速報と言えないほど時間経ちましたが…せっかくなのでまとめてみました。
Facebook が Facebook Messenger プラットフォームを公開したことが話題となっています。
Facebook、Messengerプラットフォームを公開。コンテンツ作成や企業との対話に利用 - TechCrunch
今回は、発表されている中でも特に Messenger Content Apps について取り上げます。
Customer-To-Business Chat はまたの機会に。(こちらの方がインパクトデカいです…)
さて、Messenger Content Apps では、アプリと Messenger の統合を更に密にする事が出来ます。
統合の種類には二つあります。しょぼいのと結構すごいのとです。
- Basic
- Optimized
結論から言って、画像や動画を扱わないアプリにはあまり関係がありません。
「スタンプ」を提供したり、「画像の編集」「画像の検索」といった機能を提供するアプリが、主な対象になります。
Basic
Facebook Messenger を使い、画像やテキストを投稿する事が出来ます。
アプリ名 / アイコンが表示されます。(どこ?)
ちなみにこれは以前から可能でした。
Optimized
Facebook Messenger 用に特別に統合することを Optimized Integration と呼びます。
便宜のため、この統合がなされたアプリを以下 Optimized アプリと呼びます。
Optimized アプリに必要な機能は Messenger からの呼び出しを受け 画像か動画、音声を返すだけ です。
たとえば「スタンプ」を選択して送信したり、画像を編集して投稿する、といったことが想定されています。
この機能を実装する事により、ユーザは Messenger からアプリをスイッチせずに様々なコンテンツを送信出来ます。
さて、Optimized アプリは以下の恩恵を受ける事が出来ます。
- メッセージに「インストール」ボタンを付けることが出来る
- アプリ選択画面下のアプリストアでインストールする事が出来る
- アプリを使って送信されたメッセージに、更にアプリを使い返信をするための「リプライ」ボタンを付けることが出来る
メッセージに「インストール」ボタンを付けることが出来る
Optimized アプリから送信されたコンテンツには「アプリ名 / アイコン」と「インストール」ボタンが表示されます。
インストールボタンを押すと OS の適切なアプリストアに飛びます。
普通に使っているだけで、アプリインストールの導線をついでに送信する事になります。
ヴァイラル性を向上することが出来ます。(Hotmail みたい)
ぶっちゃけ一番の目玉恩恵だと思います。
アプリストア
アプリを選択する画面の下部分にて、アプリストアが提供されています。
ここに上位で表示されるかどうかは質 or 中の人とのコミュニケーション次第です(多分)
チャネルが増え、インストール数を増やす事が出来ます。
ちなみに今のところアプリ選択の導線はこれです。小さいです。
メッセージに、アプリに飛ぶ「リプライ」ボタンをつけられる
既にあなたのアプリがインストールされている場合、「インストール」ボタンではなく「リプライ」ボタンが付きます。
例えば、スタンプに対してスタンプで返信する、といったことが即座に出来るようになります。
これまでは、アプリが断絶されていましたので、スタンプを探す為にアプリをスイッチし、スタンプをコピーし、手動で投稿する、といった面倒くさい手順が必要でした。
実際の Optimized アプリ
Facebook Messenger アプリがアップデートされていれば、投稿画面の「その他」からアプリを選択する事が出来ます。
体験を試してみてください。
また、Optimized 先行実装(コネぇ…)のアプリ一覧がこちらで挙げられています。
Messenger Platform Showcase : https://developers.facebook.com/docs/messenger/showcase
Optimized 統合の実装
ざっくりとした動作の流れ。
- Messenger からあなたのアプリが呼び出されます
- あなたのアプリは画像や動画、音声を結果として返却します
- Messenger は受け取ったメディアをメッセージとして送信します
iOS であれば URL Scheme, Android であれば Activity Result の仕組みを使い、それぞれ実装されています。
詳しくは、各プラットフォームの実装ガイドを参照してください。
- Messenger for iOS : https://developers.facebook.com/docs/messenger/ios
- Messenger for Android : https://developers.facebook.com/docs/messenger/android
Optimize したい!
Optimized に必要な機能を、実装ガイドに沿って実装し、レビューに出すだけです。
レビューに通れば上述の恩恵を受ける事が出来ます。
おおよそ以下の観点でレビューが行なわれます。
- 適切な動作が適切に実装されているか。
- Messenger App にふさわしい機能を提供しているか(要はコミュニケーション用のアプリかどうか)
- 標準の FB ガイドラインに違反していないか
Messenger App Review : https://developers.facebook.com/docs/messenger/review
まとめ
メッセージに直接インストールボタンが付くのはでかいと思います。
ただ、当たり前ですが、(写真や動画を介した)コミュニケーションに関連したアプリのみが対象となりますので、嬉しいアプリは少ないかな、と。
参考文献
- Facebook、Messengerプラットフォームを公開。コンテンツ作成や企業との対話に利用 - TechCrunch : http://jp.techcrunch.com/2015/03/26/20150325facebook-launches-messenger-platform-with-content-tools-and-chat-with-businesses/
- Messenger for Android : https://developers.facebook.com/docs/messenger/android
- Messenger for iOS : https://developers.facebook.com/docs/messenger/ios
- Messenger Platform Showcase : https://developers.facebook.com/docs/messenger/showcase