業務を加速させるバーチャルキーパッド

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業務システムでは、入力の速さを求められます。一方で、本当かどうか分かりませんが、「システム利用者はリテラシーが低いこと」を前提に機能要求が積み上がることが多いです。

そんなIMEの辞書のカスタマイズによる入力速度の向上など期待しない中で、入力を速く行えるようにするには…と考えると、フォームごとに専用のキーパッドを用意するとよい場合があります。

また、タブレットで業務システムを使うケースも増えてきました。その入力のしにくさを考えると、やはり専用のキーパッドを用意するとよい場合があります。

keypad

色々、選択肢はあるのですが、カスタマイズしやすいものとなるとあまり見当たりません。jQuery keypadは割と老舗でカスタマイズに関してももよく考えられています。
http://keith-wood.name/keypad.html

このjQuery keypadをベースに、キーパッドを設置するとよいケースについて考えてみます。

キーパッドを設置するとよいケース

半角カナ

半角カナしか受けつけない入力フォームは、未だバックオフィス系にはかなりの数存在します。PCから入力する際は問題ありませんが、スマフォ(特にiPhone/iPad)から入力するとなると、かなり工夫が必要です。そんなとき、半角カナのキーパッドを用意すると、入力が楽になります。

image

$("#furigana").keypad({
  layout: [
    'アカサタナハマヤラワァャ゙',
    'イキシチニヒミ'+ $.keypad.SPACE + 'リ' + $.keypad.SPACE + 'ィ' + $.keypad.SPACE + '゚',
    'ウクスツヌフムユルヲゥユー',
    'エケセテネヘメ'+ $.keypad.SPACE + 'レ' + $.keypad.SPACE + 'ェ' + $.keypad.SPACE + '・',
    'オコソトノホモヨロンォョッ'
  ],
  keypadOnly: false
});

テンキーパッド

スマフォの場合、<input type="number">になっていると、数字キーボードがでます。だからといって、郵便番号のような"数値"でないフィールドに、このnumberタイプを使うと、フォームをPOSTするときに先頭0が送信されないことがあります。iOS Safariは途中でこの挙動が変わって、郵便番号にnumberを使っていた人が、新しいiOSでのSafariのバグだ!と叫んでいる人がいましたが、仕方のないことですね。

そんな数値ではなくても、数字しか入力しないようなフィールドの入力補助として、テンキーパッドをつけるのは、小さなスマフォ向けには便利だったりします。

image

$("#postal").keypad({
  layout: ['789','456','123','-0'+$.keypad.BACK],
  keypadOnly: false
}).keypad('option', 'backText', '⌫');

特殊な記号や敬称などの入力

会社名などのように決まりきった文言を付け足すことがあります。

image

$("#company-name").keypad({
  separator: '|',
  layout: ['㈱|㈲'],
  keypadOnly: false
});

選択肢+その他

フリー入力なんだけど、よくある回答を選択肢にしたい、というケースは業務システムでよくあります。そして、よく見かけるUIは、選択肢をラジオボタンにして、"「その他」を選んだ人は、次の入力フィールドに内容を記述して下さい"みたいなものです。これは入力する側にもストレスを与え、値をシステム的に集計するのも大変です。

選択肢ボタンでよくないですか?

image

$("#excuse-for-being-late").keypad({
  separator: '|',
  layout: ['電車遅延|寝坊', '体調不良|ギックリ腰'],
  keypadClass: "excuse-keypad",
  keypadOnly: false
});

定型文の入力

だいたい決まりきった文言を入力することが多い場合は、定型文の入力に短縮ボタンを割り当てると便利です。

暗証番号の入力

これまでのとは毛色が違いますが、セキュアなシステムで要求されるキーロガー対策も、jQuery keypadを使って簡単に実装できます。

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$("#passcode").keypad({
  randomiseNumeric: true
});

まとめ

ちょっとした工夫で、業務効率は大きく変わる(と言われます)。バーチャルキーパッドの設置は、労力はそんなにかからないので、入力難のあるフォームには導入検討してみるとよいのではないでしょうか。
記事中のExampleの全量は↓にあります。
https://jsfiddle.net/kawasima/7Lt99avm/