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Macでbrowserifyで結合しているとcase-insensitiveなファイル名指定をしても、Macでコケなくて、Linuxに持って行った時にコケる現象が、たまに起きる。これをカジュアルにチェックしたい

Last updated at Posted at 2017-08-14

状況説明

実行するbrowserifyコマンドです。

browserify src/js/client.js -o public/js/client.js

ソースファイルはsrc/js/client.jsです。出力先はpublic/js/配下です。

例えば

const viewModel = require('./view-model')

と書くべきところを

const viewModel = require('./view-Model')

とtypoしてしまった時に、browserifyを実行してもエラーは起きません。
macOSのファイルシステムではview-model.jsview-Model.jsは同一のファイルです。

Linuxでは違うファイルとして扱われます。
Linux上でbrowserifyを実行すると./view-Modelモジュールは見つかりません。失敗します。

実行環境

  • Node.js v8.3.0
  • browserify 14.4.0
  • eslint 4.3.0
  • eslint-plugin-import 2.7.0
  • Docker version 17.06.0-ce, build 02c1d87
  • node/alpine 8.3.0

作戦1 ESLint

ESLintでチェックできれば、Linuxに持っていく前に見つからないモジュールを検出できます。
eslint-plugin-import/no-unresolved.md at master · benmosher/eslint-plugin-importというESLintプラグインを使います。

eslint-plugin-importにはno-unresolvedというルールがあります。
このプラグインはimport構文用のプラグインですが、オプションでrequire関数にも対応します。

npm i -D eslint-plugin-importを実行してプラグインをインストールし、.eslintrc

"import/no-unresolved": [
  2,
  { commonjs: true }
]

な、ルール定義と

"plugins": ["import"]

な、plugin定義を足してください。

npx eslint src/js を実行すれば、解決不能なモジュール名が含まれていないかチェックできます。

エディタがESLintに対応していれば、編集時点でエラーを検出できます。
Atomの場合は、AtomLinter/linter-eslint: ESLint plugin for Atom Linterを使います。

注意点: 定数以外のrequire関数の引数

次のように書いた場合は、エラーは検出されません。

const path = './view-Model'
const viewModel = require(path)

require関数の引数に式や変数を入れるのはやめましょう。

ESLintで、require関数の引数が定数でないことを検出するには、import/no-dynamic-requireを使います。

"import/no-dynamic-require": [2]

の、ルール定義を追加してください。

作戦2 Docker

ESLintの実行環境がない場合でも、Dockerを使えば、開発OS上にcase-sensitiveな環境を構築できます。

この例では、package.jsonの以下の設定がしてあります。

  • devDependenciesブロックでbrowserifyが指定
  • scpritsブロックでbrowserify src/js/client.js -o public/js/client.jsが指定
FROM node:alpine

RUN mkdir -p /app

COPY ./package.json /app/
WORKDIR /app
RUN npm install

COPY src /app/src
RUN mkdir -p ./public/js
RUN npm start

時間のかかる、依存npmパッケージのインストールと、npm startを分離するためにCOPYを2つに分けています。
実行頻度が低い時は、1つにした方がイメージサイズが小さくなると思います。

docker build .

で実行します。
成功すれば、正しくモジュール解決できています。

ハマりやすい罠:Volume mountsではcase-sensitiveな環境は作れない

Volume mountsが使えれば、次のコマンドでビルドするより早く実行できるはすです。

docker run -it -v (PWD):/app node:alpine -c `cd app && npm start`

残念ながらVolume mountsを使うと、ファイルシステムはホストOSのままなのでcase-insensitiveになってしまいます。

Volume mounts case insensitive - Docker for Mac - Docker Forums

「ハマりやすい罠」というか、一番最初に試してハマりました。

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