ようやく App Analytics が使えるようになったので、早速試してみました。
そもそもApp Analyticsとは?
自分が管理するアプリのApp Storeページが
- どのくらい見られているか?(PV)
- どのサイトから遷移してきたか?(リファラー)
- そのうちどれくらいダウンロードされたか?(ダウンロード率)
- ダウンロードした翌日以降も使ってくれている人の割合(使用率)
などが見れる解析サービスです。Apple純正なので、特別なSDKを導入する必要がないのが魅力ですね。
FAQによると、計測データに含まれるのは iOS 8以上のデバイスのみ、とのことです。
閲覧にはAdmin, Finance, もしくは Sales権限が必要になります。
どんなデータが見られるのか
App Analyticsは、「概要」「メトリックス」「ソース」「使用率」の4つの画面から構成されています。
1. 概要
この画面では、全期間および過去30日間の各データを閲覧できます。それぞれの項目を解説していきます。
App Store閲覧数
アプリのApp Storeページが閲覧された回数。ただし、カウントされるのはiOS 8以上のデバイスからのアクセスのみ。
Appユニット数
アプリがApp Storeページからダウンロードされた回数。アップデートや、同じApple IDからの再ダウンロード数はカウントされない。こちらもカウントされるのはiOS 8以上のデバイスのみ。
売上
アプリの売上。有料アプリ, app bundles(複数のアプリをまとめて売れるアレ), In- App Purchasesを合わせた金額。
セッション数(オプトインのみ)
セッション数とは、アプリが少なくとも2秒間フォアグラウンドにされた回数のこと。その後、アプリがバックグラウンドになって、再び使用されると別のセッションとしてカウントされる。診断データおよび利用情報を App 開発者と共有することに同意したユーザのデータのみ。
アクティブなデバイス数(オプトインのみ)
指定した期間内に少なくとも1セッションとしてカウントされたデバイスの数。診断データおよび利用情報を App 開発者と共有することに同意したユーザのデータのみ。
テリトリー別の集計
各国ごとの閲覧数、ユニット数、売上、インストール数、アクティブなデバイス数が見れる。(地図付き!)
使用率(オプトインのみ)
アプリを初期インストールし、その後 App を使用したユーザの割合。1日目 7日目 14日目 21日目 28日目の使用率が見られる。
プラットフォーム別の集計
プラットフォームごと(iPhone/iPad/iPod)の閲覧数、ユニット数、売上、インストール数、アクティブなデバイス数の割合が見られる。
2. メトリックス
1日ごとの各データをグラフにして表示してくれます。
- App Store 閲覧数
- App ユニット数
- App 内課金数
- 売上
- 有料ユーザ
- インストール数(オプトインのみ)
- セッション数(オプトインのみ)
- アクティブなデバイス数(オプトインのみ)
- 過去30日のアクティブなデバイス(オプトインのみ)
- クラッシュ数(オプトインのみ)
それぞれのデータを同時に表示して、比較することもできます。
3. ソース
「トップWebサイト」「トップキャンペーン」の2つから構成されます。
トップWebサイト
どのサイトから自分のアプリのApp Storeページヘ流入しているか?がわかります。
- 流入元ドメイン
- 閲覧数
- ユニット数
- 売上
- セッション数
ユニット数(ダウンロード数)/ 閲覧数でダウンロード率も計算できますね。
トップキャンペーン
キャンペーンリンクを作成することで、どのキャンペーンからの流入が多いかを計測することができます。
キャンペーンリンクは
https://itunes.apple.com/us/app/apple-store/id439104108?pt=8668&ct=test123&mt8
のようなURLで、ct=xxx
の部分をカスタマイズできます。(半角40字まで)
pt=xxx
の部分は開発社毎に割り当てられるプロバイダIDがセットされます。
4. 使用率
指定した日にアプリをインストールして、翌日以降にアプリを使用したユーザの割合をかなり詳しく見ることができます。
例)4月4日 にアプリをインストールしたユーザの 32% が 28 日 後にもアプリを使用している、等
疑問
ユニット数(ダウンロード数)とインストール数は何が違うの?
同じユーザからの再ダウンロードをカウントするかどうかの違いです。ユニット数は再ダウンロード数をカウントしないのに対し、インストール数は同じユーザからが再ダウンロードした場合、また複数のデバイスから同じApple IDでダウンロードした場合も1ダウンロードとしてカウントします。
他の解析ツールより数値が低く出るのはどうして?
App Analyticsは、診断データおよび利用情報をアプリ開発者と共有することに同意したユーザ のみを解析対象としています。そのため、他の解析ツールよりも数字が少なくなります。