※本記事は、一般に公開されている情報を元に作成しています。記事中の画像はWWDCのスライドのものを引用させて頂いております
WWDC 2015で発表された iOS 9 では MapKit も色々と強化されています。以下にその内容をまとめます。
Improvements to Existing API
ピンの色をカスタマイズできるように
iOS 8までは「赤」「緑」「紫」しか選択できませんでしたが、iOS 9
からは好きな色を設定できるようになりました。
@availability(iOS 9.0, *) var pinTintColor: UIColor!
Calloutをカスタマイズできるように
Calloutというのは、地図上のピンをタップした時に表示される「吹き出し」のようなアレです。
Calloutについては、これまでも
- タイトル
- サブタイトル
- 右側に表示されるアクセサリービュー
- 左側に表示されるアクセサリービュー
をカスタマイズすることができました。
iOS 9からは新たに
@availability(iOS 9.0, *) var detailCalloutAccessoryView: UIView?
が追加され、Calloutの詳細部分までカスタマイズできるようになりました。
これにより、Calloutに画像を入れたりテキストビューなんかも表示できるようになりました。
Mapのカスタマイズ性向上
- 交通状況を表示できるように(showsTraffic)
- スケールバーを表示できるように(showScale)
- コンパスを表示できるように(showsCompass)
その他
- CLGeocoder
- MKLocalSearch
がTime zoneサポート。
Transit
iOS 9の「マップ」アプリから乗換案内機能(日本は未対応)がサポートされましたが、MapKitでもこの機能が使えるようになりました。
目的地の情報をセットし、
openInMapsWithLaunchOptions:
メソッドを実行することで、次のようなナビ画面が表示されるようです。(WWDCでのデモより)
Flyover
これまで MKMapType
は
- Standard
- Satellite
- Hybrid
の3種類だけでしたが、これに
- SatelliteFlyover
- HybridFlyover
が追加されました。
SatelliteFlyover
では次のような通常のFlyoverビューが、
HybridFlyover
ではラベル表記も併せたビューが表示されるようです。
リンク集
- What's New in MapKit - WWDC 2015 VIDEO
本記事は http://blog.koogawa.com/entry/2015/07/03/000000 でも公開しております。