背景
最近Twitterを眺めていたら、やたら「アドベントカレンダー」という言葉が流れてくるので気になっていた。今日になって初めて、とあるアドベントカレンダーを読んでみたところ、思いの外面白い企画だと思った。普段のネットサーフィンや、散発的にSNSで紹介された記事を読むより楽しかったのだ。何が面白かったんだろう?という自分の考えを残しておく。
アドベントカレンダーとは?
そもそもアドベントカレンダーってなんだっけ?
アドベントカレンダー(Advent calendar)は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。 アドベントの期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。 すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる。 但し毎年変化するアドベントの期間に関わらず、実際には12月1日から開始し24個の「窓」がある場合が多い。
アドベントカレンダー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/アドベントカレンダー
要は12月のカレンダーに対応してなにかしらのプレゼントが入った窓が並んでいるもの。それを12月1日からクリスマスの日まで一つずつ開いていくと、毎日なにかがもらえて楽しいと。
Qiitaでのアドベントカレンダー
そしてQiitaではそれに習い、プログラミングに関する記事を投稿するイベントとしてアドベントカレンダーを位置づけている。まとめページによると2011年からの企画なのだろうか。
記事数や参加者数も公表されていて、毎年参加者が増えている。
(2011年:25人, 2012年:622人, 2013年:1597人, 2014年:3920人)1
QiitaにおけるAdvent Calendarとは、プログラミングに関する記事を12/1から12/25まで毎日みんなで投稿するイベントです。
http://qiita.com/advent-calendar
2014年は、Qiita内で312件ものアドベントカレンダー存在するとのこと。
その中で本日自分が出会って読んでいたのはこちら。
Machine Learning Advent Calendar 2014 - Qiita
パターン認識・機械学習・自然言語処理・データマイニング等、データサイエンスに関するアドベント・カレンダーです。
http://qiita.com/advent-calendar/2014/machinelearning
特徴
個人的に良いなと思ったアドベントカレンダーの特徴を3点以下に述べる。
1.適度なバラけ具合のあるトピック
それぞれのカレンダーは、ひとつのテーマが設定されている。これにより、興味のある分野の記事がまとまって読める。かといって、それぞれの記事は別々の人物が書いているので、扱う目線や内容も様々だ。興味のある分野に関して、いろんな方向からの視点や情報が得られるというのがひとつの特徴になる。
2.高い一覧性
12月の1日からクリスマスまでという制約により、ひとつのカレンダーに書かれる記事の数は最大でも25個におさまる。さらにカレンダー形式の目次をとることによって、記事の一覧性が非常に高くなっている。
適度にバラけたトピックの中から、特に興味のあるものを選んで読んでいくときにこれは助かる。
3.読みきった感
ひとつのカレンダーには記事数の上限があるので、カレンダー内の記事を「全て」読み切るということができる。これはWeb上のメディアではあまりない特徴かもしれない。
たとえばブログやSNSだとコンテンツが日々追加されていくのが普通だ。オンラインニュースでもそう。コンテンツが増え続ければ、「全て」を読みきって終わりがくるということがない。
アドベントカレンダーの場合は、全ての記事を見て回ったあとに、出版されるような書籍の一冊全てを読みきったときに近い感覚が得られた。2
その他
類似メディア
書いてる途中で、これらの特徴を持った媒体をどっかで見たことあるなと思ったら雑誌だった。
アドベントカレンダーを読み進めるのは雑誌を読んでいくのに感覚近かった。
感想
考えてみると、上記3点を満たしたメディアってWeb上にあまり存在しないんじゃないか?とちょっと思った。自分が知らないだけかもしれないし、単純に需要がないから少ないのかもしれないけど。
ただ個人的には多少は需要あるんじゃないかと思ったりする。なのでもし、こんなのがあるよーって方がいたらコメントしていただけると嬉しいです。