【Delphi / C++Builder 10.2 Tokyo 新機能・改善点】RAD Server の改善など
2017年3月15日、東京ミッドタウン カンファレンスホール Room7 で開かれた イベント 0315 in TOKYOにて、ジム マッキースが発表した Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.2 Tokyo の改善点新機能をざっくりとまとめておきます。正式リリースとして3月28日を予定しており、すべての機能を保証できるものではありませんが、発表内容の第一報として記載します。
##RAD Server とは
サーバーサイドのロジックを書ける開発ツールです。
このあたりを参考に:
- https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-server
- https://community.embarcadero.com/blogs/entry/inspect-request-and-responce-data-between-radserver-and-client-by-mitmproxy-japan
- http://qiita.com/mojeld/items/84f97605268fe9f3ce47
##RAD Serer の改善
###マルチテナントのサポート
- 1つのRAD Serverデータベース接続を持つ1つのRAD Serverインスタンスで、複数の別々のテナントをサポートできるようになりました
- 各テナントには、ユーザー、グループ、インストール、エッジモジュール、およびその他のデータを含む一意のRADサーバーリソースセットを持てます
- テナント管理:新規テナントの作成、既存テナントの編集、テナントの追加、編集、削除ができます。
##Linux サポート
ハイライト
- DelphiにてLinuxのサポートを行いました
- Linux Intel 64-bit サーバーが対象
- WebBroker と DataSnap、EMSを使って サーバーサイドのロジックを開発することができます
- FireDACを使用してデータベースのアクセスが可能
- Ubuntu 16.04 LTS と Red Hat Enterprise Version 7 をサポートしています。
- Enterprise Edition以上のSKUでサポートとなっています。
###Delphi Linux Compiler
- 64-bit Linux プラットフォームのサポート
- Delphi 言語のみ対応(C++はアップデートをお待ちください)
- LLVM テクノロジに基づいています
- ARC が有効
- 1-based strings
- ZEROBASEDSTRINGS OFF がdefault
###サポートされる Linux
- Ubuntu Server (Ubuntu 16.04 LTS)
- RedHat Enterprise Linux (version 7)
RTL 機能のサポート
- Linuxのファイルシステムのアクセス
- スレッディングとパラレルプログラミングライブラリをサポート
- メモリーマネジメント
- HTTPコールのためのHTTP と REST ライブラリのサポート
###64-bit Linux for Server Applications
- FireDACをご利用いただけます。 (Informixは例外)WebBroker, RAD Server (EMS), と DataSnap
- Multi-tier サーバーのサポート (standalone と Apache モジュール).
- DUnitX サポート
- PAServer サポート
- Indy-based クライアントと、サーバーのサポート
##おことわり
本情報は正式リリース前の情報であり、これらの計画は、現在の当社の状況にて確認していているもので、ビジネスデシジョンや市場の状況などで開発計画および優先順位は変更される可能性があります。またここに記載されている仕様や改善点の保証やお約束をできるものではありません