Braveridgeさんから温度と湿度を計測できるLinking端末のTukeruを頂いたので、自宅の冷蔵庫の温度を2週間計測してみました。
Tukeruはこんなデバイスです。
クリップを利用して冷蔵庫の扉の内側に引っ掛けてあります。
当初は手拭いの中にTukeruを仕込んで、オデコの温度、湿度を計測していたのですが、環境が変化しすぎてデータから傾向を見るのがほぼ不可能で、活用方法が何も思いつかなかったので、冷蔵庫の温度、湿度を測ることにしました。
加速度が計測できるSizuku 6xも頂いていたので、加速度の変化から冷蔵庫の開閉を検知して、冷蔵庫の温度変化との相関を見たかったのですが、2個以上のデバイスを使うと上手くデータが飛んでこなかったので断念しました。
(Linkingアプリの処理がネックになっている感があるのでLinkingアプリを経由せずにBLE通信を行って、加速度と温湿度を取得すればうまくいくかもしれません。)
また、今回手習いとしてFirebaseのdatabaseを利用してみました。
1年くらい取り続ければ、温度、湿度の変化から、ドアの開閉をデータから分類できるかも?
教師なしデータなので需要があるかどうか全くもって妖しいですが、データがある程度溜まったら、データをオープンにしようと思います。
構成
・どのご家庭でも数台は余っている世代の古いAndroid端末(Nexus 4)
・Tukeru
・Linkingアプリ
・自作アプリ
・Firebase利用
取れたデータのグラフ
2週間分の温湿度データのグラフです。
横軸は0:00からの経過秒数で、24時間分あります。
縦軸の左側は湿度で、青いドットで、範囲は0〜100%です。
縦軸の右側は温度で、オレンジのドットで、範囲は-2〜12℃です。
所々、データが取れていない箇所があります。自作アプリは一度もクラッシュしたりはしていないようなので、原因は不明です。
Linkingアプリが裏で死んでいたのかも知れません。
考察
グラフを見ると、1時間程度かけて緩やかに温度が上昇していき、6℃辺りになると冷気が出されるのか、一気に温度が下がるような動きのようです。
温度が下がると湿度が上がるはずなのですが、温度が上がると湿度も上がっているように見えます。
もしかして冷蔵庫の機能で食品が乾燥しないように湿度が下がらないようになっているのでしょうか?
しかし、所々、温度の低下で急激に湿度が上がっている場合もあります。センサーの誤動作なのかどうかはまだよくわかりません。
もしかすると、温度が急激に下がったときに結露などが生じて湿度が跳ね上がるのかもしれません。
今回はTukeruが一個しか無いので、室温の計測はできていませんが、室温の影響もかなりありそうです。
また、湿度の変化に連続性がない場合があるので、計測の間隔をもっと短くする必要があるのかもしれませんが、この端末ではほぼ限界のようです。
実際のドアの開閉検知ができていないため、2週間程度のデータでは何もできない感じですが、データを取り続けたら何か活用の道があるんじゃないかと信じてしばらく取り続けてみようと思います。
ちなみに2週間の総計は以下の通りです。
種別 | 平均 | 中央値 | 最大値 | 最小値 |
---|---|---|---|---|
温度 | 4.06℃ | 4.09℃ | 10.88℃ | -0.77℃ |
湿度 | 51.65% | 45.88% | 98.75% | 27.63% |
冷蔵庫業界には全く詳しくないので、この数字が妥当かどうかはわかりません。 |
また、Firebaseを今回初めて使いましたが、ものすごく使い易かったです。
コードがほんとに少しで済みます。
データが一気に取得できないなど癖がありますが、慣れれば特に問題ないレベルです。
冷蔵庫内の温湿度データがアップされる度にリアルタイムDBが更新されていく様を外出先から確認するのはなかなか面白かったです。
次回以降
自作アプリのソースをキレイにして、ソースを公開し、
・Tukeruからの温湿度取得の方法
・Firebaseへのデータの上げ方
・アップしたFirebaseのデータからアプリ内でグラフ化する方法
などを解説していこうと思います(未定)。
再利用できるよう、なるべく汎用的なものに整形する予定です。