リクルートライフスタイルでAtlassian関連の管理を行っている、梶原成親です。 Atlassian User GroupのOrganizerもさせて頂いております。 AtlassianのAdvent Calendarに初寄稿させて頂きます!
はじめに
- JIRAで作業管理していて、承認証跡は別なツールを使ってる人に最もフィットするかも知れません。
- JIRAのワークフローのカスタマイズの要素を知りたい人にオススメです。
実施したいこと
- 下記の「承認待ち」ステータスの時に承認者の承認を取得した後、作業を開始する業務を想定。
- 承認者の承認した日時と、誰が承認したかをJIRA課題上に自動的に保存する方法を記載しています。
用意するもの
- JIRA Suite Utilities | Atlassian Marketplace
- カスタムフィールドとして、「承認者」(User Picker (single user))「承認日時」(Date Time Picker もしくはDate Picker)を追加しておく。
Post-function機能を活用する。
- ワークフローにはPost-function機能があります。 要は、Transition(ステータスからステータスに変わる動作の事)した後に機能をPostingする事ができます。
- 具体的には、あるフィールドを更新する。 担当者を自動的に変更する。 等の機能があります。
- 私の例では「Aステータス」→「Bステータス」へ移動する時に、私の例では「承認」と「否認」の2種類のTransitionがあります。これらは、PostFunctionの内容によって、課題のカスタムフィールドへ更新する内容を変えています。
承認待ちステータスから、進行中へ移動する時の「承認」のTransitionの設定
私の環境では以下の設定を実施しております。
- ステータス変更を実施させたユーザを承認者の欄に自動入力。
- ステータス変更を実施させた時間を承認日時に自動入力。
- 担当者を”オペレータ”というカスタムフィールドから、アサインを変更する。(進行中→承認待ちに遷移する際に、遷移させたユーザを”オペレータ”に代入することで、直前の担当者へアサインを自動的に変更するために実装しています。)
こうすることで、その「承認」を実施した行為をJIRA課題のカスタムフィールドに登録することができます。
承認証跡としての工夫
- JIRAのカスタムフィールドを管理する画面の設定ですが、”表示時”、”編集時”、”作成時”で画面を使い分けする機能があります。(Screen Schemeの設定)
- 「承認者」、「承認日時」のカスタムフィールドを”表示時”の画面のみにアサインすることで、ユーザがJIRA課題を編集できないようにさせる事ができます。
- また、承認者できる人をValidatorで制御する事で承認実施できる人を特定させる事も可能です。
皆さんの参考になれば幸いです!
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また、このような情報交換をAtlassian User Groupを定期的に実施しております。 ノウハウ交換やネットワーキングに是非活用ください。
Atlassian User Group Tokyo
梶原成親 @kajinari