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サンフランシスコのカンファレンスに行く:準備編

Last updated at Posted at 2016-05-22

ここ数年、年5,6回のペースでサンフランシスコやラスベガスなどの、西海岸方面に、技術カンファレンス出席するためなり出張なりで行っているのでその知見をまとめておこうと思います。
今回はその準備編です。主観的な経験をだらだらいっぱい書こうと思うので、かなり長い記事になると思います。
また、この準備編は、サンフランシスコに行く場合以外でも役に立つ可能性があります。可能性だけど。

基礎知識

地理

サンフランシスコはアメリカの西海岸方面にある地域のことで、カルフォルニア州に属します。
大体ココらへんです。

ここらへん

海岸沿いを走っているとタクシーの運ちゃんが「ここを真っすぐ行ったらお前らのホームカントリーだぞ!(ドヤァ」ってしてきます。ハワイはどうしたというツッコミはしないでおきましょう。

この周辺は「シリコンバレー」として有名な地域が隣接しており、スタートアップが盛んな地域でもあります。

拡大するとこんなかんじ

Google、Apple、Facebookのキャンパス(オフィスビルディングが集まった場所のこと)などがあります。

サンフランシスコ国際空港(SFO)からダウンタウン(中心街)へは車で渋滞無しで20分、鉄道で50分ほどです。

サマータイム中は日本との時差は-16時間、冬時間になると日本との時差は-17時間になります。夏時間の場合は、時計を一回転させて+4時間すると計算が早いです。

危険な場所

この画像に示す地域が一般的に危険な場所と言われている場所です。

危険区域

テンダーロイン地区

ひたすらいろんな人に絡まれます。また、殴られたのか、血まみれになった人がホテルから飛び出してきたのをリアルに目撃したことがあります。出来る限り入りたくない地区です。

サウスオブマーケット地区

ちょっとこの地図で示されているのは大げさかもしれません。が、油断は禁物です。特に南に行くに従って危険になります。
昼ではあまり危険を感じたことはありません。夜は明かりが少ない道が多いです。

ウェスタン・アディション地区

この地区の少し北にジャパンタウンがあります。あんまり立ち入ることはなさそうですが、夜にはいろんな見てはいけないものが取引されているようです。

危険と遭遇しないために

歩きスマホは基本的にやめておきましょう。肌感覚ですが歩きスマホをするといろんな人が近寄ってくる確率が高い気がします。歩いていなくても道端で立ち止まってスマホをいじるのもやめておいたほうが良いかもしれません。地図を見たい場合サッと見ましょう。キョロキョロせず、まっすぐ前を向いて歩くと大抵の場合声をかけられません。
危険な場所を通らなければいけない、目的地の場合はタクシー、UberLyftを使いましょう。 筆者はUberを主に使っています。

2017/8更新:最近、Uberの質の悪化が激しいのでLyftを主に使っています。(あくまで個人的な感想です)

物価

基本的に物価は東京と同等か、それ以上です。地価、家賃は東京よりも格段に高いです。特に、ちょっとよいレストランやステーキハウスに夜に行くと$60程度、昼に行くと$30-40程度かかります。

電源などの規格

日本と同じ形状のコンセントです。変換プラグなどは必要ありません。
ただし120Vなので対応していない電化製品をつなげると悲惨なことになります。ちなみに日本は100Vです。
放送形式はNTSCで日本と同じで、ブルーレイディスクにあるリージョンも日本と同じでAです。
ただし、ゲームソフトなどは一部日本の筐体では遊べないものもあるので注意が必要です。
2017/8更新: Nintendo Switchはリージョンフリーです!

出発準備をする

航空券を予約する

もし出張で行く場合は、会社で決められた手続きがありそうなのでそれに従います。特にないけど請求書払いにしたい場合は、

にお世話になっていることが多いです。

また個人的にはJAL便でよく行っています。
羽田空港 -> サンフランシスコ国際空港へは、JL002便を使うことが多いです。0時ごろに出発するので、仕事が終わった後に乗りにいけますし、乗ったらすぐ日本時間通り寝ればあっという間に到着します。到着はだいたい現地時間の17時から18時です。

2017/8更新: 最近運行時間が変わってしまいました。19:50発です。お仕事終わって、ラウンジで少しゆっくりして行ける時間になりました!12:00-13:30ぐらいに到着するので、以前はその日にいくのは厳しかったバッジピックアップなどに行くことができるようになりました。

サンフランシスコ国際空港 -> 羽田空港 へは、JL001便を使うことが多いです。午前1時ごろにフライトで、これも現地時間に合わせて寝るとあっという間に日本に到着します。到着は大体日本時間朝4時から5時の間です。

2017/8更新: こちらも運行時間が変わってしまいました。16:25出発になりました。午前中は観光しておきましょう。

また、席が空いていれば、当日にエコノミークラスから、プレミアムエコノミークラスに$300でアップグレードができる場合があります。座席の広さと足元の広さが格段に違うので、お金に余裕があったら積極的に狙っていくのが個人的にはおすすめです。
いろいろな航空会社を使ってみて比較するのも良いですが、マイレージを貯めるという観点では、一つの航空会社に絞るのが得策です。

到着は必ずカンファレンス前日になるようにしています。

ホテルを予約する

旅行代理店などで幾つかホテルをピックアップしてもらうと、びっくりするような場所のホテルを推薦してくる場合があります。
よくお世話になっているホテルをいくつかピックアップしておきます。

旅行代理店で予約を頼むよりもExpediaや、Hotels.comにようなサイトで自分で予約したほうが割安になることが多々あります。しかし、カンファレンス開催時期、特に6月は、どのホテルも、どの方法で予約してもかなり割高になっています。
もしくは、Airbnbのようなサービスで宿泊先を探すのも良いかもしれません。

ビザを取得する

ビザを取得すると言っても、90日未満の滞在で、日本のパスポートを所有している場合はビザ免除プログラムによって、ESTA電子渡航認証(略して単にESTA(「エスタ」と発音する)という場合が多い)を申請すれば良いだけです。
日本以外のパスポートを所有している場合は上記のリンクでビザ免除プログラム参加国かどうかが確認できます。

なお、

有罪判決の有無にかかわらず逮捕歴のある方、犯罪暦(恩赦や大赦などの法的措置がとられた場合も含む)がある方、重い伝染病を患っている方、過去に米国への入国を拒否されたり強制送還された方、そしてビザ免除プログラムで入国し、オーバーステイしたことがある方は、ビザ免除プログラムを利用することはできません。渡米するためには、ビザを取得しなければなりません。ビザを持たずに入国しようとすると入国を拒否されることがあります。

とのことなので、上記に該当する場合は別途申請が必要なようです。

ESTAの申請はここで行えます。
ESTAの申請には、

  • $14を支払うためのクレジットカードを持っている(VISA, Master, JCB, AMEXなど)
  • 訪問者VISAを所有していない
  • 渡航目的が商用もしくは観光である
  • 有効なパスポートを所有している

である必要があります。
パスポートを取得していない場合は、パスポート取得後申請します。
ESTAは承認されると2年、パスポートの有効期限、もしくは再申請しないといけない理由ができるまで有効です。過去申請した人で2年経っていない場合は必要ないですし、過去申請していてもパスポートを更新した場合は再申請が必要です。

ここ最近ESTA申請ページがリニューアルされてとても申請しやすく、FAQが充実しているので、旅行代理店に頼まなくても結構簡単にできるようになっています。

所持品を揃える

かなり主観も入れつつ何を持って行くべきかを書こうかと思います。

必ず持って行かないといけないもの

  • 有効期限内のパスポート
  • 米ドルもしくは有効なクレジットカード
  • インターネットに繋がるスマホ

基本的に必ず持って行かないといけないものは上記3点のみです。服などは現地で買えます。現地で買って、現地で捨てるのであれば手ぶらで行くことも可能です。
まあスマホも同じくですが…。とりあえずあげときます。

筆者が必ず持って行っているもの

大きいスーツケース

おみやげやお菓子を買い込むために結構大きめのスーツケースを持って行っています。

MacBook Pro 15インチ

普段使ってるノートパソコンです。

60WのMagsafe2アダプタ

15インチを使っているので普段は85WのMagsafe2アダプタを使っていますが、JALの座席についているコンセントは75W以上電力が必要なものは接続できないようになっています。まじで充電できません。なので13インチMacbook Proなどについている60WのMagsafe2アダプタを持って行っています。今もこれを使って充電しながらだらだら記事を書いています。

ノイズキャンセリングヘッドフォン

Bose QuietComfort3を持って行っているのですが、もう販売終了しちゃってるみたいですね。

2017/8追記: 現在はSony MDR-1000Xを持っていっています。Boseを最初使っていたんですが、こちらのほうが性能も機能も優れていると思います。
飛行機の中がとてつもなくうるさいので必ず持って行っています。

電源タップ

日本のものではなく、現地で購入したものを持って行っています。日本の電源タップは多分使えません。ホテルの電源の数は足りないことが多いです。

キーボードとマウス

カンファレンスに参加して、ホテルに戻ってドキュメントを読みながらいろいろ試すことが多いため、必ず持参しています。余裕で入るので、大きいスーツケースを持っていくメリットの一つです。

モバイルルーター

ネットがないと死んでしまいます。
よくGlobal Dataのモバイルルーターを借りていきます。安くて手続きが簡単だからです。データローミングよりも格段に安いですが、たまに現地で繋がらなくなります。が、そんなに不便したことはありません。
カンファレンス会場で提供されているWiFiは、特にKeynoteセッションなどではほぼつながらないため、このモバイルルーターに接続したほうが安定することが多々あります。
もし借りる場合は必ず4G/LTEのものを借りましょう。そうじゃないといろいろやってられなくなります。

充電用アダプター、USBケーブル、モバイルバッテリー

筆者はiPad, iPhone6, Nexus5X, PSVita, Kindle Paperwhiteを持って行きます。最低でも充電アダプターを3つ、ライトニングケーブル1本、MicroUSBケーブル1本、USB Type-Cケーブル1本を持って行きます。

iPad、Kindle、本、ゲームなど暇つぶしできるもの

飛行機で片道8-10時間はやはり長旅です。機内で映画も見られますが必ずなにか持って行きます。夜、時差で寝られない場合適当に暇つぶししていたらいつの間にか寝ています。

日数+1日分の服

たまに延泊刷る可能性があるので+1日分ぐらいの服は持って行っています。スーツケースは大きい物を持って行っているので全然入ります。

電動歯ブラシ、歯磨き粉

使い慣れたものが良いため。個人的な感想ですが、アメリカで売っている歯ブラシは大味のものが多く、歯ブラシというよりも、ヘッドがたわしのような大きさのものが多いです。もちろんホテルに備え付けはありません。歯磨き粉は個人的には不味いもの(別に食べないけど)が多いと思っています。

海外用財布

一つは米ドルとクレジットカード1枚入れて持ち運ぶ用と、普段使っている用に財布を2つに分けています。普段使っている財布はホテルの金庫で眠ってもらっています。

メラトニンサプリ

現地で購入したものを持って行ってます。時差や機内で寝られない時に1錠飲むとすぐ寝られます。詳しくはぐぐってください。

アプリをいろいろダウンロードする

大半のカンファレンスには、公式アプリのようなものが存在します。まずそれをダウンロードしましょう。スケジュールが立てられたり、主催者からメッセージが届いたりします。
その他、筆者は下記をダウンロードしていきます。

Lyft

タクシーを呼ぶアプリです。(厳密には違うけど)筆者のメインの移動手段はこれです。普通のタクシーよりも安く、親切なドライバーが比較的多いです。

Yelp

レストランを探したり、料理の写真を見たり、レビューを読んだりできるアプリです。アメリカのメニューは英語で、材料と調理方法が説明されているだけの、文章しかないものが大半です。なれないとイメージが付きません。料理の写真を見せて「これある?」と聞いたほうが良い場合が大半です。

Tripadvisor

いろいろな場所のレビューがあります。Yelpに加えてこれも使います。

Opentable

レストランの予約ができるアプリです。大半のレストランはこれで予約できます。

Google Map

iOSユーザの場合は入れておいて損が無いです。

Google翻訳

自分は使う頻度は低いですが、お守り代わりに入れています。このアプリを使うより、ジェスチャーのほうが早い場合が多々あります。

スマホに音楽をたくさん

飛行機の中でランダム再生しています。なにか音が鳴っている方が周りの音が聞こえません。

カンファレンスに参加するにあたって

予定を立てる

大抵のカンファレンスは、セッションの予定などが開催前から公開されてます。(一部非公開セッションも有ると思いますが)どのセッションに行くか、とりあえず予定を立てましょう。しかし、その予定通りにセッションに行かなくても良いかと思っています。(後述)

meetupを探す、参加する

カンファレンス期間の前後、もしくは会期中の夜はよく技術勉強会・交流会(meetup)、飲み会(drinkup)、オフィス案内・製品相談会(office hour)を催している企業やユーザグループが多いです。
meetup.comや、eventbriteなどによく募集があるので、予めチェックしておくと良いかと思います。人気なイベントはすぐ定員オーバーになるので早めにチェックして、早めにサインアップしましょう。しかし、毎年開かれるかと思いきや、その年その年によって結構イベントが変動します。言ってよかったと思うものを挙げようかと思ったのですが変動するのでやめておきます。
海外のエンジニアと交流が持てる場所なので積極的に参加してみることをおすすめします。とても面白いです。最悪英語が通じなくてもコードを見せたら大丈夫です。(多分)
同じカンファレンスに参加している日本人と交流を持ちたい場合は、大抵の場合facebookなどでそのイベントの日本人グループが立ち上がっています。検索してみましょう。

カンファレンスに参加する意義

完璧に主観になります。
カンファレンスに参加する意義は2つあると思っています。

主催している会社のエンジニア、プランナ、マネージャと交流する

セッションやキーノートを見るのは、昨今のカンファレンスではライブ中継がされているので、現地に赴くよりもリラックスして見られる自宅で見たほうが効率が良いと思っています。
例えばGoogle I/OやWWDCは、GooglerやAppleのエンジニアと交流を持てるまたとないチャンスです。日頃疑問に思っていること、同摺ればいいか悩んでいることを直接質問することができます。また、本国にいるチームメンバーの疑問質問を吸い上げてから参加するのも良いと思います。
国内チームには(おそらく深夜だけど)同時時刻にキーノートを一緒に見て、チャットしながら気になる観点を挙げてもらったりして、それを聞きに行く、などをするととても効率のよいカンファレンス参加になると思います。

空気を感じる

とてつもなくアバウトですが、迫力を感じるのが重要だと思います。いろいろなところで「うお、すげえ」とか、「こんな感じなのか」とか、「そんなのありなのか!?」と思う場面があると思います。時差ボケで辛いかもしれませんが、色んな所を歩いたり、人と喋ったりして「空気を感じる」のが重要だと思います。

まとめ

サンフランシスコのカンファレンスに行く、とか書いておきながら、海外旅行全般のことを書いてしまった気がしますが、まあそんなもんです。
できるだけ快適に、また思い通りに滞在する準備をして望むのが最も効率のよいカンファレンス参加体験に繋がると思います。この記事が少しでも役に立てば、あるいはこのブログに寄ってイメージが湧けば幸いです。
次は出発編・到着編を書こうかと思います。

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