かれます。

エディタは、viについて詳しければ最も強烈な印象を与えることが出来ますが、viはとっつきにくいかもしれないので、まずは Atom, Visual Studio Code, Sublime Text, サクラエディタ, miあたりから調べるといいと思います。

Emacsは最悪なのでやめておきましょう。

最後に

ITに興味が無いなら、エンジニアとしてではなく、サラリーマンとして頑張りましょう。
技術好きのエンジニアとあなたとでは別の人種だと考えるのです。

ただし、サラリーマンも一種のプロです。
エンジニアのように好き好んで技術を調べることはないかもしれませんが、組織の目標達成のために効率的に技術を身につけましょう。

そうすればまあまあ平凡な技術者になれると思います。

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