SORACOMさん、一周年おめでとうございます!
SORACOMリレーブログ、7日目は株式会社チカクの高橋からお届けいたします。
「チカク」といいましても、何やってる会社ですかね?って思う方が大半ですよね。
チカクは、まごチャンネルという製品・サービスを提供しているスタートアップです。
僕たちが提供しているまごチャンネルは、おじいちゃんやおばあちゃんが離れて暮らすお孫さんの動画や写真をテレビで見られるサービスです。
SORACOM AirのSIMを挿した状態で出荷していますので、ネットのないご家庭でも使えます。
簡単に使えるよう、電源スイッチすらありません。電源ケーブルとHDMIケーブルをつなげるだけです。
最近は、SORACOM Conference 2016 “Discovery”のアタックムービーで取り上げていただいたり、三越伊勢丹グループで取り扱っていただいたり、グッドデザイン賞ベスト100に選出していただいたり、日経トレンディの特集で生活部門の大賞をいただいたり、会社も週刊東洋経済で「すごいベンチャー100」にとりあげていただくなど、大変誉れ高く、恐縮することも多いのですが、実態はまだ社員10名にも満たないよちよち歩きのスタートアップでございます。
なんせ、出荷時の設定から箱詰めまで、全部自分たちでやってますから!
ときおりオフィスから旅立つまごチャンネルに**「幸せになれよ」**なんて声をかけたりして。
SORACOM Conference 2016 “Discovery”で流していただいた動画
そんなまごチャンネルは、1年前の2015年9月14日にクラウドファンディングのMakuakeさんで発表したのですが 3G/LTE回線網の運用をどのようにしていくかは悩みどころでした。https://t.co/JJ2CEx93HA via @YouTube
— 高橋 一貴 (@kappa4)October 17, 2016
そんな発表からわずか2週間後、迷える子羊たちならぬ迷えるおっさんども(当時の社員平均年齢30代なかば)のもとに、神が降臨いたしました。かねてよりお付き合いのあった玉川さんにSORACOM Airの話を伺ったのです。
タイミングといい、機能といい、僕たちが必要なものど真ん中でした。
あの時の玉川さん、はっきり言って後光がさしてましたね!
たしかに覚えてる。
SORACOM Airの存在そのものだけでも我々は生かされていると言って過言ではないのですが、それだけではなく、何度も助けられています。
かつて、サーバ側の負荷問題が起きたことがありました。
朝4時にアラートコールが鳴り、慌てて起きると、次々とインスタンスが落ちていきます。
立ち上げてもすぐ落ちるモグラたたき状態。
おじいちゃんおばあちゃんがまごチャンネルを見はじめる日の出までに力づくでスケールアウトして一次対応し、一息ついたところでオフィスに向かいます。原因究明、恒久対応と手順を踏んでいきますが、戻していく作業もまた慎重にやらなければなりません。
まごチャンネルは接続状況を常時サーバに送ることでヘルスチェックをしているのですが、その周りに原因があり、送られてくるデータを一時的に減らす必要がありました。
そこで、SIMを一時的に休止中にし、負荷状況をチェックしながら使用中に戻していく対応をしました。
もし、簡単にAPIを叩いて休止にできなければ、立ち上がっては落ち立ち上がっては落ちを繰り返していたことでしょう……あな恐ろしや……考えただけで意識が遠のきます。SORACOMさまさまです。
(まごチャンネルは回線が不安定で送れない場合のために、蓄積とリトライをするのでデータもロストしません)
そんなSORACOMが一周年ということで、改めまして本当におめでとうございます!
いつもいつも良くしていただいて、感謝してもしきれません!!
まごチャンネルもほぼ同じタイミングの発表ですので、これからもともに走っていきましょー!
ところで、製造量の少ないスタートアップにとって、3G/LTEモジュールの調達は色んな意味でドラマチックです。
スタートアップのそんな需要に応えてくれる神様、また降りてこないかなー……|ω・`)
まごチャンネル: https://mago-ch.com
チカク: https://chikaku.co.jp