Pythonのpipとwheelについて纏めてみた。Pythonはパッケージ管理周りがややこしいですよね。
pipとは?
Pythonのパッケージ(「ライブラリ」や「モジュール」とも呼ぶ)をインストール・管理するためのパッケージ管理システム。pipがパッケージの依存関係を管理してくれるので、ユーザはパッケージの依存関係を一切気にする必要はない。これにより、
$ pip install パッケージ名
$ pip uninstall パッケージ名
とコマンドを打つだけでパッケージをインストール、および、アンインストールすることができる。PEP453により、Python3.4以上ではデフォルトでpipがインストールされるようになっている。なので、Pythonのパッケージのインストール・管理にはpipを使うようにしましょう。
pipとeasy_installの違いは?
easy_installはpipの一世代前のパッケージング管理システム。諸々の事情があり、現時点(2017年2月)では姿を消しつつある。そんなものが過去にあったと知っておくだけで良いでしょう。pipとeasy_installの違いはココに詳しく書かれているので、興味がある人は読んでみるとよいでしょう。
wheelとは?
Pythonのパッケージの形式(フォーマット)のことを指す。実態はzip形式のアーカイブであり、PEP427で定義された。
pipでパッケージをインストールする時は、wheel形式のファイルをダウンロードするところから始まる。逆に、Pythonのパッケージを作って配布したい場合は、wheel形式のファイルを作成する必要がある。
wheelとeggの違いは?
eggはwheelの一世代前のパッケージの形式。easy_installと同じく、諸々の事情があり、現時点(2017年2月)では姿を消しつつある。そんなものが過去にあったと知っておくだけで良いでしょう。wheelとeggの違いはココに詳しく書かれているので、興味がある人は読んでみるとよいでしょう。