プロジェクトファイルを使ってF#のソースコードをビルドする

Ubuntuで複数のF#のソースコードをビルドする方法。
今回はYeomonとxbuildを使った。

Yeomanのインストール

Ubuntuのnode.jsのバージョンを新しくする

Ubuntuのapt-getで入れられるバージョンが古いらしく、Yeomanのインストールでエラーが発生するので別の方法でインストールする。
やり方は下のページの"Debian and Ubuntu based Linux distributions"の通り。

Installing Node.js via package manager | Node.js

$ curl --silent --location https://deb.nodesource.com/setup_4.x | sudo bash -
$ sudo apt-get install --yes nodejs
$ nodejs -v
v4.1.1

YeomanとF#用ジェネレータのインストール

F#のプロジェクトファイルはYeomanのF#ジェネレータを使って生成する。

fsprojects/generator-fsharp

$ sudo npm install -g yo
$ sudo npm install -g generator-fsharp

xbuildのインストール

xbuildはMonoを使ったF#の開発環境を作ると一緒に入るのでそちらを参照してください。

VisualStudioCode - UbuntuとVisual Studio CodeでF#の開発環境の構築 + デバッグ方法 - Qiita

プロジェクトファイルの生成とビルド

Hello Worldをプロジェクトファイルを使って作ってみる。

プロジェクトを作成する

開発用のディレクトリにYeomanでプロジェクトを作成する。

$ cd ~/dev/
$ yo fsharp

いくつか質問されるので次の通りに選択・入力する。

What do You want to do? => Create standalone project
What type of application do you want to create? => Console Application
What's the name of your application? => HelloWorld
Do You want to use Paket? => No

"Your project is now created"と表示されて、次のディレクトリとファイルが生成されていればOK。

$ ls
HelloWorld
$ ls HelloWorld/
App.config  HelloWorld.fs  HelloWorld.fsproj

ソースコードを編集する

Visual Studio Codeなどのエディタで"HelloWorld.fs"を次のように変更する。

module HelloWorld

[<EntryPoint>]
let main argv =
    printfn "Hello World"
    0

ビルド

xbuildでプロジェクトのビルドをする。

$ cd HelloWorld/

# Debugビルド
$ xbuild /p:Configuration=Debug

# Releaseビルド
$ xbuild /p:Configuration=Release

デバッグ版とリリース版の実行ファイルがそれぞれ"bin/Debug"と"bin/Release"に生成されるので、monoコマンドで実行するとちゃんと実行される。

$ mono bin/Release/HelloWorld.exe
Hello World