#【Delphi / C++Builder 10.2 Tokyo 新機能・改善点】C++ コンパイラ 周りの改善など
2017年3月15日、東京ミッドタウン カンファレンスホール Room7 で開かれた イベント 0315 in TOKYOにて、ジム マッキースが発表した Delphi / C++Builder / RAD Studio 10.2 Tokyo の改善点新機能をざっくりとまとめておきます。正式リリースとして3月28日を予定しており、すべての機能を保証できるものではありませんが、発表内容の第一報として記載します。
###デバッグのよりよいサポート
Clang拡張 コンパイラにおいて:
- Clang拡張コンパイラでビルドされたコード内のローカル変数wp、ローカル変数ビューで評価できます
- メソッド内の異なるスコープの同名の二つのローカル変数において、現在のローケーションに基づいて正しいローカル変数を評価し表示できるようになりました
- クラス名は常にコールスタックに表示されるようになりました。
- デバッグ情報の外部タイプファイルのサポート。ビルド時に生成されるデバッグ情報のサイズが大幅に削減されます。
###Codegenの改善
Clang拡張 コンパイラにおいて:
- Codegen の -O1および-O2の最適化レベルが改善、既知の問題も修正されました
- -O3 を新たにサポート。コンパイルされたコードのパフォーマンスが倍以上になることも。
###モバイルプラットフォームサポート
- C++ Androidアプリケーションは、NDKの特定のバージョンを必要とせずにビルドが可能に
###リンカー
C++ linkerの大きな改善点は:
- リソースハンドリングを改善し out of memory, VIRDEF, dwarf_str などのヒープエラーを改善
- リンカが最大 4GBまで利用可能に。
- リンカオプションが拡張され、指定のタイプのデバッグまたはリンカデータのリソース割り当てサイズを設定できるようになりました。
###例外ハンドリング
- メモリリークに関連したエラーに対処する例外処理の品質向上。
##おことわり
本情報は正式リリース前の情報であり、これらの計画は、現在の当社の状況にて確認していているもので、ビジネスデシジョンや市場の状況などで開発計画および優先順位は変更される可能性があります。またここに記載されている仕様や改善点の保証やお約束をできるものではありません