#【Delphi / C++Builder 10.2 Tokyo 新機能・改善点】FireDAC、データベース接続周りの改善など
2017年3月15日、東京ミッドタウン カンファレンスホール Room7 で開かれた イベント 0315 in TOKYOにて、ジム マッキースが発表した Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.2 Tokyo の改善点新機能をざっくりとまとめておきます。正式リリースとして3月28日を予定しており、すべての機能を保証できるものではありませんが、発表内容の第一報として記載します。
##FireDAC の変更
ハイライト
- 新機能 - MariaDBサポート(v5.5以降)
- v5.7のMySQLサポート
- FirebirdのDirect I/Oサポート
- 実行時に使うためのデータを編集する TFDMemTableの データセットエディターを追加
- TFDDataMoveコンポーネントを削除。 TFDBatchMoveを代わりに使用してください
Firebird向けの改善
- Direct I/Oバックアップ機能をサポートする新しいDirectプロパティを追加
###MySQL向けの改善
- MySQL v 5.7をサポート。
- MariaDB v5.5以降のサポート
- MySQLバージョン5.6.xおよび5.7.xとのコンパチビリティ
- MySQLプリペアドステートメントAPI:古いAPI(MySQLテキストプロトコル)とPS API(MySQLプリペアドステートメントプロトコル)の両方をサポート
- TFDResourceOptions.DirectExecuteプロパティを使用して好みのAPIを選択可能
- 使用中のAPIに応じて、TFDCommand.CommandIntf.CliObjプロパティはTMySQLStatementまたはTMySQLResultオブジェクトを返します
- 内部BLOBストリーミングのサポート(smOpenWriteモードのみ)。
- 接続トランザクション状態とTFDConnection.InTransactionプロパティの同期の改善。このプロパティを使用すると、接続トランザクションが現在進行中かどうかを判断できます。
###その他のFireDACの変更
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TFDDataMoveコンポーネントはこのリリースから削除され、ツールパレットでは使用できなくなりました。代わりにTFDBatchMoveコンポーネントを使用してください。
注:レガシープロジェクトにTFDDataMoveが必要な場合は、次のサイトにあるFireDAC.Comp.DataMove.pas unit を使用してください:
Start | Programs | Embarcadero RAD Studio 10.2 Tokyo | Samples を選択したのち、Object Pascal\Comp Layer\TFDBatchMove\DataMove_Deprecated -
TFDBatchMoveが最適化されました。その結果、TFDBatchMoveMappingItemのDestValueおよびSourceValueプロパティは使用できなくなりました。
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TFDMSAccessServiceは、Microsoft Access 2007以上をサポートするようになりました。
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TFDMemTableデータセットを設計時にを編集するためにTFDMemTableコンポーネントを拡張しました。TFDMemTableのコンテキストメニューに、[Edit DataSet ...]の項目が表示され、コンポーネントデータを編集してフォームに保存することができます。データは実行時に利用可能です。
注意:[Edit DataSet ...]を使用する前に、データセットフィールドのフィールド定義をTFDMemTable.FieldDefsに指定するか、永続フィールドを作成する必要があります。 -
FireDAC InterBaseドライバは、InterBase XE7 DTおよびCTEをサポート
##DB RTL の変更
- TFieldに新しいAsGUIDプロパティ
- ブロブストリーミング時のクライアント側のメモリ使用量の削減
- VCL TDBImageで、JPEGおよびPNGフォーマットをダイレクトサポート
- DBGridにおいて、BlobFieldの表示オプションのサポート
##おことわり
本情報は正式リリース前の情報であり、これらの計画は、現在の当社の状況にて確認していているもので、ビジネスデシジョンや市場の状況などで開発計画および優先順位は変更される可能性があります。またここに記載されている仕様や改善点の保証やお約束をできるものではありません。