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ユーザ認証パッケージ Sentry2 の拡張

Last updated at Posted at 2014-12-15

はじめに。

アドベントカレンダー初参加のかわおと申します。
よろしくお願いします。

今回は、Sentry2のLaravel4での使用例を紹介したいと思います。

brand-docs.png

ユーザ管理について

Laravel4にて、ユーザ認証パッケージ Sentry2の eloquentによる拡張を行いました。

eloquentモデルで扱い、モデルを拡張をすることで、追加用件の要望にこたえられ、強度の高いユーザ認証システムを構築することができます。

その一例として、priorityの追加を行う手順を追って記します。

Sentryの開発チームは現在後継のSentinel というフリーミアムライセンスのライブラリを更新されておりますが、
今回紹介いたします Sentryの最終更新は1年前ほどということで、しばらくは現役でSentry2を扱うには問題ないと考えております。

基本的にはマニュアルに書かれたとおりに進めていけば、セットアップ、構築は可能です。Composerから導入してください。

https://cartalyst.com/manual/sentry/2.1#laravel-4

Sentryが標準機能でできること

  • ユーザは複数グループに所属可能。多対多の関係性で紐づけられる。
  • ログイン失敗時には規定回数でパスワードロックがかかる(Throttleに格納されます)
  • 少々コードは必要ですが、リマインダーメールへの対応()。
  • 権限設定を個人とグループに持たせることができ、権限の全所持する重ねがけが可能。
    など。盤石です。

Sentryのライブラリの拡張で行えること

  • migration時に、カスタムでテーブル構成を定義できます。
  • 当然、eloquentにてユーザのカラムの拡張を行い、ユーザ情報のカスタムを行うことはできます。
    DBでリレーションなど追加の要件がなければ、modelのカスタムを行わずとも扱えます。
  • グループ間の関係は、users_groups テーブルなので、マイグレーション側のカスタムで対応されます。 グループごとのユーザの表示に優先順位をつけたい場合、 どうしてもグループとユーザ間の関係に優先順位をつけないとならないため、。

追加記述するべき箇所について

sentryのライブラリはそのままに、configで見る場所を変える、migrationの設定の
Laravel 4 + Sentry 2でデフォルトのテーブル名を変更する の記事を参考にさせて頂いております。

migrationのコピー、変更

migration を行うファイルは、Cartalyst/sentry/src/migrations 以下にあります。

pivot tableですが、こちらにpriorityの行を追加しました。

xxxxxxx_create_users_groups.php
...
class CreateUsersGroups extends Migration {

    /**
     * Run the migrations.
     *
     * @return void
     */
    public function up()
    {
        Schema::create('users_groups', function(Blueprint $table)
        {
            //
            $table->integer('user_id')->unsigned();
            $table->integer('group_id')->unsigned();
            $table->integer('priority')->unsigned(); // ここに追加
...

modelのコピー

Sentryのフォルダーにあるeloquentより、モデルを継承しましょう。

sentry/src/Cartalyst/Sentry/Users/Eloquent のように各テーブル名の奥にEloquentと言うフォルダの中にあります。

Group,Users,users_groupsをプロジェクトのmodelsディレクトリで継承する形で記述してください。

宣言だけでもひとまず今は問題はないです。

User.php
class User extends Cartalyst\Sentry\Users\Eloquent\User {
...
Group.php
class Group extends Cartalyst\Sentry\Groups\Eloquent\Group {
...

modelの変更

グループの呼び出しに際して、->withPivot('priority')->orderBy('priority', 'desc') を加えることで優先順位のソートをかけることが出来るようになります。

User.php
...
...
    public function addGroupWithPivot(GroupInterface $group, array $pivot = array() )
    {
        if ( $this->inGroup($group))
        {
            $this->groups()->detach($group);
        }
        // pivotで関連する値をあるなら入れる
        $this->groups()->attach($group, $pivot);
        $this->invalidateUserGroupsCache();
        $this->invalidateMergedPermissionsCache();
        return true;
    }

    /**
     * Returns the relationship between users and groups.
     *
     * @return \Illuminate\Database\Eloquent\Relations\BelongsToMany
     */
    public function groups()
    {
        // return $this->belongsToMany(static::$groupModel, static::$userGroupsPivot);
        return $this->belongsToMany(static::$groupModel, static::$userGroupsPivot)->withPivot('priority')->orderBy('priority', 'desc');
    }
...

訂正:2015/1/17 下記のようにsyncで変更を行うと、グループを複数組み合わせた場合に不具合が出ますので削除->再度作成の呼び出し順に変更しました。

// すでにグループに登録されている場合も同様にsyncで代入する
$this->groups()->sync(array($group->id => $pivot));

コンフィグの設定

Sentryへの反映にはコンフィグ設定が必要です。

app\config\packages\cartalyst\sentry
...
        //'model' => 'Cartalyst\Sentry\Groups\Eloquent\Group',
        'model' => 'Group', // カスタムモデルで読み書きさせる
...
        //'model' => 'Cartalyst\Sentry\Users\Eloquent\User',
        'model' => 'User', // カスタムモデルで読み書きさせる
...

ソート順の設定については、

if ( $user->addGroupWithPivot($staffGroup, array('priority' => $staffstatus['priority'])) ) {

のように modelに定義した addGroupWithPivot で行えます。

おわりに

駆け足となってしまいましたが、Sentryというモジュールは一度慣れてしまえば、基本的な機能は任せられ、業務案件にも適したレベルのカスタムまで行えるため、恩恵を受けることが出来ます。

是非ご検討ください!

明日は@yashikawa さんです。

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