33
26

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Chrome Extension inline installationの使い方

Last updated at Posted at 2016-03-01

これは何?

Chrome apps or extension の Inline Installation の使い方。すげー便利な API なのに、ネットに体系的な使い方情報がほとんどのってな(くて、すごく苦労したので)かったのでまとめてみました。

Inline Installationって?

Chrome Web Store に行かなくても Webサイト内で拡張機能なんかをインストールする機能。その名もずばり chrome.webstore.install()

例えば、appear.inの画面共有の拡張機能をインストールするのに使われていて、Chrome extension でインストールした拡張機能を、エレガントなフローで活用することができるようになります。

Inline Installation の活用例(appear.in の場合)

image

拡張機能が入ってない状態で画面共有機能を使おうとすると、inline で install ダイアログが表示される(Chrome WebStoreに飛ばされない辺りが美しい ;-))

image

Add extension をクリックすると、インストールがその場で実行され、完了後即座に画面共有機能のダイアログが表示される。

設定方法

Inline Installation を利用する場合は、まず拡張機能を利用する Webサイトを Web master tool と Chrome Web store developer dashboard 双方で設定する必要があります。

Web master toolでの設定

まず、Web master toolで、Webサイトをverify します。Search Consoleで、ADD A PROPERTY をクリックし、利用するサイトのOriginを指定。その後、表示される HTML verification file を指定したサイトに配置して、VERIFY をクリックしてください。Googleさんがそのファイルアクセスに成功すると、めでたくverify完了です。

なお、Inline Installationでは、指定したOriginに対し、サブドメインでも利用可能です。例えば、

https://example.com/

を登録しておけば

https://test.example.com/

でも利用できます。

Chrome Web store developer dashboard での設定

Chrome Web store developer dashboard より、Inline Installation するアプリ・拡張機能の設定を変更します。

  1. 設定するアプリ・拡張機能右端の [Edit] をクリック
  2. [Websites] の Verify that this is an official item for a website you own: で、Webサイトの Origin を指定(Web master toolでVerifyされたものをプルダウンで選択)
  3. [Inline install] の This item uses inline install. をチェック

あとは、 Publish changes してください(Preview changesでもいけるのかな?試してない)。たぶん、10分も待つと反映されるはずです。(この待ち時間のおかげで、デバッグはチョーめんどいのが難点 ><)

使い方

Chrome Web Store linkの設定

Webサイトの html に、以下の タグを指定します。

<link rel="chrome-webstore-item" href="https://chrome.google.com/webstore/detail/itemID">

ここで、itemID はアプリ・拡張機能のIDです。例えば、 appear.in の画面共有拡張機能の場合、Chrome WebStoreでのURLは

となりますが、この最後の暗号じみたパス bodncoafpihbhpfljcaofnebjkaiaiga が itemID です。対象となる Extension なりに応じて、変更してください。

Inline Installationの実行

あとは、Webサイトのjsで、chrome.webstore.install() を呼べば、Inline Installation が実行されます。使い方はこんな感じ

front.js
chrome.webstore.install("", function(){
  // install成功した時のふがほげ
}, function(errString, errCode){
  // install失敗した時のふがほげ
});

なお、第一引数の文字列は上述の <link> を複数書いている場合に、どれをインストールするかを URL 指定するために用いられます(省略されている場合は、一番最初にかかれている <link> の URL が適用される)

content scriptを自動起動する

Inline Installationには一点注意が必要で、インストールが完了すると Background Pages は起動してくれるものの、 Content Scripts は起動してくれません(起動するためには、ページリロードが必要)。なので、そのままだと冒頭の appear.in のように、

inline installation 実行 => そのまま画面共有機能を実行

といったエレガントな動作にはなりません。

これを解決するには、Background Pages側で executeScript() を使えばokです。Background Pagesの最後に以下を記述します。

background.js
// obtain target tabs to inject content script
chrome.tabs.query({
  "status": "complete",
  "url": "*://test.example.com/*",
}, function(tabs) {
  tabs.forEach(function(tab){
    // inject script
    // assuming that content script is 'content.js'
    chrome.tabs.executeScript(tab.id, {
      "file": "content.js",
      "runAt": "document_start"
    });
  });
});

あと、manifest.json

manifest.json
"permissions": [
  "tabs",
  "https://*.example.com/*" // in case of inline installation, you have to set your webapp's origin here.
],
"content_scripts": [
  {
    "matches": ["https://*.example.com/*"],
    "js": ["content.js"],
    "run_at": "document_start"
  }
],

とパーミッション設定を忘れずに。これで、content.js がめでたくロードされ、Webサイトから利用できるようになります。パチパチ

ただ、ここで注意が必要なのが、Content Scriptのロードが完了した後 Webサイトからその機能を呼ばなきゃならないってこと。このため、Content Script の最後でメッセージを発火させます。

content.js
// Write below snipet in the end of script
window.postMessage({ type: 'ContentScriptInjected' }, '*');

で、Webサイト側では chrome.webstore.install の第二引数 ( onSuccess )で、このメッセージをハンドルしてやるようにします。

front.js
chrome.webstore.install("", function(){
  window.addEventListener('message', function(ev) {
    if(ev.data.type === "ContentScriptInjected") {
      // execute api in content.js
    }
  }, false);
}, function(err, errCode) { ... });

これで、appear.in のようなエレガントなフローが実現できます。

まとめると、

  1. Inline Installationの実行
  2. Background Pagesより、Content Scriptのロードを行う
  3. Content Scriptのロード完了時にメッセージを発火
  4. Webサイトでそれをハンドルし、拡張機能を実行する
    といった感じです。

設定まわりがいろいろとあって、また、デバッグもめんどいのが玉に瑕ですが、拡張機能に対応したエレガントなサイトを作れるテクニック。うまく動くとなかなかの快感ですw

urls

33
26
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
33
26

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?