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ニッチな技術系イベントの集客手法

Last updated at Posted at 2017-04-14

ニッチな技術テーマに関するイベント集客を考える

僕はときどき「自分の趣味の領域で」とりあえず「思いつきで」IT関連のイベントを立てることがあります。想定以上に人が集まることもあればその逆のこともよくあります。

所感としては 結局のところ時代の流行に乗ったテーマであれば勝手に人は集まる のですが、自分の趣味のテーマが時代にマッチしていない(早すぎる or 遅すぎる or コアすぎる等)場合、イベントを立てても ニッチすぎると人の集まりが芳しくない ことが多いです。

今回はいかにその状況を打破していくか、つまりいかにニッチテーマで人を集めるかについての話をします。

前口上

ここで述べる手法は決して確立したものではありません。現在試行錯誤をしている段階のメモ書きとして見ていただければと思います。イベント開催ノウハウについては @n0bisuke さん等が年間3桁回数くらいのイベントを主催or参加しているようなので、彼のような人にアドバイスをもらうのも良いかもしれません(面識が無いのに無茶ぶりしてすみません)。

しかしイベントの目的は人それぞれなので、自分に合ったノウハウを自身でそれぞれに培っていく必要は必ずあると思っています。

イベントの立て方

いくつかのイベントポータルがあるのでそれらを利用するのが良いでしょう。IT系イベントとしては

あたりが今の主流(?)でしょうか。僕個人は最近は connpass を好んで使っています。

心構え

ニッチなテーマである以上、必ず失敗を繰り返します。一発で集客成功するとは考えないほうが良いでしょう。何度失敗しても失敗しても情熱が残っているのであれば何度もトライすることを心構えとして持っていただきたいです。

立地

身も蓋もない話ですが、結局のところ会場の場所が「都会」であるだけで圧倒的に有利です。やはり人間の母数が多いほど有利なのです。都会でなくとも集客は可能ですが、主催者の「がんばり」の度合いの程度はかなり違ってくるでしょう。

認知度を上げること

これがまず大事です。たとえ人が集まらなかったとしても継続的にイベントを開催していきましょう。例えば毎月イベントを開いていれば、少しずつではありますが着実に「イベントの存在」の認知度があがっていきます。それに気づく人の興味の有る無しに関わらず「イベントが存在すること」を知ってもらうことが必要です。

何故かというと、その時点でその技術に興味が無かったとしても、その後のある時にふと必要や興味が生じて技術に触れたくなるタイミングというのがしばしばあるのです。そのときに過去に見たイベントの存在を知ってもらえていれば、参加への動線がスムーズに構築されます。

個人またはグループの信用・ブランディング

あまりにも怪しい人間やグループが開催するイベントには二の足を踏むことが多いでしょう。

可能であれば普段から SNS 等で普段の活動をアウトプットしていくことで、自分または所属グループの属性を相手に知ってもらえる状態にしておくと良いです。技術に関することであれば、それに関するブログ記事等も書いていると、より信用が高まるかと思います。他イベントでの登壇等も行っていたりするとなお良いです。

SNS・ブログ記事・登壇などで個人の知名度をあげておくと集客能力が(フォロワー数等により)高まるという効果があります。

また、近そうなカテゴリのグループが既にあれば、そこの運営メンバーとしてグループを利用させていただく、という選択もあります。例えば僕は 日本C#ユーザー会 - connpass というグループの管理者になっていますが、元々の管理者である @ufcpp さんにメールで打診をしてグループの利用を許可いただきました(直接の面識が無いのに不躾なお願いをご承諾いただき本当にありがとうございます)。

積極的に人と繋がる

ニッチな人間は同じカテゴリの人間を大事にします。インターネット上で同じカテゴリに興味を持っていそうな人がいたら繋がっておきましょう。別にメッセージを送るとかそこまで密な関係性を作る必要はなくて、例えば Twitter であればとりあえずフォローしておく、くらいの距離感で良いと思います。

※ただ、やみくもに誰でも彼でもフォローするような人間はロボットみたいで僕は好きではないです。ちゃんと心の尊厳を保った上で活動していきましょう。

また、インターネットだけでなく現実世界でも同じカテゴリの人間を探しましょう。目的のカテゴリに近そうな人間の集まりそうなイベントやスペース(コワーキングスペース等)等に足を運んで交流しましょう。それとなく自分の興味を伝えるとそれに食いついてくるかもしれません。

インターネット広告による宣伝

最近は気軽にインターネット広告を打てるようになりました。

等がお手軽かと思います。
これらを使う場合、予算はそれぞれ5000円くらい考えておけば良いんじゃないかなーと思いますが、実は僕も最近試し始めたばかりなのでまだ予算感をつかめていません。(数千円とか高くね?と思う人もいるかもしれませんが、オタクはオタク活動に関する出費に糸目は付けないのです)

特にイベント告知については Twitter や Facebook 等の SNS が好ましいかと思います。Google AdWords も認知度を広める意味では悪くないのですが、基本的に単にウェブサイトの閲覧をしに来ているだけの人がコミュニティに興味を持つ可能性は SNS のそれに比べると低いと考えられます。SNS はコミュニケーションありきの場所なので、そこに貼る広告のほうがイベントコミュニティへの誘導に向いていると言えます。

あと、自分のウェブサイト(ブログ等)を持っているのであれば、そこに告知メッセージを貼っておく、というのも有効でしょう。

登壇ついでの宣伝

何かしら近そうなカテゴリのイベントで登壇を行い、ついでにその場で自分の活動を宣伝してしまう、という手もあります。

ただしもちろんですが、宣伝目的のためだけに登壇するようなことは完全にご法度です。ちゃんとそのイベントの趣旨に合った価値を提供した上での、おまけ程度の時間でちょろっと宣伝(30秒以内が好ましいと思います)をさせていただきましょう。

関連企業に宣伝してもらう

該当技術に関連の深い会社さんに協力してもらうという選択もあります。

例えば C# であれば、Sansanさんですとか一休さんですとかbitFlyerさんですとか、それこそMicrosoftさんですとか、そのあたりは C# を積極採用していますし、その関連イベントの会場提供や宣伝、またはイベント主催自体の提案のお願い等をしてみたら、案外通るかもしれません。(会社名はかなり勝手に適当に並べています。勝手に名前使わせてもらってすみません)

ただ、そういうお願いは割とハードルが高いことを意識すべきです。相手側の会社さんにメリットが無いといけません。下手なイベントを打ってしまったらマイナスイメージさえ付きかねません。相談する側にもそれ相応のブランドが必要でしょう。ある程度実績を積んだ後の段階の話になるかと思います。

初心者への間口を広げる・人口を増やす

僕個人としては自分の興味のある技術について情報交換をしていきたいと思っていますが、「その技術に興味はあるけれども、まだ触ったことがなくて情報を持っていないので、情報交換の場に参加するのは躊躇する」初心者というのは必ずいます。ニッチであればあるほどそういう人間の割合は多いです。

そんなわけで、そういう人向けに入門者向けのセミナーやハンズオン等を自分で開いてしまう、という選択肢があります。自分自身の手でアクティブなニッチ層の 母数 を増やすのです。

間口を広げたいので、できればそのあたりの参加費は安価または無料にしたいところです。

会場について

テーマがニッチである以上、とにかく最初は参加をしてもらうこと自体が本当に大事で、そのためにできるだけ参加障壁を低くしたくありまして、まずはできるだけ参加費を安く抑えたいところです。(逆にニッチであるからこそ、コアユーザは多少の出費も気にせず参加してくれる可能性もありますが、それが初心者だとちょっと心理的ハードルが高いでしょう)

自分自身でスペース料を負担するという選択もありますが、なかなか懐が痛むので、可能であれば無料で貸し出してくれる会場を以下で探す、という選択があります。

ところで言うまでもない話ではありますが、世界はギブ・アンド・テイクで回っているので、何の見返りもなく会場提供だけお願いするのはやめましょう。できる限り技術テーマと会場運営組織のニーズがマッチするところを選ぶのが大体における鉄則です。あと、やはり会場提供を頼むからには自分自身にも何かしらのブランディングがあったほうが良いでしょう。さきほどのSNS・ブログ・登壇活動等がそれにあたります。

あとは知り合いづてで会場提供してくれる人を探すとか、公民館等の公共施設を探したり、自分の勤めている会社のスペースを使わせてもらうよう交渉したり、等等いろいろ選択はあります。

上述したように関連会社に相談できる場合(ハードルは高いですが)にはスペース問題はクリアしやすいでしょう。

待っていても仕方ない。コミュニティは自分で構築していく。

エンジニアの世界には昔から「無いものは自分で作る」という文化があります。
それは大体の場合ソフトウェアについて言われることなのですが、そこの概念を少し拡張して「コミュニティの構築」にも視野を広げましょう。

「あっちの技術は頻繁にイベントが開催されていて羨ましいなー。それに比べて俺の触っている技術については全然イベントがありやしない…。寂しい…。」と思ったとき、とれる行動は「自分でコミュニティを起こす」です。

世界は意外と簡単に変わります。どんどんやっていきましょう。

告知

さて早速ですが告知です。

ものすごく直近の話になりますが、明日、つまり4月15日(土)に「ASP.NET もくもく会」を東京の茅場町で開きます。各々でASP.NETの作業をもくもくやるだけの会ですが意外と楽しいです。参加料金は 1,000 円です。

完全に初めて触る人も歓迎です。教えられる範囲は教えます。よろしければご参加ください。(実は人が集まらなくて困っているので昨日今日で広告も打った)

参考:もくもく会について

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