LoginSignup
17
20

More than 5 years have passed since last update.

この記事はDartアドベントカレンダーの1日目として書かれたものです。


こんにちは、らこです。Dartアドベントカレンダー初日ということでまずは「Dart興味あるけど何から始めたらいいの?」っていう方向けに、開発環境の作り方をおさらいしようと思います。

DartEditorを使う

今までにWeb開発をしたこともなく、手元に何の開発環境もない!という方は、まずDart公式に配布されているDartEditorを使ってみるのがオススメです。

DartEditorはDartSDKと一緒にダウンロードできます。

インストール方法は以下

  1. 公式サイトからOSに合わせたDart + Editorをダウンロードする
  2. 好きなところに展開する(Linuxなら~/dartになるよう置くといいと思う)

簡単ですね。

ダウンロードしたアーカイブにはDartSDKと、DartEditorと、Dartiumが含まれています。DartiumというのはDartをネイティブに実行できる用にカスタマイズされたChromiumで、開発時に使うためのテスト・デバッグ用ブラウザです。

DartEditorを起動するには.../dart/DartEditor(WindowsならDartEditor.exe)を実行します。
image

DartEditorはJava用IDEであるEclipseを元に作られたIDEですが、似ているのは見た目だけで機能は結構違います。まだ未熟な部分も多く、正直言ってエディタとしてはなかなか使いづらいですが、Dartの静的解析においては現状DartEditor以上に正しく解析できるエディタはありません。新規プロジェクトのテンプレートも充実しており、PolymerDartを使ったWebアプリやChromeAppの開発、モバイルでのデバッグすら可能です。

初めて起動した時はHello World用のプロジェクトがすでに開かれていると思うので、実行してみましょう。プロジェクト中のsample.htmlを右クリックして、「Run in Dartium」をクリックしましょう。Dartiumが立ち上がり、サンプルアプリケーションが動くはずです。

image
image

ChromeDevEditorを使う

ChromeDevEditor(CDE)は、DartチームがDartiumとは別に開発している新しいJavaScriptとDartの為のエディタです。その名の通りChromeAppとしてインストールするので、今話題のChromebookでも使用することが出来ます(というかChromebookでDart書きたいが為に生み出されたエディタ)。CDEはそのエディタ自体もDartで書かれており、GitHubでオープンソースソフトウェアとして公開されています。

導入はChromeストアからインストールするだけです。

未だdeveloper previewで、不安定だったりバグがあったり使いにくかったりしますが、割と活発に開発は進んでいるようなのでDartEditorが使いにくいなと思った方は試してみてください。DartEditor以上に充実したプロジェクトテンプレートで、あっという間に簡単なアプリが作れます。

ちなみにCDEはWindowsでpub getが出来ないので、今はWindowsではDart開発できません。マルチプラットフォームを目指しているのでいつか改善されると思います。

image

WebStormを使う

もしあなたがWebStormを使っているのであれば、現状では最高の開発環境でDartを書くことが出来ます。WebStormはバージョン8からDartのWebアプリ開発が公式サポートされ、最新のバージョン9では新たにコンソールアプリの開発もサポートされました。JetBrainsIDEの強力なエディタ機能や入力補完でDartを書けばもうDartEditorには戻れません。私もずっとDartはWebStormで書いています。

WebStormの公式サポートとはいえDartチーム謹製ではないので、静的解析についてはDartEditorやCDEには未だ及びません。上記2つはdartanalyzerというこれまたDartで書かれたDart静的解析ツールを使っていますが、WebStormはプラグイン独自の静的解析を行っているので、「実際には動くのにWebStorm上では警告が出ている」ということもしばしばあります。今後の改善に期待しましょう。

その他のエディタ

他にもDartを書けるエディタは増えてきています。Dart公式ブログのこちらの記事ではSublime Text2のDartプラグインを紹介しています。公式エディタがDartEditorとCDEの2つあることからも、Dartは言語とエディタが切り離されたいわばポータブルな言語なので、入力補助等の機能を除けば、どんなエディタであっても出来ることは同じです。使い慣れたもので書くのが一番かもしれません。


以上、「Dartをはじめよう」でした。明日はnyamadandanさんの「Dart + WebGL」です。

17
20
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
17
20