技術記事じゃないけど、まっとうなエンジニアライフを送るために、反面教師として役立てて頂ければ幸いです。
やさしさがほしい。。。
技術力特化なエンジニアが技術力特化じゃない部署に所属すると・・・
問題解決能力がアダになる
経験上、周囲との技術レベル差が大きいとき、技術スキルと仕事のヒエラルキーは逆転する。
しかも放っておくと学習は強化される。
技術力があるほど突発的なトラブルに巻き込まれてしまう。
ほかの人が解決できなかった仕事が依頼されてくるので、依頼関係のフローとしてはヒエラルキー最下層に位置してしまう。
解決難易度も相対的に高くなる。結果的にますます技術力が磨かれていく。
ビジネスマン的には解決できるところに仕事を切り出すのが良しとされる風潮があると思うけど。半分正しくて半分間違っている気がする。
周囲が育たない
「締め切り今日中ね!」とかの短納期トラブルを個人プレーで解決してしまい、周囲の問題解決能力が伸びない。
それが組織学習上のダメな行為だとわかっていてもプレッシャーと時間に負けてしまい、生みの苦しみの壁を超えられない。
手順書や説明資料を残したとて、自力で解決していないと解決能力が伸びない。
下記の本で言われているダメな行為そのもの。
外から見て大変さがよくわからない/負荷が読めない
特にソフトウェアの仕事は、畑違いの人からは理解されづらい。
そもそも当の本人も、依頼の概要やトラブルの一次情報だけだど難易度がよくわからないことも多々ある。
ソフトウェアエンジニアの生産性は数百倍の開きがあるという説もある。
「どうすればできる?」とか「分担しよう」ってなっても、短期的にはスキル的に引きはがせない。
「何人必要?」って言われるけど重要なのは人数じゃない。
トラブルだらけで今日明日の負荷すら予測できない。
自宅でも仕事できてしまうため、ブラックボックス化が加速していく。なぜか出勤日は仕事の消化量がマイナスで、休日に補填しようとし始める。
しかし、適切な休息を取らないと集中力が落ち、合理的な判断ができなくなる。
組織上の問題
よくわからないルートから依頼がとんできたりしても、急いでると直接やりがち。
チャットツールが導入されて効率はあがったけどブラックボックス化に拍車がかかっている。
分業化の弊害とよくある組織間トラブル
だいたい八方ふさがりになって、ソースコードを調べ始める。
解決策
目の前のタスクをこなしてもむしろ状況は組織学習は強化されていき、より負荷がのしかかってくる。
基本的に歯止めがかからないので、成り行きで放っておくとろくな結果にならない。
納期が延びることはまず期待できないので、受注が減るとかで業務量が減らない限りは状況は悪化していく。
案件の炎上を一時放置してでも、長期的には仕組みや育成に注力したほうがましだが、育成については離職リスクが付きまとう。
また、転職でスーパーマンが来る場合もまれにあるかもしれないが、昨今の売り手市場でそんなやばい部署に優秀な人間はそうそう引っかからない。
ワーカホリックになってじわじわ病んでいくか、理不尽さにぶち切れて人間関係が壊れるか。
そしていずれ体やメンタルを壊す。
もはや手に負えない質と量の属人化した仕事を抱えているので平和に抜けるのは不可能。
残された手段は長期休職か部署移動か転職(退職)しかない。しぬよりはまし。
予防策
業界選び、会社選び、部署選び
組織作り
長期的な視点
適切に休みをとること