ディレクトリ階層の役割を調べる最短ルート

2017年現在、ほぼ全ての UNIX 及び UNIX 系 OS のディレクトリ階層は、Filesystem Hierarchy Standard (FHS、ファイルシステム階層標準) に従っている。諸々の事情によりこのディレクトリ階層の役割が何であったかを知りたくなる時というのが、定期的にやってくる
(いちいち覚えてられないのである) 。その都度ググって、Wikipedia を調べたり、各ディストリビューションのドキュメントページを閲覧するのはちょっと面倒だ (僕個人の見解) 。

特に、日常的に Terminal 上で生活している人間にとっては、可能な限り Terminal から離れたくないというのが当然の心理である。

そういう人間 (おそらくごく少数だろうが) にとっては、以下のコマンドがこの場合役に立つ。

$ man hier

この man を開くと、ディレクトリ階層に関する説明を閲覧することができる。

macOS Sierra の場合には、このようなページが開く (一部抜粋) 。

HIER(7)              BSD Miscellaneous Information Manual              HIER(7)

NAME
     hier -- layout of filesystems

DESCRIPTION
     A historical sketch of the filesystem hierarchy.  The modern OS X filesystem is documented in the ``File System
     Programming Guide'' available on Apple Developer.

     /             root directory of the filesystem

     /bin/         user utilities fundamental to both single-user and multi-user environments

     /dev/         block and character device files

                   fd/  file descriptor files; see fd(4)

ちなみに hier というコマンドそのものは存在しない。