Wi-SUN対応無線モジュール(BP35C0-T01、以下無線モジュール)について
- Rohmのサイトによると、『スマートコミュニティに最適な国際無線通信規格「Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)」に対応可能な920MHz帯特定小電力無線モジュール』だそうです。
-
Bルートサービスに申し込んでスマートメーターに切り替わったので、これとの通信をやってみよう、というのが今回の趣旨です。
- こちらの記事に触発されて、やりたくなってしまいました。
- 本当は、USBドングルのBP35C2が欲しかったのですが、入手が困難なようで…
- 今回の検討編を踏まえて無線モジュールなどの部品を入手し、制作・実験編は次回です。
無線モジュールとラズパイの接続
- 接続方法は、いろいろ考えられます。
- 専用ドータボード(BP359C)を使って、USB(もしくはシリアル)経由で繋ぐ。
- このボードの価格は、約7000円だそうです。(2017年3月現在)
- BP359C相当を自作する。
- メーカーがハードウェア仕様書(回路図)を提供してくれているので、あまり難しくないと思います。
- BP359CはシリアルとUSBを切り替えて使えるようになっていますが、多くの場合、どちらかしか使わないんじゃないでしょうか。それなら、使う方だけ実装すればよいんじゃないか、と。
- 正直、これで7000円は高い気がする。(個人的感想です)
- 専用ドータボード(BP359C)を使って、USB(もしくはシリアル)経由で繋ぐ。
- で、基本的には選択肢2で。
- 無線モジュールのハードウェア仕様書を見ると、電源電圧が3.3Vとなっており、信号レベルも同様。
- ラズパイ上のピンヘッダでも、3.3V電源とUART信号(信号レベルは3.3V)が出ている。
- これなら、直結でいけるんじゃないか、ということで、下表の通りに接続。
- 通常、ラズパイのUARTはコンソール入出力で使われているので、アプリケーションが使う場合には設定変更が必要である模様。
種別 | ラズパイ | 無線モジュール | 備考 |
---|---|---|---|
3.3V | 1 | CN1-4,CN1-5 | |
GND | 6 | CN1-1,CN1-9,CN2-1,CN2-9 | |
TxD | 8 | CN2-4 | ラズパイから見て送信 |
RxD | 10 | CN2-5 | ラズパイから見て受信 |
無線モジュールとPCの接続
- 無線モジュールのファームウェア書き換えなどを考えると、PCとも繋げられるようにしておきたいです。
- BP359Cの回路図を参考に、方針検討します。
- シリアルかUSBか
- 最近のPCにはシリアル通信ポートがないので、USB接続の方がよさそう。
- 手元にFT232RLがあるので、これを流用することにします。
- 無線モジュールへの電源供給
- 消費電流は、ハードウェア仕様書によると、送信時typ.45mAで、max.50mAだそうです。
- FT232RLのデータシートを見ると、電源(+5V)はUSBからの供給で、50mAを上限として外部回路への3.3V出力もできる模様。
- ギリギリなんとかなりそうなので、無線モジュールの電源(+3.3V)はFT232RLからもらうことにします。(ダメなら、三端子レギュレータを追加します)
- リセット回路
- DIPSW
- ファームウェア書き換え時に設定が必要。
- コネクタ接続は、下表の通り。
- 各SWは、ONで+3.3Vにプルアップされるように。
- シリアルかUSBか
- BP359Cの回路図を参考に、方針検討します。
SW | ピン番 | 割り当て |
---|---|---|
1 | CN1-6 | BOOT_SEL1 |
2 | CN1-7 | BOOT_SEL0 |
3 | CN1-8 | FLASH_SEL |
部品表
部品番号 | 部品名 | 型番 | 購入 | 備考 |
---|---|---|---|---|
- | 無線モジュール | BP35C0-T01 | チップワンストップ | |
- | アンテナ | W1063M | チップワンストップ | |
IC1 | USB-UART変換 | FT232RL | 手持品 | |
IC2 | リセットIC | R3111N211A | 秋月電子 | |
SW1-3 | DIPSW | 秋月電子 | ||
R1-4 | 抵抗 | 10K | 手持品 | |
R5 | 抵抗 | 100K | 手持品 | |
C1-2 | コンデンサ | 0.1uF | 手持品 | |
C3 | コンデンサ | 100pF | 手持品 | |
CONN1 | USBコネクタ | 秋月電子 |