AWS Summit Tokyo 2016 / 聴講メモ / 【日光ケミカルズ様登壇】SAP＆業務システムのフルクラウド化 ～ 3 年運用してみてわかったそのインパクト～

■概要

• SAP 基幹システムフルモジュールの AWS への導入について

■登壇者

• 長谷川 昌之さん（日光ケミカルズ株式会社　取締役総務部長）

■会社概要

• 日光ケミカルズとは
  • コロイド化学を応用した、化粧品、医薬品などのパーソナルケア分野の提供
  • 東京、名古屋、大阪、九州、シンガポール
  • 化粧品分野が強い
  • 70周年
• 化粧品についてひとことだけ
  • 昔は
    • 医薬品と比べて効能・効果を謳ってはならない
  • 今は
    • 使用感、ファッション性
    • 高い安全性と効果が求められるようになってきた
    • => この検証が鍵
  • 効果・安全性試験
    • 2009年以前
      • 動物試験あり
      • 培養した細胞による動物試験の切り替え
    • 2015年
      • 人間の皮膚を入手し、冷凍保存(日本国内では不可)、フランスの合弁会社
    • 近い将来
      • iPS細胞(システムセル)技術を使った高精度な試験
• 利用しているR/3モジュールとサブシステム
  • 2004導入
  • ほぼフルモジュール使用
  • Windowsサーバ

■AWS移行プロジェクト概要

• R/3導入からAWSまでの流れ
• 2004年 SAP ERP導入・稼働
• 2007年 アップグレード
• 2011年 DC移設
• 2013年 AWSヘ

■■プロジェクト発足の経緯

• 解決すべき課題
  • DR/BCP
    • 物理的に離れた場所バックアップ
    • コストダウン
    • サポート要員不足・運用不可軽減

■■サービスとパートナーの選定

• ポイントは3点
  • DR
    • DCの移動の手間がない
  • (ry
• 5社から選定した
  • A社: 大阪にテーブをバイク便で
  • B社: 十勝に移動しましょう。岩盤が強固で。。
  • アマゾン/ISID: 首都圏3箇所にあるDCに自動バックアップ。数時間で復旧可能
• 課題
  • 予算計上が難しい
    • 為替による精算
    • 従量課金
• 選定のポイントは6点
  • バックアップ課題を解決
  • 高いスペックのサーバを時間課金で
  • ハードウェア障害を気にしなくていい
  • 同業他社と差別化
  • 他業者の事例が豊富
  • セキュリティは クラウド > オンプレ
• システム全体像
  • シンガポール、国内拠点ともファイルサーバ、ADなし(上海のぞく(金盾で遮断されることを懸念))
  • 国内はSoftbank Smart VPN
  • AMI backup

■3年運用してわかったこと

• 初期導入時のAWS導入に対する不安9点
  • クラウド自体が不安
  • ハードウェアスペックが不安
    • => 現状は公開
  • データセンターの物理的所在が明らかでない
  • 米国企業ゆえの法的制約(パトリオット法米国愛国法)
    • => 2016/06/01失効
  • 帯域、経路が不安(ベストエフオート)
  • 従量課金による経費の予算化が困難
    • => ISIDを挟むことで解消
  • 仮想化による共有、セキュリティホールなど
  • ファーストサーバのデータ消失 -> 倒産事例
  • 費用が高くつくと困る
• AWSの実際
  • 信頼性
    • 物理サーバの場所
      • => DCにいく必要がなくなり、運用負荷は激減
    • データ消失の危険性
      • => 事例は特殊事例
  • 安定性
    • クラウドサーバは不安定？
      • => 業務に影響のある障害はゼロ
      • => 動作が不安定になることもない
    • 事業継続性は？
      • 3.11のような災害があっても別のAZに短時間で切り替え可能
      • オンプレ時代に無かった安心感が得られた
  • 性能
    • 移行後全体で * 42%の高速化
  • コスト
    • DC費用・運用費で45%ダウン(DR対策除く)
    • AWSのサービス自体が通算51回の値引き
• 想定外の効果
  • グループ会社間での製造部門の合併時のシステム移行でメリットを実感
• 想定外の困ったこと
  • 上海オフィスのファイルサーバを統合できないこと(AWSはバックアップ用途に限っている)

■活用状況と今後 - Workspaces導入

• 全体スケジュール
  • 2014-2020
• 抱えていた課題
  • 情報漏洩のリスク(外勤営業)
  • クライアントPC陳腐化による買換え・移行作業負荷
  • Windowsバージョン追従
  • (ry
• ポイント
  • コストは4年間で25万とんとんだが、十分に見合うメリットがある
  • 段階的な導入
  • (ry
• VDIの現状と今後
  • データ漏洩リスクなく自宅勤務できる
  • (ry
• VDIの課題
  • Windows Update後ログインできないことがたまにあった
  • 海外からは遅い

■まとめ

• ビジネスに求められる要望が高まっている
• 多様化・高度化する業務内容と扱う情報を素早く対応可能なAWS
• (ry

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※当日の生メモです(ほぼ校正していませんm(_ _)m
※登壇者の方の情報など一部 http://www.awssummit.tokyo/devcon/index.html から引用させて頂きました