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Sphinx でドキュメントを作成して GitHub Pages で公開するまで

Last updated at Posted at 2015-04-01

Python 製ドキュメンテーションツールの Sphinx を使ってドキュメントを作成し、GitHub Pagesに公開するまでの手続きです。
なお、Sphinx-Users.jpによる手順も公開されていますので、そちらを参照してもよいでしょう。

Mac OS X 上の pyenv 環境で実施しましたが、多くの手順は環境によらないでしょう。

事前準備

GitHub 上でドキュメント用のリポジトリを作成しておきます。
以降ではこのリポジトリを仮に bob/foo-doc として扱います。

Sphinx Install

チュートリアルに従って、Sphinx のインストールから実施していきます。

% pip install Sphinx

雛形の生成

% sphinx-quickstart

いくつか(というかかなりの数の)オプションを訊かれます。
最低限、autodoc 拡張については "YES" と答えればいいようです。
また、ドキュメントのソースコードとビルド生成物のディレクトリを分けたかったので、"Separate source and build directories (y/n) [n]?" という問いに対しても "YES" としました。

完了すると次のようなディレクトリ構造が生成されます。

% tree .
.
├── Makefile
├── build
├── make.bat
└── source
    ├── _static
    ├── _templates
    ├── conf.py
    └── index.rst

後で build/html/ 以下を GitHub Pages で公開するために、予め .gitignore に設定しておきましょう。

% echo 'build/html/' >> .gitignore

ソースコードは適当なタイミングで GitHub に push しておくといいです。
master ブランチのままでも、source というブランチ名にしてもいいでしょう。

build 実行

Makefile を見るといくつかのタスクが登録されていることがわかります。
ここではスタンドアローンのHTMLドキュメントを生成します。

% make html

build/html/ 以下に HTML 群が生成されます。

% tree build/
build/
├── doctrees
│   ├── environment.pickle
│   └── index.doctree
└── html
    ├── _sources
    │   └── index.txt
    ├── _static
    │   ├── ajax-loader.gif
    │   :
    │   ├── jquery.js
    │   :
    │   └── websupport.js
    ├── genindex.html
    ├── index.html
    ├── objects.inv
    ├── search.html
    └── searchindex.js

ローカルPC上で見るならこれだけでもいいのですが、今回は build/html/ 以下を GitHub Pages で公開します。
build/html/ 以下で git init し、リポジトリの gh-pages ブランチに push しましょう。

% cd build/html/
% git init
% git checkout -b gh-pages
% git commit -a -m "first commit"
% git remote add origin git@github.com:bob/foo-doc.git
% git push -u origin gh-pages

この結果、http://bob.github.io/foo-doc/ で HTML ドキュメントが閲覧可能になります。
ただし、このままでは GitHub Pages で使われている Jekyll の仕様で _static/ 配下の画像やCSSが読み込まれません。
この動作を抑制するため、.nojekyll というファイルを配置しておきましょう。

% touch .nojekyll
% git commit -a -m "Add .nojekyll"
% git push origin gh-pages

以上、Sphinx でドキュメントを作成して、GitHub Pages で公開するまでの流れでした。

参考

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