【Delphi / C++Builder 10.2 Tokyo 新機能・改善点】IDEまわりの改善など
2017年3月15日、東京ミッドタウン カンファレンスホール Room7 で開かれた イベント 0315 in TOKYOにて、ジム マッキースが発表した Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.2 Tokyo の改善点新機能をざっくりとまとめておきます。正式リリースとして3月28日を予定しており、すべての機能を保証できるものではありませんが、発表内容の第一報として記載します。
IDEの生産性(プロダクティビティー)の改善
ハイライト
- Code Insight と Code Completion for Delphi が 正しく static と dynamic arrays を扱えるようになりました。
- The Find In Files ダイアログは High DPI 画面で 動作します。
- 異なる DPIでの フォームのデザインとオープン のサポートが改善されました。
- 「表示」メニューが再構成されました。オブジェクトインスペクタ、構成、メッセージ 以下の既存のデバッグウインドウ サブメニューと新しい「編集」のサブメニューが 数々の編集アクションと、使える「編集」のコンテキストメニューからなる機能を含んでいます。そのほかのアイテムたちも関係したアイテムたちとまとめられるよう再配置されています。
- エクスプローラでのファイルの場所を示す「エクスプローラで表示」メニューアイテムは、プロジェクトマネージャのコードエディタタブおよびファイルのコンテキストメニューに表示されます。
- プロジェクトのマニフェストファイルのサポートは、Invoker、Highest Available、Require Administratorのようないくつかの実行レベルをサポートし、UI Accessフラグを設定できるようになりました。
- IDEのローディングスピードが、ネットワーク負荷が高い場合やネットワーク接続が不足している場合でも速くなっています。
- 100以上のプロジェクトを持つようなとても大きなプロジェクトグループをビルドのサポートが改善されました。
デバッガー関連
###iOS デバッガー
- iOS10 デバッグのフルサポート (10.1 Berlin ホットフィックスによるもの)
- iOS シミュレーター デバッグのフルサポート (10.1 Berlin ホットフィックスによるもの)
- Virtual functions は Delphi と C++で評価されることが可能に
- iOS デバッガー で Delphi の string 値 を記載することがサポートされました。
- 文字配列を評価すると、期待される結果が得られます
- デバッグセッションを終了するエラー(macOS上でも)が解決されました
macOS デバッガー
- macOS Sierra デバッグのフルサポート (10.1 Berlin ホットフィックスによるもの)
- デバッグセッションを終了するエラー(iOSの場合も同様)が解決されました
- Android デバッガー[編集]
- Virtual functions は Delphi と C++で評価されることが可能に
Linux デバッガー
- Linux上でのデバッガーをサポート (Delphi のみ)
##クイック編集機能
Berlin 10.1 Update2 より追加された機能として引き続き、クイック編集機能が 10.2Tokyo に搭載されています。
今のところ、VCLのみ対応し、今後FireMonkeyへの展開を計画中です。
メニュー右クリックからよく使うコンポーネントの設置ができたり、コンポーネントの配置を設定できたり、テキスト設定などのプロパティを設定できたりするので、簡単素早くUI設計ができるようになります。
##おことわり
本情報は正式リリース前の情報であり、これらの計画は、現在の当社の状況にて確認していているもので、ビジネスデシジョンや市場の状況などで開発計画および優先順位は変更される可能性があります。またここに記載されている仕様や改善点の保証やお約束をできるものではありません