祝Magento2.0リリース。新世代の最強EC、Magento2をVagrantで早速動かしてみよう。

Last updated at 2015-12-25Posted at 2015-11-18

ついにリリース「"われら"の考えた最強のEC」Magento2

日本時間2015年11月18日午前4時30分、2010年に開発がアナウンスされたMagento2がついにリリースされました！開発陣の皆様は本当におつかれさまでした。

"Magento Ushers In New Era of Commerce Innovation with Next-Generation Platform | magento.com"

Magento"2"とは？

世界で最も利用されているEC、Magento1の新バージョンとして、
たくさんの人と時間を投入してつくりあげた、
トレンドWEB技術を盛り込んだOSSなECソフトウェア。

個人的には「作り込みが良く、開発者向けサポートが充実している、世界各国でさらにシェアを伸ばそうとする勢いのある素敵なECソフトウェア」という印象です。M2は日本語化や国内向け決済プラグインの開発がまだ済んでいない為に国内での案件利用はまだ先ですが、来年度には十分使える状況となるようにしたいところです。

M2の主な特長をさらっと

全て新設計
モダンな見た目・動作・機能を十二分に含むデフォルトテーマ
使いやすさを重視した管理画面
LESS自動コンパイルを含むタスクランナーを内包したフロントエンド開発フロー
モダンさを追求した独自フレームワーク
PHP7からHHVMまで対応
厳密なルールに基づく構造
機能が充実しているため重いが、hhvmやキャッシュを利用し高速動作を実現
スケールアウトを前提とした設計
Dockerイメージを含む開発者向け機能が充実
充実したドキュメント
各国税制に対応する柔軟さ（この点、日本国内利用ではあまり関係はない）
等々

さっそくvagrant upしてみよう

更新情報（12/25）
本スクリプト"VAM2"で生成されたboxを配布開始しました。

Vagrant1.7.4で動作確認をしていますので、さくっと動かしてみたい場合はこちらをご利用ください。

vagrant box add kzkiq2nd/vam2
vagrant init kzkiq2nd/vam2
vagrant up

Magento日本コミュニティのリポジトリにVagrantとAnsibleな開発環境構築スクリプトを用意しました。9割5分ほど公式ドキュメントに準拠していますが、Ansibleタスクがまだまだ雑 & ドキュメント自体の更新が多いため今後もメンテナンスを続けていく予定です。以下からどうぞ。

VAM2 - Vagrant Ansible Magento 2

※もし0からインストールしたい場合は、Magento Japanの西さんが書いた以下の記事が詳しいです。
ブログ - Magento2正式版インストール手順 | Magento（マジェント）の総合サポートサービス Principleworks(プリンシプルワークス）

環境

以下の環境で動作を確認しています。利用しているVM-boxはboxcutter/centos71(「Learning Chef」の著者、Mischa Taylorさんが管理しているbox)の最新版なので最新版のvirtualboxが必要になります。

OSX 10.10.5
vagrant 1.7.4
ansible 1.9.4
virtualbox 5.0.10

起動まで

前述の環境を用意する
任意のディレクトリにgit clone
Ansibleの変数定義ファイル/provision/group_vars/all.yml.sampleを/provision/group_vars/all.ymlに置き換える
↑のall.yml内の変数github_token:にgithub personal access tokenを取得してコピペ。(Composer API rate limit 対策)
同じく↑のall.ymlにて。magento.comでアカウントを作成し、アカウントネームとパスワードを magento_account_name:とmagento_account_pass:に入力する.(Magento2-CEのダウンロード認証のため)
vagrant up
のんびり待機（手元の時計で30分以上。しばらくお待ちください。）
[Vagrant URL]/magento2/にアクセス。