T/O (title only) なんですけど。貴重なラズパイ3を使って人柱になろうという人はいなさそうですし、多少はノウハウの共有という意味があるかと思われるので、試した結果を書きました。
なお、今後OSのサポート状況は変わると思われますので、なるべくタイムリーに更新しようと思いますが、一年と言わず半年放置されていたらこの記事の内容は信用しないでください。
TL;DR
要するに、ラズパイ2用のバイナリコードはラズパイ3に最新(2016.3.18に更新)のRaspbian OSをインストールすれば動きます。Fuji( https://github.com/shiguredo/fuji )もそうでした。
なんで大丈夫なのか
詳しくは知りません。新しいCPU自体が後方互換性を持っていて、既存の命令セットをサポートしているのは当然ですが、現在のRaspbian OSも新しいCPUで64bitのアプリケーションを動かす想定ではないのかもしれません。今後どうなるか注意していきたいと思います。
実際にやったこと
- ラズパイ2で動作していたSDカードのraspbian Jessie Liteの2016.1の頃のイメージをそのままラズパイ3に刺してもOSがうまく起動しませんでした。
- raspbianの最新版(2016.3.18)のJessie LiteのイメージをダウンロードしてきてSDカード(自分はTranscendの8GB Class 10のもの)に書き込みました。
- Mac OSXならばddコマンドが使えます
- 自分はWindows 10だったのでWin32DiskImager.exeを使いました
- 最新のRaspbianだと起動すると自分のIPアドレスをアドバタイズするので、Mac OSXやWindowsにbonjourをインストールしてあれば raspberrypi.local というホスト名を指定してssh接続できます
- ユーザー名はpi、初期パスワードはraspberryでつながります
- Fujiのバイナリをとってきます
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wget https://github.com/shiguredo/fuji/releases/download/1.0.2/fuji-gw_1.0.2_raspi2_arm7.deb
raspi2_arm7 とありますが大丈夫です。
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- インストール
sudo dpkg -i fuji-gw_1.0.2_raspi2_arm7.deb
- 起動してバージョン見てみましょう
fuji-gw -v
使ってみる
自分の例ですみませんが、以下のような設定を特に変えずに動くと思います。
- MQTTゲートウェイFujiでAWS IoTに繋いでみた http://qiita.com/kgbu/items/74b71e29ee606ac7614f
古いFujiのバイナリと設定は?
Fuji 0.3.0以前のバイナリ用の設定ファイルは最新のFujiでは修正が必要ですが、古いFujiのバイナリもそのままでラズパイ3で使えますので、これまでの設定をラズパイ3で引き継ぎたい場合はバイナリもそのままで多分大丈夫だと思います。ただし、私は全バージョン試せてはいません。