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PostgreSQLをコマンドラインで使うときの小技

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psqlを設定する

縦に整列する

selectの結果が長い時、1カラムが複数行にわたって表示されてしまい見づらい。
そこでexpanded display modeをonにすることで結果が縦に整列して表示されるようになる。

db=# \x auto

nullを表示させる

nullはデフォルトでは空文字として設定されている。そこでnullも明示して表示させる。
下の設定では、nullを¤として表示させる(任意の文字列でOK)。

db=# \pset null ¤

SQLキーワードを大文字補完する

sel<tab>と打つとSELECT<space>と補完してくれる設定。

db=# \set COMP_KEYWORD_CASE upper

デフォルト設定として設定する

~/.psqlrcファイルに上記設定を記述すると、デフォルト設定として読み込まれる。

~/.psqlrc
\x auto
\pset null ¤
\set COMP_KEYWORD_CASE upper

ヘルプを表示する

SQLコマンドのヘルプ一覧を表示する。

db=# \h

ALTERコマンドなど、各種コマンドのヘルプを表示する。

db=# \h alter

psql上での\コマンドの一覧を確認する。

db=# \?

データベース情報を表示する

テーブル一覧を表示する。

db=# \dt -- テーブル一覧表示
db=# \dt user* -- userから始まるテーブル一覧表示

インデックスの一覧を表示する。

db=# \di

viewの一覧を表示する。

db=# \dv

テーブル定義を表示する。

db=# \d users

functionの一覧を表示する。

db=# \df -- function一覧表示
db=# \df *regexp* -- regexpが含まれるfunction一覧表示

クエリを作成する

クエリをエディタから作成する。

db=# \e foo.sql

ファイルに記載されたクエリを実行する。

db=# \i foo.sql

シェルコマンドを実行する。

db=# \! bar.sql

結果を比較する

結果をファイルに出力する。

db=# \o a.txt
db=# EXPLAIN SELECT * FROM users

結果をターミナルに出力するように戻す。

db=# \o

上記のように結果をファイルに出力するだけだとあまり意味が無い。
しかし2つのクエリの結果を比較したい時、\oコマンドは役に立つ。

db=# \o a.txt
db=# EXPLAIN SELECT * FROM users WHERE id IN (SELECT user_id FROM groups WHERE name = 'admins');
db=# \o b.txt
db=# EXPLAIN SELECT users.* FROM users LEFT JOIN groups WHERE groups.name = 'admins';
db=# \! vimdiff a.txt b.txt

データベースをクローンする

開発中、migrationの変更の度にローカルのデータベースを作っては壊しながら作業する。
その度にデータベースを一から作成すると時間がかかるため、コピー用データベースをテンプレートとして作成しておくことで時間短縮ができる。

-- コピー用DBと一緒にDB作成
$ createdb -T app_db app_db_backup
-- DBをドロップする
$ dropdb app_db
-- コピー用DBをベースにDB作成
$ createdb -T app_db_backup app_db

データをCSVファイルに出力する

やり方は2通りある。

一つ目はCOPYSQLコマンドを使用する方法。

COPY (SELECT ...)
TO '/absolute/path/export.csv'
WITH (FORMAT csv, HEADER true);

これには注意点がある。

  • ファイル名を絶対パスで指定しなければならない。
  • ローカルのファイルシステムにしか保存できないため、リモートデータベースでの結果をローカルに保存できない。

リモートへ接続して出力した結果をローカルに保存するためには、次のように行う。

COPY (SELECT ...)
TO STDOUT
WITH (FORMAT csv, HEADER true);
> export.csv

二つ目は\copyコマンドを使用する方法。

db=# \copy (SELECT ...) TO export.csv WITH (FORMAT csv, HEADER true, ENCODING 'sjis')

\copyコマンドの場合、相対パスへの指定ができ、また、ファイルもローカルに保存される。
ただしワンライナーで書かなければならないことが注意。

参考

PostgreSQL on the Command Line

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