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GR-CITRUS + WA-MIKANでらくらくmp3再生

Last updated at Posted at 2016-10-22

はじめに

10/17にGR-CITRUSWA-MIKANが発売されました。

[11/5追記]
10/31には、WA-MIKAN-FULLが発売されました。これを使えば、WA-MIKANにピンソケットをハンダ付けする手間が省けます。

GR-CITRUSは、GR-SAKURAと同等のマイコンを搭載し、ROM/RAMが倍(ROM 2M/ROM 256KB)になっている、小さいけどパワフルなマイコンボードです(一方でEthernetコントローラが省かれています)。mrubyという、省メモリ版のRuby実装を動作させることを1つの特徴としてつくられました。

WA-MIKANは、ESP8266という低価格WiFiチップを搭載し、ESP8266の弱点である電源まわりを強化されて使いやすくなったボードです。SDカードもついています。GR-CITRUSと合わせてつかうことで、GR-CITRUSにネットワーク機能(WiFi)とSDカード機能を拡張できます。

さて、何につかおう

GR-SAKURAにmp3を再生するスケッチがあるので、これをもっていけると発売前から思っていたのですが、さっそく中の人がGR-CITRUSに対応され、Webコンパイラーから使えるようになりました。

ということで、GR-CITRUSとWA-MIKANをつかってSDカードからmp3を再生することが簡単にできてしまいます。そこで、今回はGR-CITRUS + WA-MIKAN入門として、この手順をさっくりとまとめてみます。

用意するもの

ここでは一例をあげておきます。アンプやスピーカーは好みのものを用意すればいいです。

※モノラルになります。

GR-CITRUSとWA-MIKANをつなげる

まずは、GR-CITRUSとWA-MIKANをつなげます。

WA-MIKANは基板のジャンパ設定で、接続するピン構成を設定できるようになっています。

GR-CITRUSのライブラリはSerial3をつかうということなので、J3とJ5をハンダでショートしてあげる必要があります。

GR-CITRUSのライブラリはSerial3をつかうのですが、J3とJ5は出荷時にショートされていますので、そのまま使えます。

次に、GR-CITRUSにピンヘッダを、WA-MIKANにピンソケットをハンダ付けします。

CITRUS_PIN.jpg
WA_MIKAN_PIN.jpg

そして、GR-CITRUSとWA-MIKANかさねて接続し、
CITRIS_KIKAN.jpg

そのままブレッドボードにさせば、GR-CITRUSとWA-MIKANの準備は完了です。

ALL_SET2.jpg

アンプの作成と接続

次にアンプを用意します。キットを購入した方は、付属の説明書を元に組み立てて下さい。

このアンプに、スピーカーと可変抵抗器、音声用ケーブル、電池スナップを接続します。

amp.jpg

その後、音声用ケーブルをGR-CITRUSの0番ピンもしくは8番ピンとGNDに接続、電池をつなぎます。

amp_connect.jpg

ソースとmp3の準備

mp3を再生するスケッチが用意されているので、それを使用します。

がじぇっとるねさすのサイトからWebコンパイラーにログインします。

web_entrance.png

My Renesasのアカウントが聞かれるので、初めての方は登録してアカウントを取得してください。もしくは、ゲストログインで登録せずに施行することができます。この場合は、作成したプロジェクトは終了時に破棄されます。

myrenesas_login.png

Webコンパイラーの基本的な使い方は、公式ページの以下の項目をご覧ください。

今回は、プロジェクトの作成時のテンプレート選択で、「GR-CITRUS_MP3_WAV_V1.00.zip」(V1.00はバージョンアップされると変更になるので注意)を選びます。

template.png

プロジェクトが作成されたら、ビルド実行をおこなって、作成されたcitrus_sketch.binをダウンロードします。

download.png

GR-CITRUSでmp3再生

再生したいmp3ファイルをSDカードに書き込み、WA-MIKANのSDカードスロットに差し込みます。mp3ファイルのファイル名は、「8文字+拡張子"MP3"」という制限があります。より詳しいことは、citrus_WavMp3pフォルダの中のreadme_j.txtを参照してください。

readme.png

次に、GR-CITRUSをUSBケーブルでPCに接続し、リセットボタンを押します。すると、GR-CITRUSがUSBメモリとして認識されますので、そこにダウンロードしたcitrus_sketch.binをコピーします。

少し待つと、GR-CITRUSが再起動され、mp3の再生が始まります。

PLAY.jpg

最後に

サンプルプログラムでは、5番ピンをポーズ機能、4番ピンをスキップ機能として動くようになっているようなので、ボタンを追加してあげることで、mp3プレーヤーとしての操作が可能になると思います。

WA-MIKANのESP8266側でWifi通信も同時にできると思うので、これをベースにネットワーク機能を追加して、何か面白いデバイスが作れないかなと思っています。

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